中国のUMPCメーカーONE-NETBOOK社の7インチUMPC「A1」の国内正規版が10月22日から予約開始となりました。A1については以前ウインタブでも紹介記事を掲載していますが、今回は国内正規版の詳細スペックなど、新たな情報を中心にお伝えします。
ONE-NETBOOK A1 - 7インチサイズで豊富な拡張性を持つUMPCがまもなく登場!
ONE-NETBOOK A1 | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core m3-8100Y |
外部GPU | — |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB/512GB PCIe SSD |
光学ドライブ | — |
ディスプレイ | 7インチIPS(1,920 × 1,200)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB 3.1 Type-C、USB 3.0 x 2、RS-232、LAN(RJ45)、Micro HDMI、 MicroSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | — |
バッテリー | 6,000 mAh(PD対応) |
サイズ | 173 x 136 x 19 mm |
重量 | 540 g |
前回の記事ではOSのバージョンについて「不明」としていましたが、国内版はHome版が搭載されます。ある意味「業務用」的な性格のUMPCと見られがちなので、Pro版の設定があってもいいかな、とは思いますが、必要に応じて自分でOSバージョンを上げることができますので、ここは特に大きな問題ではないでしょう。パーソナル用途で購入する人も多いと思いますので、「標準でHome」というのは妥当だとも言えます。
CPUは一世代前ながらCore m3を搭載します。個人的にはUMPCのCPUはあまりハイスペックである必要はないと思っています(キーボードやディスプレイが小さく、むしろそれらが性能面でのボトルネックになりやすい)ので、これで十分でしょう。また、Core m3であれば外部モニターやキーボードを接続しても、十分使用に耐える性能は確保されると思います。
RAMは8GBで、ストレージは256GB/512GBを選べます。つまり、国内版でも2つのバリエーションモデルが存在する、ということですね。
A1の特徴として、「ディスプレイのヒンジが3軸(横方向にも回転する)」というのが挙げられます。結果的にコンバーチブル2 in 1として使えるわけですが、ヒンジが360度回転するタイプとは異なり、UMPCとして新鮮な印象があります(富士通のLOOXと…、的な人もいるかも知れませんが、ここでは触れません)。
このように、タブレットモードやスタンドモードでの利用が可能です。ただし、一般的なコンバーチブル2 in 1で見られる「テントモード」にするのはちょっと難しいかも…。
また、2,048段階の筆圧に対応するペン入力が可能です。デジタイザ方式は「OneMix1S、2Sと同じ方式」という説明がありましたので、独自方式と思われます。また、国内版は本体購入時にペンをセット購入可能で、ペンの価格が税抜き2,800円と安価なので、一緒に購入されることをおすすめします。
もうひとつA1で特徴的なのは「ポートが非常に充実している」ことです。USBポートはType-Cひとつを含み合計で3つ、microHDMIにmicroSDカードリーダーも装備するほか、なんと有線LANポートとシリアルポート(RS-232)まで装備します。シリアルポートに関しては「個人利用でそこまで必要かなあ」という気はしますが、これを装備しているのがA1のアイデンティティと言えるのかもしれません。
その他、業務用っぽさを感じる装備はこんな感じですね。なお、これらの装備が個人向けとしては無駄であるとか不適切であるという意味ではありませんので念のため。
キーボードです。国内版は「日本語キーボード」と表記されていて、この画像を見るとかな文字も印字されてはいますが、配列は少々トリッキーかな…。また、このキーボードはゲーミングUMPCの「OneGX1」がベースになっているようです。
キーピッチは15 mm、キーストロークは1.5 mmと開示されていますので、「まあ狭い」ですなあw 経験上、15 mmだとブラインドタッチなんかは結構辛いです。ディスプレイサイズが7インチなので、ここは仕方がないところです。
また、このキーボードはバックライトも装備していますし、電源ボタン(画像上部中央)には指紋センサーも内蔵しています。
ONE-NETBOOK A1は12月4日の発売予定で、10月22日からONE-NETBOOK日本公式サイト(テックワンが運営)で予約がスタートし、「早期予約価格」で注文ができます。価格は下記の通り。
256GB版:59,800円(税込み65,780円)
512GB版:66,800円(税込み73,480円)
スタイラスペン:2,800円(税込み3,080円)
通常価格だと256GB版が74,500円(税込み81,950円)、512GB版が79,500円(税込み87,450円)なので、それぞれ14,700円、12,700円(いずれも税抜きベース)安く買えるということになります。また、この早期予約価格は11月12日まで適用されるとのことです。
記事中に「業務用」という言葉を使いましたが、シリアルポート(RS-232)はともかく、このA1は個人利用のUMPCとしても非常に魅力的に感じられます。7インチUMPCというのはキーボード入力を高速にこなせるサイズ感ではありませんし、表計算ソフトなんかを使う際にも「ちょっと表示が細かすぎ」に感じられますが、A1のCPUとポート構成であれば、自宅でじっくりPC作業をするときにも(周辺機器接続も容易なので)便利に使えると思います。個人的には特に業種や用途を絞った製品と考えるのではなく、素直に「使いやすいUMPCが出た!」と考えるべきかと思います。私もこれ欲しいですし。
関連リンク
One-Netbook A1:ONE-NETBOOK 日本公式サイト
コメント
業務用と考えるとペンが内蔵出来るといいのだけどね。
指紋認証センサーがタブレットモード時に隠れてしまうのが残念。