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ThinkPad E14 / E16の選び方【2025年7月最新】- AMD版も登場、3種類のCPUから選べる!

Lenovo

ThinkPad E14/E16の選び方
「コスパの高いThinkPadが欲しい」「でも品質には妥協したくない」そんな人におすすめなのが「ThinkPad E14 / E16」です。7月11日にAMD版が追加され、2025年モデルではIntel(IAL / IRL)とAMDの3種類からCPUを選べます。ただ、それぞれ特性が異なるため、購入前に特徴を整理しておくのがおすすめです。

この記事ではE14/E16の特徴を説明します。「3種類のCPU」についても解説しました。

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1. 製品概要

ThinkPad E16 Gen 3

Lenovo ThinkPad E16 Gen 3 (AMD)

ThinkPad E16 Gen 3

価格:
IAL:122,012円(税込)~
IRL:99,990円(税込)~
AMD:90,882円(税込)~
※2025年7月12日現在

カスタマイズ例:IAL・132,220
OS:Windows 11 Home / CPU:Core Ultra 5 225H
RAM:16GB / SSD:256GB
ディスプレイ:16インチIPS(1920×1200)
重量:1.63 kg~

カスタマイズ例:IRL・117,238円
OS:Windows 11 Home / CPU:Core 5 210H
RAM:16GB / SSD:512GB
ディスプレイ:16インチIPS(1920×1200)
重量:1.63 kg~

カスタマイズ例:AMD・112,530円モデル
OS:Windows 11 Home / CPU:Ryzen 5 230
RAM:16GB / SSD:512GB
ディスプレイ:16インチIPS(1920×1200)
重量:1.71 kg~

ThinkPad E16 関連リンク

ThinkPad E14 Gen 7

Lenovo ThinkPad E14 Gen 7 (AMD)

ThinkPad E14 Gen 7

価格:
IAL:121,374円(税込)~
IRL:84,722円(税込)~
AMD:89,100円(税込)~
※2025年7月12日現在

カスタマイズ例:IAL・131,582
OS:Windows 11 Home / CPU:Core Ultra 5 225H
RAM:16GB / SSD:256GB
ディスプレイ:14インチIPS(1920×1200)
重量:1.34 kg~

カスタマイズ例:IRL・121,044円
OS:Windows 11 Home / CPU:Core 5 210H
RAM:16GB / SSD:512GB
ディスプレイ:14インチIPS(1920×1200)
重量:1.63 kg~

カスタマイズ例:AMD・110,715円モデル
OS:Windows 11 Home / CPU:Ryzen 5 230
RAM:16GB / SSD:512GB
ディスプレイ:14インチIPS(1920×1200)
重量:1.41 kg~

ThinkPad E14 関連リンク

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2. E14/E16の特徴

CPU

E14とE16のスペックはディスプレイを除きほぼ同じなので、まとめて特徴を書きます。E14 Gen 7/E16 Gen 3はThinkPadシリーズではエントリーグレードとなる「Eシリーズ」のニューモデルで、搭載CPUを3種類(2つのメーカー、3つのコードネーム)から選べます。選択肢が多いのはいいことですが、ちょっとややこしくもあるので、まずは搭載CPUの特徴を説明します。

分類 コードネーム 代表型番 Passmark
シングル
Passmark
マルチ
GPU NPU
TOPS
TDP
W
IAL Arrow Lake-U Core Ultra 5 225U 3,749 19,363 Arc 130T 12 15
IAL Arrow Lake-H Core Ultra 5 225H 4,363 28,980 Intel Graphics 13 28
IRL Raptor Lake Core 5 210H 3,505 18,841 Intel Graphics 非搭載 45
AMD Hawk Point Ryzen 5 230 3,303 21,010 Radeon 760M 16 28

製品名に「IAL」がついているものはコードネーム「Arrow Lake」のCore Ultra 5/7を、「IRL」がついているものは「Raptor Lake」のCore 3/5/7を、AMD版はコードネーム「Hawk Point」のRyzen 3/5/7を搭載しています。また、Arrow Lakeは「Arrow Lake-H」と「Arrow Lake-U」に分けて考えるべきで、両者は「コードネームは同じだが中身が大きく異なる」ので、この表では別項目として扱います。

表の見方ですが、まずPassmarkスコアに関しては「狭義のCPU性能」の測定結果であり、グラフィック性能(GPU性能)とNPU性能はほとんど反映されません。現代のCPUは狭義のCPU性能だけでなく、グラフィック性能とNPU性能、そしてノートPCの場合は省電力性も含めて評価すべきなので、表にはPassmarkスコアに加え、GPUの型番とNPU性能(TOPS値)、そしてTDP(Intel CPUの場合は「PBP(プロセッサー・ベース・パワー)」)を掲載しました。

この表をどう見るかは人それぞれです。ウインタブではこのように評価します。

狭義のCPU性能:Arrow Lake-Hが最も高く、あとはほぼ横並び
GPU性能:Arrow Lake-H>Hawk Point>Arrow Lake-U≒Raptor Lake
NPU性能:Raptor LakeはNPU非搭載、あとはほぼ横並び
省電力性:Arrow Lake-U>Arrow Lake-H≒Hawk Point>Raptor Lake

ビジネス用途ではどのCPUを選んでも性能不足は感じないと思います。一方でグラフィック系の作業(高度な画像加工や動画編集、PCゲームなど)をする場合はArrow Lake-Hが最も適しており、次いでHawk Pointかと思います(スコアはありませんが、ウインタブの過去のレビュー経験からそのように考えます)。

注意したいのはRaptor Lakeのみ「NPU非搭載」という点です。NPUは「AI処理チップ」なので、これがないとAI関連の機能が使えないのでは?と思われるかもしれませんが、実際はそうではありません。GPUでもAI関連処理は可能ですし、処理性能だけ見れば高性能なGPUのほうがNPUよりもさらにAI処理が得意、とも言えます。ただし、ソフトウェア側でNPUでの処理を優先する設計になっていたり、どこかのMicrosoftのようにNPUでの処理を強制するソフトウェア(あるいはOSの機能)が増えてくることもありえますので、これからPCを購入する場合、E14やE16のようにCPUの選択余地があるのなら、NPU搭載CPUを選ぶほうがいいかもしれません。

省電力性については、表を見る限りRaptor Lakeが最も不利、Arrow Lake-Uが最も有利に見えます。ただし、PCは常にTDP(PBP)と同じ電力を消費しているわけではなく、ウインタブの経験上では事務作業などに使う場合はTDPによるバッテリー駆動時間の差はそれほど大きくはありません。なので、Raptor LakeはArrow Lake-Uの3倍バッテリー消費が激しい、ということはありません。「一応の目安」くらいに考えておくといいでしょう。

すっかりCPUの話が長くなってしまいました。もちろんThinkPad E14/E16とも「CPUよりも筐体品質をはじめとする製品トータルのバランスが優れた」製品です。

ディスプレイ

Lenovo ThinkPad E14 Gen 7 (AMD)

ThinkPad E14 Gen 7

ThinkPadシリーズは「ビジネスPC」なので、かつてはディスプレイ品質の評価は高くありませんでした。しかし近年は高解像な有機ELパネルや100%sRGBの発色品質を備えたものも増え、パーソナルな用途でも十分満足できる品質になっています。

とはいえ、E14/E16のディスプレイは「標準構成だと『並』クラス」です。解像度は1,920×1,200、発色は45%NTSCでタッチ対応と非対応のものが選べる、というのが全モデル共通の仕様です。

ただし、IALとIRLに関しては「E14は2,880 × 1,800解像度、E16は2,560 × 1,600解像度で100%sRGB」のディスプレイを選べ、AMDのE14でも「解像度は1,920 × 1,200ながら100%sRGB」を選べます。特にプライベートな用途(動画視聴など)を視野に入れる場合は少し奮発して高品質なディスプレイに変更されることをおすすめします。

キーボード

Lenovo ThinkPad E16 Gen 3 (AMD)

ThinkPad E16 Gen 3

Lenovo ThinkPad E14 Gen 7 (AMD)

ThinkPad E14 Gen 7

私もThinkPadユーザーですが、ThinkPadシリーズの最大の魅力は「キーボード」だと思っています。キートップは中央が大きく凹んだ立体的な形状でキーストロークは深め、中央にある赤いデベソ(トラックポイント)は極めて優秀なポインティングデバイスです。また、トラックポイントを使う前提でタッチパッド上部に物理クリックボタンがありますが、一般的なノートPCと同様にタッチパッド下部をクリックして使うこともできます。非常によく考えられた構造ですし、打鍵感も素晴らしいです。

堅牢性

Lenovo ThinkPad E16 Gen 3 (AMD)

ThinkPad E16 Gen 3

黒くてそっけない筐体は「とにかく頑丈」です。ウインタブの実機レビューでは「耐久テスト」みたいなことはやりませんが、おそらく他社製品と比較してもトップクラスの堅牢性を備えているのではないか、と思います。

ThinkPad EシリーズはThinkPadの中でも最も低価格な製品ですが、レノボはいい加減な製品にThinkPadの名を冠するようなことはしません。価格が安かろうと高かろうと「ThinkPad品質」であることは間違いないので、安心して購入できると思いますよ。

3. 関連リンク

執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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