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Lenovo Miix 510 - 12.2インチ、SurfaceタイプのWindows 2 in 1、Miix 700とどう違うの?

Lenovo Miix 510
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。このところ、Lenovoがドイツ・ベルリンで開催のIFA 2016で発表した製品の紹介記事を書いていますが、今回もまたウインタブ向けの新製品「Miix 510」を紹介します。実はこの製品について調べていて、最初存在意義がよくわからなかったんです。というのもLenovoには「ideapad Miix 700」という、よくできたSurfaceタイプの12インチ 2 in 1がすでにあり、Miix 700とこの製品の差別化ポイントがどこにあるのか、というのを探すのに必死になってしまいました。

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1.スペック

OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Core i7(Skylake)など
RAM: 最大8GB
ストレージ: 最大1TB SSD
ディスプレイ: 12.2インチIPS(1,920 × 1,200)
入出力: USB3.0 Type-C、USB3.0、microSD、オーディオジャック
カメラ: イン2MP/アウト5MP
ネットワーク: 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.0、LTE
バッテリー稼働時間: 7.5時間
サイズ:
(タブレット本体): 300 x 205 x 9.9 mm / 880 g
(キーボード込み): 300 x 205 x 15.9 mm / 1.25 kg

スペックはMiix 700に似ていますが、Miix 700がCore m専用機であるのに対し、Miix 510は最上位にCore i7(Skylake)を搭載するモデルを用意します。またRAMが最大8GBとMiix 700と同じであるものの、ストレージは最大で1TBのSSDを用意しています。

ディスプレイは少し微妙で、Miix 700の2,160 × 1,400(アスペクト比3:2)に対し、1,920 × 1,200(16:10)とややオーソドックスなワイド型に変更され、解像度も低めです。また、カメラ性能も抑えられており、インカメラは2MPと、Miix 700の5MPから下げられています。

しかし、この製品はLTEモデルで、Core i機でLTE対応している製品がまだ非常に少ないことを考えれば貴重な存在、ということもできますね。

あと、サイズは「アメリカン」になってきました。ディスプレイのアスペクト比が異なるため、Miix 700よりも細長くなっているのはいいとして、重量がかなり重くなり、「プラス130 g」です。これはモバイルマシンとしては好ましくない変更といえます。

スペック表を見る限り、CPUとストレージではMiix 700を上回る性能のモデルを選べるものの、ディスプレイ解像度、カメラ性能が下げられ、重量も重くなるなど、必ずしも改善点だけではない、ということがわかります。

2.筐体

Lenovo Miix 510 背面
筐体のデザインはMiix 700に非常によく似ていて見分けがつかないです。上の画像は背面のものですが、キックスタンドの留め具に「ウォッチバンドヒンジ」が使われているなどのアクセントもそのままです。

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Lenovo Miix 510 サイドビュー
Surfaceにそっくりのサイドビューも一緒です。

Lenovo Miix 510 無断階調整
このイメージ画像を見ると、キックスタンドの無断階調整、というのも同じですね。

Lenovo Miix 510 スタイラスペン
この製品はキーボードとスタイラスペンが同梱されるようです。スタイラスについては「Active Pen」となっていますが、詳細情報はなく、おそらくタブレット側にデジタイザー機能はないと思われます。

3.価格と発売時期

Lenovo Miix 510は10月上旬に発売され、価格は699ユーロ(約81,000円)から、ということです。この価格はMiix 700の現在の価格「セール時に10万円を切るか切らないか」よりもかなり安いです。また、海外の情報サイト「THE VERGE」によれば、「アメリカでのMiix 700の価格よりも150ドル安い」ということなので、この記事を書きながら感じ続けていた疑問のようなものがここで解消しました。

つまり、Miix 510はMiix 700の低価格版(ただしより高いスペックのモデルも存在)と理解して良さそうです。そうすればCPU以外のスペックダウンしている部分も納得できますし、結果として1万5千円とか安くなるのなら、十分に存在意義もありますし、欲しいと思う人もたくさんいると思います。

ただし、個人的にはこの製品は日本発売はない、という気がします。もしあるとすればMiix 700の「後継モデル」という位置づけになると思うのですが、それならわざわざ型番を変えないよなあ、と思います。まあ、わかりませんけどね。そんなこんなで、類似モデルを日本市場にたくさん投入しても仕方ないので、Miix510も日本では出てこない、と思うんですよね。

4.関連リンク

Deciding Between a Laptop or Tablet? Mix it up with Lenovo’s New Detachable:Lenovo Blog(英語)

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コメント

  1. もりもり より:

    ぱっと見似た様な位置づけの機種みたいですが、個人的に
    多分モバイル利用というよりあんまり持ち運びを考えていない人、いわゆるエントリーノートを現在使用している人をターゲットにしているんだと思います。

    deapad Miix 700がセカンドマシンとしての利用をするタブレットよりの2in1なら
    Miix 510がメインマシン足りうるノートよりの2in1みたいな感じで

    (値段は置いといてあくまでジャンルとしては)Surfaceとの競合も
    Miix700はSurface無印と、Miix510はSurfaceProと
    という意識があるんではないかと思います。だから多分Miix510の本命はSkylake世代のCore-iモデルでCore-m仕様はあくまでおまけかなーとか考えてみたり。

    Core-mって性能面で不安ありますし、
    クラムシェルノートを使用している人が数年前に買ったCore-i機買い換えてCore-mにするとは考えにくいですからね。そういった層を取り込みたいのかなぁと。
    (こんなこと書いてみましたがLTEの搭載だけは腑に落ちません、なんでこっちに搭載したんでしょう…)

    • wintab より:

      もりもりさん、こんにちは、コメントありがとうございます。そうかもしれないですね。ただ、Miix 700と製品製が近すぎるような気がするんです。ハードウェア的にはCore mとCore iには大きな壁があるので、そういうことなんでしょうか?あと、LTEについてはこの先もっと多くの製品で対応して欲しいところですね。

  2. タケル より:

    これスペックと価格のバランスが良さそう。

    去年ASUSのT300CHI-5Y71買った時は、このクラスのスペックで更にキックスタンドまで付いた機種って本家以外になかったんですよね。

    12inchでフルHDの解像度も個人的には◎。メモリ容量が8GBどうしても必要でT300CHI-5Y71買っちゃったけど、拡大率150%でしか実用性がなくてオーバースペックに感じてます。写真とか見るにはいいのかも知れないけど、4k動画見る機会も少ないし、仕事的にテキスト主体なら、個人的にはフルHDあれば充分な気がします。もっと大きな画面サイズならフルHD以上もありなんでしょうけど。

    この値段でこのスペックで、おまけにLTEが使えるって、私にとっては非常に魅力的。

    • wintab より:

      タケルさん、こんにちは、コメントありがとうございます。なんか筋が通ってて、この製品の特徴をしっかり押さえられているので「スゲー」と思っちゃいました。