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端末を手放す際にQUICPAY(Google Pay)の初期化に手間取ったので、対応策を紹介します

小ネタ

端末を売却する際におサイフケータイのデータ初期化で困った話
メイン端末として使用していたXiaomi 13T(au版XIG04)を手放す際、おサイフケータイ(Felica)に登録されているクレジットカードの初期化で手間取ってしまったため、実際に行った手順を紹介したいと思います。なぜか登録解除されているはずのクレジットカード情報が端末に残ってしまい、確認と削除対応にかなり時間を取ってしまったため、この記事が同じような事象が発生して困っている方の参考になれば幸いです。

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1.Felicaチップのメモリ情報はユーザーが完全に初期化することは出来ない

まず前提条件として、おサイフケータイを利用する際に登録したNFCチップの記録情報はユーザー側で完全に初期化することは出来ません。

ドコモから販売されているキャリア端末(Google Pixelシリーズなど、一部を除く)の場合はドコモショップにある専用端末「docopy」を使用してNFCチップ内のメモリ情報を初期化することが可能ですが、au・ソフトバンク・楽天モバイルから販売されている端末や、メーカーから直接販売されている端末の場合その場で完全初期化することはできず、預かり修理対応となります。

設定から端末の初期化を行ってもFelicaチップに内蔵されているメモリの内容はそのまま残ってしまいますが、登録したクレジットカードや交通系ICカード、ポイントカードなどの情報を削除した状態で売却・譲渡すれば不正利用のリスクは避けられます。

ほとんどの場合端末を既に初期化してしまった場合もアプリを再インストールすることで登録解除できるため、おサイフケータイを利用していた方は売却・譲渡前にメモリ内の内容を確認の上、登録されているポイントカード・交通系ICカード・クレジットカードなどの情報をすべて削除することをお勧めします。

2.登録解除したはずのQUICPAYの情報が中途半端に残っていた・・・

基本的には登録したアプリ、または「おサイフケータイアプリ」から登録情報を削除すれば問題は無い

通常Felicaチップに登録されている情報を削除するには、「かざすフォルダ」の場合はおサイフケータイアプリを起動して「かざすフォルダ→フォルダを見る」から直接削除可能、ビックカメラが提供している「ゴールドポイント」や「PASMO」「SUICA」などの交通系ICカードの場合はそれぞれの専用アプリからおサイフケータイへの登録を解除することでFelicaチップ内メモリから削除可能です。

一番上にある「QUICPAY」のみ削除不可に・・・

(画像は乗り換え先のXiaomi 14Tのもの)

クレジットカードのタッチ決済で使用するGoogle Payの場合も「ウォレット」アプリから登録しているカードを削除すれば問題ない・・・のですが、なぜかすべてのカード情報を削除しても「QUICPAY」のみおサイフケータイアプリのリストから削除できない状況になってしまいました。

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中途半端に情報が残っているQUICPAY対応カードを再度Walletアプリ経由でおサイフケータイに登録し、再度削除すればOK

このままだとクレジットカードのタッチ決済が有効になったまま売却することになるので、場合によっては不正使用されてしまう恐れがありますし、購入したユーザーからしてもおサイフケータイアプリを起動したら既に他人のクレジットカードの情報が紐付いてしまっているのは気分的にもよろしくないので、端末の完全初期化後に再度一時的にGoogleアカウントを設定し、ウォレットに登録した覚えがあるクレジットカードを再登録してから削除したところ、無事QUICPAYの登録情報を解除してFelicaチップ内メモリを「ほぼ未使用」の状態にすることができました。

なお、今回削除したQUICPAYの登録情報はGoogle Payに紐付けていたため、端末の初期化後もGoogleアカウントとクレジットカードの再登録を行うことでFelicaチップ内に登録されているデータを削除できましたが、QUICPAY自身から提供されていた専用アプリ「QUICPAYモバイル」経由で登録していた場合、2024年3月31日をもってアプリの提供、およびサービスが終了しているため、ドコモ向けキャリアモデルを除きメーカー修理扱いでFelicaチップの内容を初期化しないと登録情報を削除できないため、注意が必要です。

お知らせ
タッチで、ラクラク!QUICPay(クイックペイ)。お知らせを紹介しています。

3.    まとめ

本来であればわざわざキャリアショップに出向いたり、メーカー修理に出すことなく端末側でFelicaチップの初期化を行えればよいのですが、実際にはドコモ向けキャリアモデルを除き、完全にメモリの内容をクリアな状態にするにはメーカー修理に出す必要がある上に、今回のように削除したはずの情報が中途半端に残ってしまうこともあるので、おサイフケータイに対応している端末を売却・譲渡する際一度登録している情報を確認しておくことをお勧めいたします。

じゃんぱらやソフマップなどの大手ショップに売却するのであれば、中古端末販売業者向けに販売されている専用ツール(Blancco Mobile for Felicaなど)を用いてFelicaチップの内容を完全消去している場合もありますが、個人売買の場合そのまま売却してしまうと端末に残っているクレジットカードやポイントカードなどが不正利用されてしまう恐れがあるため、手放す前におサイフケータイアプリに登録されているデータをすべて削除し、可能な限りクリアに近い状態にしておくことをお勧めします。

5.関連リンク

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執筆者:かのあゆ
初めてしゃべった言葉が「ソニー・TDK」という筋金入りのガジェットマニア。中学生時代NEC PC-98シリーズに出会ったのをきっかけに本格的にPDAやスマートフォン、PCの世界にはまり込む。リュックには常にPC 2台 + タブレット 1台 + ゲーミングUMPC 1台 + スマホ4台を常備。
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コメント

  1. 匿名 より:

    普通の流れですね。知らない人いたんですね。

    • かのあゆ より:

      >>匿名さん
      解除の手順自体はもちろん知ってたんですけど、今回登録解除したはずのカード情報が中途半端に残ってしまっていたので・・・

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