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Lenovo ThinkPad Zシリーズ - 最新スペックだけでなく、環境にも配慮したThinkPad30周年記念モデル

Lenovo ThinkPad Zシリーズ
レノボがThinkPadのニューモデル「Zシリーズ」を発表しました。ThinkPadシリーズの30周年記念モデル、という位置づけの製品で、13.3インチの「Z13」と16インチの「Z16」の2モデルがあります。最新スペックになっているのはもちろん、「環境」への配慮も重視されています。

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1.ThinkPad Zシリーズ スペック

スペック表

Lenovo ThinkPad Zシリーズ

コメント

Z13、Z16とも複数のバリエーションモデルがあるはずですが、この記事執筆時点ではバリエーションモデルは明らかになっていません。

OSはもちろんWindows 11でレノボの製品ページに「Up to Windows 11 Pro」という記載がありましたので、Home版とPro版が用意されると思います。CPUはRyzenの6000番台で、組織内での管理やセキュリティ機能が強化された「PRO」を搭載します。Z13は省電力タイプの「末尾U」の型番と、ThinkPad Z13専用型番となるRyzen 7 PRO 6860Zが搭載され、Z16は高性能版(高TDP版)の「末尾H」の型番に加え、一部のモデルでは外部GPUのRadeon RX 6500Mも搭載されます。

ちなみにRyzenの6000番台は特に内蔵GPUが大幅に強化され、なんとリアルタイムレイトレーシングにまで対応するとのことです。個人的なレビュー経験だと、「第11世代のCoreプロセッサー(Iris Xe搭載のもの)のほうがRyzenの5000番台(Zen2およびZen3アーキテクチャの型番)よりもグラフィック性能が少し高い」と感じていましたが、ここに来てRyzenがIntel Coreを突き放すことになるのかもしれないですね。

RAMはいずれも最大32GBまで、ストレージはZ13が最大1TB、Z16が最大2TBまで搭載可能ですが、このあたりはバリエーションモデルの構成が明らかになってみないと何とも言えません。

ディスプレイは最近のThinkPadシリーズによく見られるようにZ13、Z16とも3種類が用意されます。特にZ16では4K有機ELもラインナップされていますので、素晴らしい発色品質になっていると思います。

ちょっと厳しいかな、と思うのがポート構成ですね。Z13、Z16ともUSB4規格のUSB Type-Cポートを装備していますが、いかんせん数が少なすぎます。いずれもかなりの薄型筐体になっていますので、そのトレードオフと言えそうです。

2.ThinkPad Zシリーズ 筐体

Lenovo ThinkPad Z13
いきなり外箱から…。冒頭に「環境への配慮も重視」と書きましたが、このことはZシリーズの主要コンセプトの1つになっています。この箱はちょっとおもしろいデザイン(というか色)になっていますよね?これ「100%リサイクル可能で堆肥化可能な竹とサトウキビ」製です。また、先に書いておくと、筐体素材も「100%再生プラスチック、75%再生アルミニウム、ヴィーガンレザー」です。

Lenovo ThinkPad Z13

Lenovo ThinkPad Z16
上がZ13、下がZ16です。同じZシリーズなので、筐体デザインもほぼ同じです。ディスプレイに対する画面比率はThinkPadシリーズとしては最大で、Z13が91.6%、Z16が92.3%に達します。

Lenovo ThinkPad Z13

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Lenovo ThinkPad Z13

Lenovo ThinkPad Z13
Z13はこのように「ブロンズで天板がヴィーガンレザー張り(Bronze Recycled Aluminum with Black Recycled Vegan Leather)」「ブラック(Black Recycled Aluminum with Arctic Grey frame)」「アークティックグレー(Arctic Grey Recycled Aluminum)」の3色展開、Z16はアークティックグレーのみです。

正直、この筐体色と素材(ヴィーガンレザー張り)についてはThinkPadファンの間でも賛否両論あるかと…。

Lenovo ThinkPad Z13

Lenovo ThinkPad Z16
キーボードです。上がZ13、下がZ16です。Z16は16インチサイズですがテンキーがつきません。キーボードに関しては「いつものThinkPad、ゆえに安心」です。でも、トラックポイントに新機能が追加されていて、「ダブルタップでCommunication QuickMenu(カメラとマイクの設定)が起動」するとのことです。

また、Z16のほうはキーボード面の両側に大きなスピーカーグリルが見えますが、Z13、Z16ともドルビーアトモス・スピーカーシステムを搭載しています。

Lenovo ThinkPad Z13

Lenovo ThinkPad Z16
側面と入出力ポートの構成です。上がZ13、下がZ16で、上にも書きましたがどちらも「あっさり」していますね。

3.ThinkPad Zシリーズ 価格など

Lenovo ThinkPad Zシリーズは2022年5月から北米で発売され、価格はZ13が1,549ドル(約179,000円)から、Z16が2,099ドル(約243,000円)から、となっています。日本でも発売される可能性が高いと思います。

当初、私はThinkPadの大ファンということもあり、個人的にこの製品のデザインがどうにも気に入らず、記事書くのやめようかな、などと思ってしまいました。しかし、プレスリリース内でレノボの幹部、Jerry Paradise氏がこんなことを言っています。

「私たちはThinkPadの伝統を非常に誇りに思っていますが、反省する時間はほとんどありません。また、既存の顧客だけでなく、新しい顧客も喜ばせるよう努めます。」
原文:We are immensely proud of our ThinkPad heritage but there is little time to reflect, and we will also strive to delight new customers as well as existing ones.

「変わるとディスる」なんてのはまさに「老害」でしかありません。また、ThinkPadの歴史を滔々と語りだす、というのも周囲の迷惑でしかないでしょう。

…まあ、私が買うとしたらヴィーガンレザー張りは選ばないと思いますけど。

4.関連リンク

ThinkPad Z Series Ushers in a New Look and Recycled Materials for the Iconic Brand:レノボ プレスリリース(英語)
ThinkPad Z Seies:レノボ(英語)

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コメント

  1. 匿名 より:

    Z13のキーボードが縁ギリギリまであるのUMPCみたいで好き

  2. 匿名 より:

    往年の重箱感はそのままに最新技術を詰め込んだ感じで個人的には好み

  3. 匿名 より:

    どことなくHPを感じる

  4. wintab より:

    みなさん好意的に捉えておられますね。また、「どことなくHPを感じる」というのは私も「それな!」と思いました。

  5. 匿名 より:

    この製品は「新しい顧客も喜ばせる」ためなのかもしれませんが,しれっとキーボードのFnキーとCtrlキーの配置が左右入れ替わっていることと,PC Watchの記事にレノボ・ジャパンの社長が「ThinkPadの30周年、PC-9800の40周年に合わせて、どちらもスペシャルなものを準備をしている。」と語ったことと,その文の後に(恐らく筆者の方の考えとして)「どんな”スペシャル”が、2022年10月に用意されるのか。」と書かれていたことから,この製品が30周年記念モデルではないととれるのことの二つが気になりますね。

  6. wintab より:

    記念モデルといえば、賛否はあるかもしれませんけど25周年モデルのThinkPad 25は「らしかった」ですね。古くからのThinkPadファンにはこの流れのほうがいいかも、と思いました。