こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。Lenovoの大人気シリーズ「Miix」に新顔が登場しました。「MIIX 300」といいます。スペイン・バルセロナで3月2日(現地時間)から開催されているMWC2015の開幕に先立ち、Lenovoから発表がありました。さっそく紹介します。
1.スペック
OS: Windows8.1 with Bing 32ビット
CPU: Intel Atom Z3735F
RAM: 最大2GB
ストレージ: 最大64GB
ディスプレイ: 8インチ(1280×800)WUXGA IPS液晶(注)
カメラ: デュアル(イン/アウトの2つという意味か)
スピーカー: 1Wモノラル
ネットワーク: IEEE802.11b/g/n、Bluetooth4.0
バッテリー駆動時間: 最大7時間
サイズ:130 × 215 × 9.3 mm、重量約360g
注:通常WUXGAとは1920 × 1200の解像度を指すが、ニュースメディアの間で情報が錯綜している状況。LenovoのニュースリリースにはWUXGAとの記載あり。
補足します。このスペック、不明点のあるディスプレイを除けば現行機種であるMiix 2 8と比較して「同等以下」のスペックとなります。CPUやRAMの性能だけでなく、サイズの方もMiix 2 8が131 × 215.4 × 8.1 mmで重量349gですから、タテ・ヨコがわずかに小さく、厚く、重くなっています。従って、わかっている範囲内でこのスペックを評価すると、Miix 2 8の高性能版ではなく、普及価格版ということができます。
2.価格、バンドルソフトなど
北米版のWindowsタブレットや普及価格帯のPCではもう一般的になっていますが、MIIX 300もOffice 365の1年間利用権がついています。日本ではOffice 365の利用権をバンドルして発売された製品の実例がありません。価格の方は149ドル(約17,850円)から、となっていますので、昨年末から話題になっている100ドルタブレットではないものの、実用的なスペックでかなりの低価格、と言うことができます。
もし(多分ないでしょうけど)このままOffice 365の利用権付きで2万円を切る価格で日本発売があれば、非常にコストパフォーマンスが高い上に「面白い」存在になるでしょう。多くの人にとってWindowsタブレットに「Officeがついている」というのは大きな購入要因となっているはずです。でも、購入したのはいいけど結局タブレットでOfficeを使う機会が全然なかった、という場合も多いでしょう。そう考えると、とりあえず1年間はOfficeが使えて、必要なら2年目以降も課金し、不要なら契約を更新しない、という考え方は合理的であると言えます。Officeの利用頻度が高くないなら、OneDriveユーザー向けに無料開放されているOffice Onlineで済ませる、という手もありますしね。
日本ではドスパラやマウスコンピューター、そしてgeaneeなどが頑張っていて、低価格のWindowsタブレットの選択肢が豊富にありますから、MIIX 300が日本で発売されるときに、こんなサプライズがあったら面白いだろうなあ、と勝手に妄想してしまいました。
ともあれ、Lenovoの名機「Miix」の名を冠しているわけですから、ぜひ日本市場に投入してもらいたいですし、Lenovoらしいひねりを加えてくれるとうれしいです。グローバルでの販売開始は7月から、ということです。
3.関連リンク
New Lenovo Tablets Prove Big Technologies and Savings Come in Small Packages:Lenovo News Release(英語)
Full Specification Of Lenovo’s $149 Windows Tablet, Ideapad MIIX 300:microsoft-news.com(英語)