Lenovoの「ThinkPadじゃないほうのThink」、ThinkBook 14とThinkBook 15の仕様が変更されました。主な変更点は「CPUの型番」ですが、それよりもずっとうれしいことに、注文時の構成カスタマイズに対応するようになりました!ちなみにThinkBook 13s(13.3インチモバイルノート)もニューモデルに切り替わっていますが、こちらは現状カスタマイズには対応していません。
なお、ThinkBook 14/15については、すでに紹介記事を掲載しています。この記事では変更点を中心にご説明させていただきますので、筐体構造(変更ありません)などについては、下記の紹介記事をご参照ください。
Lenovo ThinkBook 14 / ThinkBook 15 - 人気のノートPC「ThinkBookシリーズ」に14インチと15.6インチが加わりました!
スペック表の上での変更点はまず、CPUの型番です。ThinkBook14/15は2019年10月の発売当初から第10世代、Comet LakeのCore i3/i5/i7を搭載していましたが、これが同じ第10世代ながらIce Lakeに切り替わりました。選べる型番はCore i3-1005G1/Core i5-1035G1(以上が内蔵GPUにIntel UHD Graphicsを搭載)、Core i5-1035G4/Core i7-1065G7(以上が内蔵GPUにIntel Iris Plusを搭載)の4種類です。グラフィック性能を重視する場合はIris Plus搭載の型番にするといいでしょう。
外部GPUの搭載はありません。13.3インチのThinkBook 13sにはAMD Radeon 630を搭載するモデルもあるのですが、14と15では設定が見送られています。
RAMはメーカーのスペック表の上だと最大16GBまで搭載可能となっていますが、2月22日現在だと4GBか8GBしか選べません。またストレージは最小で128GB SSD、最大で1TB SSDまで搭載でき、さらに最大2TBまでのHDDを追加することもできます。RAMとストレージ容量はカスタマイズ項目になっていますので、ニーズに合わせて容量を組み合わせることができます。ただ、Core i7まで搭載可能なのであればRAM16GBの設定を早めに実現してもらいたいところです。
ディスプレイも2種類から選択できます。14インチ(ThinkBook 14)と15.6インチ(ThinkBook 15)のFHD解像度で、TN液晶とIPS液晶が設定されています。ウインタブで確認したところ、TN液晶からIPS液晶への変更差額は定価ベースで2,200円(割引後だと1,200~1,300円程度)なので、個人利用の場合は視野角の広いIPS液晶にするほうが良いと思います。
それと、通信まわりでは無線LANもカスタマイズ項目となりました。従来モデルにはなかったWi-Fi6(ax規格)に対応させることもできます。
入出力ポート(従来モデルと同じです)は合計でなんと5つもありますし、有線LANポートもついていますので、ビジネス利用にも向きますね。さすが「Think」を名乗るだけのことはあります。
サイズは従来モデルと変わりませんが、14インチで1.5 kgというのは、「モバイルノートとして使えるが、少々重い」ですし、15.6インチで1.84 kgというのは、「スタンダードノートとしてはずいぶん軽い」ですね。個人的にはちょっと中途半端な感じもしていますが、毎日必ずノートPCを持って外出する、ということではなく、必要に応じて外出先に持ち出す、というくらいなら、どちらのサイズも悪くないと思います。
Lenovo ThinkBook 14/15はレノボ直販サイトで販売中で、2月22日現在の価格はThinkBook 14が税込み52,272円から、ThinkBook 15が税込み57,354円から、となっています。最低価格のモデルはCPUがCore i3、RAMが4GB、ストレージが128GB、そしてTNディスプレイと言う構成ですが、ウインタブで14インチのほうを「RAM8GB、IPSディスプレイ」に変更して試算してみたところ、税込み58,806円になりました。なので、必要最低限のカスタマイズをしても、極端に価格が上がる心配はしなくていいと思います(ただし、1TB SSDとかにしちゃうとさすがに大きく価格が上昇します)。
ThinkBookシリーズというのは筐体デザインがIdeaPadシリーズに近く、筐体色も「ミネラルグレー」でIdeaPadと同じなので、ThinkPadとはまるっきり異なり、むしろIdeaPadとほぼ同じじゃん、と思っていました。しかし、注文時に構成をカスタマイズできるのであれば、IdeaPadシリーズとは別物と言えます(Lenovoのノートで注文時のカスタマイズに対応するのはThinkPadとLegionのみです)。
CPUがIce Lakeになった、というのはもちろんビッグニュースだと思いますが、冒頭に書いたとおり、ユーザーが好みのCPUやRAM/ストレージ容量を選択して購入できるようになった、という点がずっとありがたいのではないか、と考えます。これならウインタブ読者のビジネス用マシンとして、とっても魅力的ですよね!