レノボが2-in-1 PC「ThinkPad X1 2-in-1 Gen 10 ILL」を発売しました。この製品はかつて「ThinkPad X1 Yoga」という製品名で、2024年モデルから「X1 2-in-1」という名称に変更されました。非常にざっくり書くと「X1 Carbonの筐体素材を変更し、2-in-1筐体にしたもの」という感じで、ThinkPadシリーズとしては最上位クラスのモバイル2-in-1です。
なお、この製品は2024年モデルのThinkPad X1 2-in-1 Gen 9から筐体が変更されていません。Gen 9の製品紹介記事もあわせてご覧ください。
Lenovo ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 - コンバーチブル2 in 1タイプのThinkPad X1、Core Ultra搭載です
1.スペック
スペック表
ThinkPad X1 2-in-1 Gen 10 ILL | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Core Ultra 5 226V/Core Ultra 7 256V Core Ultra 7 258V/266V/268V |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB(最大64GB、LPDDR5X、オンボード) |
ストレージ | 512GB/1TB/2TB SSD(M.2 2280 PCIe Gen4) PCIe Gen5選択可能 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチOLED(2,880 × 1,800) 14インチIPS(1,920 × 1,200) ※詳細別記 |
ネットワーク | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3、(5G/LTE) |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2 USB 3.2 Gen1 Type-A× 2 HDMI、オーディオジャック (nanoSIMスロット) |
カメラ | Webカメラ(1080p/8MP)顔認証対応 |
バッテリー | 57 Wh |
サイズ | 312.8 × 217.65 × 15.49 mm |
重量 | 1.3 kg~ |
※ディスプレイの仕様(サイズはすべて14インチ)
・有機EL(2880 x 1800)、タッチ、ブルーライト軽減
・IPS(1920 x 1200) 、タッチ、Privacy Guard、ブルーライト軽減、光沢なし
・IPS(1920 x 1200) 、タッチ、省電力、ブルーライト軽減
・IPS(1920 x 1200) 、タッチ、省電力、ブルーライト軽減、光沢なし
コメント
ThinkPad X1 2-in-1 Gen 10 ILLは注文時に構成のカスタマイズができます。OSはHome版とPro版を選べ、CPUはCore Ultraシリーズ2(Lunar Lake)です。ただ、この製品は同じくCore Ultraシリーズ2のArrow Lake搭載モデルも4月下旬以降に追加されることになっており、その際には製品名の「ILL」が「Arrow Lake」などに変更された別モデルとして発売される可能性があります。
ちなみにLunar Lakeは「Copilot+ PCの要件を満たす高性能なNPUを搭載し、バッテリー持ちが良い」、Arrow Lakeは「NPUを内蔵しているが性能は低めでCopilot+ PCの要件を満たさない。ただしCPU性能やGPU性能はLunar Lakeより上」という特徴があります。
Lunar LakeはCPUとRAMがパッケージ化されており、どの型番を選ぶかによってRAM容量も決まります。X1 2-in-1の搭載CPUだと、Core Ultra 5 226V、Core Ultra 7 256V/266Vが16GB、Core Ultra 7 258V/268Vが32GBです。購入後のRAM容量の変更はできません。
SSDは512GBから2TBまでを選べ、超高速なPCIe Gen 5も選択できます。
ディスプレイは複数のタイプを選択できます。2.8K解像度の有機ELも選べますが、この記事を執筆している3月30日現在だと1,920 × 1,200解像度のIPS液晶で光沢タイプ(反射低減)と非光沢タイプの2種類からの選択となります。
筐体サイズは2024年モデル(Gen 9)と同じです。外観も違いがありません。筐体はアルミ製でMIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性を備えています。また、ThinkPadシリーズとしては珍しく筐体色がブラックではありません。
2.価格など
Lenovo ThinkPad X1 2-in-1 Gen 10 ILLはレノボ直販サイトで販売中で、3月30日現在の価格は277,035円からです。記事中でも触れましたが4月下旬にArrow Lake搭載モデルが追加される可能性があること、ディスプレイ仕様の選択肢が今後増えること、また現時点ではLTE/5Gモジュールの搭載ができないこと(スペック表では搭載可能だが、カスタマイズ画面に項目がない)などを考慮すると「もう少し様子見」するほうが良いかもしれませんね。
あと、ウインタブでは毎週レノボ製品の価格を調査していますが、「ThinkPadの2-in-1はあんまり安くならない」んですよね…。なので「待てば安くなる」ということは期待薄だと思います…。
3.関連リンク
ThinkPad X1 2-in-1 Gen 10 ILL (14型 Intel)

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