こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。キーボードが分離せず、そのかわりディスプレイを360度回転させることによってタブレット形態を含む多彩な使い方ができる2 in 1、「Lenovo YOGA 700」を紹介します。このタイプの2 in 1は私も注目していて、先日「11.6インチ・キーボード非分離・ディスプレイ360度回転型の2 in 1を比較してみる」という比較記事を書いています。もっともこの記事では対象をエントリースペックのものに絞っていて、CPUにCore MやCore iを搭載しているような上位機種は取り上げていません。
このタイプの2 in 1はどちらかと言うとエントリークラスの製品のほうに目立ちます。もちろん(ディスプレイサイズは11.6インチじゃないですが)「Panasonic Let’s Note RZ5」とか「NEC LAVIE Hybrid ZERO」のようなハイスペックマシンもありますが、このクラスになるとキーボードが分離するものや「VAIO Z」のようにヒンジではなく天板にギミックがあるタイプなども出てきますね。
話を戻すと、このタイプの製品をもっとも積極的にリリースしているのはLenovoだと思います。エントリークラスでは「FLEX 3」という、非常にお買い得なモデルもありますし、最近では「ThinkPad P40 YOGA」なんていう「ワークステーション」までリリースしています。
今回紹介する「YOGA 700」はもともとあった「YOGA 3」という製品をリニューアルしたものですが、FLEX 3などのエントリークラスとLAVIE Hybrid ZEROなどのハイスペッククラスの中間に位置する製品となります。
1.スペック
OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Core m3-6Y30(Skylake)
RAM: 最大4GB
ストレージ: 128GB SSD
ディスプレイ: 11.6インチIPS(1,920 x 1,080)
カメラ: インのみWebカメラ
入出力: USB3.0、USB 2.0 × 2、microHDMI、オーディオ、4in1カードリーダー(SD,SDHC,SDXC,MMC)
ワイヤレス: 802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.0
バッテリー: 最大約9時間
サイズ: 290 x 197 x 15.8 mm / 重量 1.1 ㎏
補足します。CPUはAtomではなく、Skylake世代のCore mなので、この時点でAtom機、Celeron機(N2000番台、N3000番台)よりもハイスペックであることがわかります。RAMは4GB、ストレージは128GB、そしてディスプレイは1,920 × 1,080ですから、やはりエントークラスの製品とは異なりますが、超ハイスペック、というわけでもないですね。価格と合わせて絶妙な設定と言えるかもしれません。
サイズのほうもいい感じです。このタイプの製品はエントリークラスのもので見ると1.2 kg~1.5 kgあって、モバイルマシンとしては合格点をあげられるものの、「思ったより重い」です。2 in 1といいつつ構造は限りなくノートPCですし、ヒンジをフレキシブルに動かすために重量が取られているんでしょうか。そんな中での1.1 kgというのはむしろ立派ですね。もちろんハイスペックな製品だとこれより段違いに軽くなってしまいますけど。
2.筐体
11.6インチと小型ながら厚さ15.8 mmと薄型なので、こうしてみると安っぽさはあまり感じられません。むしろ高級感のあるモバイルノートPCですね。
このタイプの製品すべてがアピールする「4つのモード」はYOGA 700でも健在で、上の画像のようにタブレット形態でも使えます。ただし、キーボードが分離しないので重量は1.1 kgになっちゃいますけどね。
これはスタンドモードです。ゲームで遊んだり、動画を視聴するときには便利です。個人的にはあまり使用頻度は高くなくて、ノートPC形態のまま使ってますけど。
キーボードです。実際に手にとってみないとわかりませんが、画像を見る限りキーピッチがしっかり取られていて使い勝手はよさそうですね。
側面です。2 in 1といいつつ構造はノートPCと同じなのでポート類はすべてキーボード側に配置されています。
Lenovoの開示資料によれば筐体色は「チョークホワイト」のみとなっています。画像を見るとシルバーっぽい色ですが、質感などは正直なところよくわかりませんね。でも、エントリースペックの製品じゃないので、それなりの仕上がりにはなってるんでしょう。
3.価格と発売時期
Lenovo YOGA 700は2016年1月29日からLenovo直販サイト限定で販売開始となります。価格は税抜き103,000円から、ということなんですが、Lenovoの場合はしょっちゅうクーポンセールなどで割引をしているため、この製品に関しても実売価格はもう少し下がると予想しています。
仮に10%より大きな割引となった場合は税込みで10万円を下回る価格になるため、この製品の魅力は一気に高まると言えるでしょう。Atom機やCeleron機よりも高い性能で、ほどほどの価格、ということで狙い目の製品となるかもしれませんね。
4.関連リンク
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