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富士通 arrows Tab RH77/X, WR1/X - 12.5インチの2 in 1、Surface戦線に参入!

富士通 arrows Tab RH77/X
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。1年あまりの間、新しいタブレットのリリースがなかった富士通が、2015年12月の「arrows Tab QH35/W(10.1インチ、キーボード付属の2 in 1)」に続き、今度は12.5インチのハイスペックな2 in 1をリリースしました!ブランドネームに「arrows Tab」を使用していることから、タブレットとしての位置づけも明確にしている、と判断できます。うれしいっすね、富士通とかNECがこういう製品を出すのは。

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1.スペック表

富士通 arrows Tab RH77シリーズ スペック表

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補足します。CPUにSkylake世代のCore i5、RAMは4GB、ストレージは128~256GBと、タブレットとしてはハイスペックなものになっています。ディスプレイは1,920 × 1,080(アスペクト比16:9)ですから、「そこそこ」のレベルでしょうか。ここまで見ていくと、競合しそうなMicrosoft Surface Pro 4HP Elite x2 1012 G1DELL XPS12などに引けをとらない性能ですが、SurfaceやXPS12が非常に解像度の高いディスプレイを備えていることを考慮すると、ディスプレイ解像度はもう一段高解像度でも良かったかもしれません。

また、詳細な構造は不明ですが、この製品は専用のスタイラスペンにより、256段階の筆圧に対応するということです。高性能なものだと1,024段階とか2,048段階の筆圧に対応する製品もあるのですが、メモ等の手書き入力を、ということであればこのレベルでも十分快適になるでしょう。

入出力ポートはちょっと不満がありますね。USB 3.0が1つついてますが、映像出力がHDMIではなくMini DisplayPortポートのみになっています。これだと拡張性にやや不安が出てきます。

サイズの方は、少なくともタブレットとして見る場合、やや重いし厚みもあります。12.5インチサイズなのでタブレットをヒョイヒョイ振り回すような使い方にはならないでしょうが、DELL XPS12あたりとの比較ではどうしても気になってしまいます。

しかし、そういうところも含めて富士通、というか、恐らく非常に過酷な耐久テストをこなしているでしょうから、筐体の堅牢性や安定性に関しては信頼しても大丈夫でしょう。

2.筐体

富士通 arrows Tab RH77 筐体正面
この製品は「キーボード分離型 2 in 1」で、カタログモデルのRH77/Xには標準でキーボードが付属しますが、カスタマイズモデルのWR1/Xには付属せず、オプション(39,960円)となります。

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富士通 arrows Tab RH77シリーズ タブレット本体
タブレット本体表面の画像を見る限り、特にデザイン上のアクセントはなく、ベゼルもそれなりに太いですね。

富士通 arrows Tab RH77シリーズ 筐体背面
しかし背面を見てみるとキックスタンドがついていることがわかります。

富士通 arrows Tab RH77シリーズ キックスタンド
これがキックスタンドを展開したところです。デザインとしてはHP Elite x2 1012 G1によく似ています。ということは製品のコンセプトはSurfaceシリーズにも非常に近い、ということが言えそうです。

ちなみにキーボードについてはスペック表に「キーピッチ19 mm、キーストローク1.5 mm、84キー」という記載がありますが、この数値だとモバイルマシンとしては窮屈感が皆無だろうと思われます。富士通製なんで打鍵感などもいいんでしょうね。

ただし、この製品の構造からしてキーボードに拡張性はないと思われ、上記「1.スペック」のところで記載したとおり、入出力系ポート不足、ということは懸念されます。

富士通 arrows Tab RH77シリーズ 拡張クレードル
でも、オプション(15,984円)で拡張クレードル(ドッキングステーション)が用意されており、これを使うとこの記事で指摘している拡張性の低さを補うことができます。この製品の場合、必須といえるオプションかもしれませんね。

3.価格と発売時期

富士通 arrows Tab RH77シリーズは2016年2月上旬より受注開始となっています。直販サイト「富士通WEB MART」での価格は

カタログモデルRH77/X:  204,984円
カスタマイズモデルWR1/X: 130,464円~

です。カタログモデルの場合はキーボード、スタイラスペン、Microsoft Office Home & Business Premiumが付属し、ほぼフル装備状態なので、やっぱ高いですね。ただし富士通製品は品質が非常に高く、使い勝手もよく考えられているのはもちろんです。ある意味中国タブレットの対極に位置する製品といえるかもしれません。買える人がうらやましいです。

4.関連リンク

個人向けパソコン「FMV」、タブレット「arrows Tab」を新発売:富士通プレスリリース
arrows Tab RHシリーズ 12.5型ワイド:富士通 FM World 製品紹介ページ

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コメント

  1. 匿名 より:

    256段階・・・現行のワコムペンにないよね?
    N-TrigはMSに買収されてるし、
    残るはシナプティクス社だけど・・・・最悪な選択肢だ

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。この部分、メーカーの発表資料にはなくて、PC Watchの記事を参考にしました。お詳しいですね。

  2. じぃ より:

    富士通頑張ってるな
    arrows Tab RH77/Xはタブクルで静電容量方式って書いてあったけど本当かな
    これとは別にもう1機種arrows Tab WQ2/Xという10インチモデルも出るね
    こっちはWacomの電磁誘導方式って書いてあった

    • wintab より:

      じぃさん、こんにちは、コメントありがとうございます。ディスプレイ方式はメーカーサイトに静電容量方式と書いてありました。WQ2XはQH35/Wの「単なるカスタマイズモデル」かと思って記事にしなかったんですが、どうやら違うようなのでこれから急いで記事にします(涙)

  3. 匿名 より:

    これを選ぶメリットが全く思いつかない

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。まあねえ…。でも中国タブレットなどの試用をしているとNECとか富士通の製品は使いたくなりますね。信頼感がありますしw

      • 匿名 より:

        確かに信頼感という意味ではSurfaceなどよりいいかもしれないですね。
        レビューとか見てるとSurface系は不良が多いのかと思ってしまいますし。

        個人的にはNECのLavie HZの11.6インチが興味あります。
        せめて16:10だったら……

        • wintab より:

          こんにちは、コメントありがとうございます。NECとか富士通、あとパナソニックなんかの製品は、以前は「高いだけ」みたいに思ってたんですけど、よく観察すると価格なりの品質になっているので、できれば買いたいです。お金があれば、ということなんですけど。

  4. 匿名 より:

    メリットは解像度が低くて高スペックなことでは?
    Windows特有のギザギザフォント&グダグダスケーリングのせいで高解像度だと文字が読み辛くて仕方ない(人によります)
    以前グランノート開発者のインタビュー記事を読んだことがありますが、なんでも、弱視の高齢者に配慮してわざと画面解像度を低くしていたとか

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。いわれてみればその通りかもしれないと思いました。高精細すぎると目が疲れるというのはありますね。私もそういう年齢になったのか、とw