MicrosoftはWindows 10(ダウンロード版)の販売を2023年1月31日で終了します。後継OSであるWindows 11のリリースから1年を迎えており、徐々に2025年10月のサポート終了に向けての移行が進んでいます。
1.販売が終了するWindows 10について
販売が終了するのはMicrosoftストア(オンライン)で販売されているWindows 10で、対象になるエディションは個人向けのHomeとビジネスユーザー向けのProとなります。
この記事を執筆している2023年1月27日の時点ではまだオンライン購入が可能ですが、2月1日以降はMicrosoftストアでオンライン購入出来るOSは現行バージョンとなるWindows 11(Home/Pro)のみとなります。
Windows 10は今後もう二度と新規購入出来ない・・・というわけではありません。家電量販店などで販売されているリテールパッケージ版(USBメモリ)や自作PCユーザー向けにパーツセットで販売されているDSP版は販売が継続されるほか、Windows 10を搭載する新品・中古PCを新規購入することも可能です。
またインストールメディアを作成するMedia Creation ToolsやISOイメージなども引き続きダウンロード可能です。
2.Windows 10のサポート自体は2025年10月まで継続
リリース当初は「Windows as Service」を謳い、(ハードウェアが対応できる限り)ずっと無料で更新を受け取れることになっていたWindows 10ですが、2021年10月に後継バージョンとなるWindows 11がリリースされたことにより、残念ながら「ずっと利用できる」わけではなくなってしまいました。
Windows 10のサポート終了は2025年10月14日を予定しており、それまでは毎月提供されているセキュリティアップデートのほか、年に一回提供される大型アップデートも受け取れます。サポート期間などを踏まえるとWindows 10の大型アップデートは2024年にリリースされる「2024 Update(バージョン 24H2)」が最後になると思われます。Release Previewチャンネルのみになってしまいましたが、Insider Programの提供も継続されています。
Microsoft OfficeやEdge、Google Chromeなどのソフトウェアもサポート終了ギリギリまでは更新できるものと思われるため、少なくとも2年間は安心して使用出来ます。新機能の搭載は最小限になりましたが、Windows 11ではすでに配信されている新しい「メディアプレイヤー」アプリの配信も開始されています。
3.そろそろWindows 11への移行を検討した方がよさそう
リリース当初はシステム要件の高さから普及があまり進んでいない印象だったWindows 11ですが、リリースから1年が経った現在では第8世代Intel Coreを搭載する中古PCも3万円台で購入出来る製品が出始めてきていることから、移行のハードルは下がってきた印象です。
Windows 10がインストールされているPCで、そろそろハードウェア的に限界を迎えている時期になっているものもありそうですし、Windows 11搭載PCへの乗り換えを検討してもいいんじゃないか、と思います。現在販売されている第12,第13世代CoreやRyzen 6000番台搭載PCであれば内蔵GPUの性能も強化されているので、ゲームも設定調整すればプレイできると思いますし。
Windows 11自体はWindows 10と比較して使い勝手が低下した部分もありますし、不具合も報告されていますが徐々に良くなってきているので個人的にはサポート終了2年前を迎えた今が移行のタイミングなのではないかな・・・と思っています。ちなみにかのあゆはほぼすべてのPCをWindows 11に移行しています。
4.関連リンク
Microsoft公式サイト:Microsoft
Windows 10 Home (ダウンロード):Microsoft
Windows 10 Pro (ダウンロード):Microsoft