こんにちは、かのあゆです。2019年になってGPDやOne-Netbookのみならず、CHUWIの「MiniBook」やTOPJOYの「Falcon」など、様々な製品が登場し、UMPCというジャンルが盛り上がりを見せています。今回レビューを行うMagic-Benの「MAG1」もそんなUMPCの新製品の一つです。競合機としてはGPDの「P2 Max」やONE-NETBOOKの「One Mix 3シリーズ」、CHUWIの「MiniBook」が存在しますが、それらの競合機と比較してもなかなか魅力的な製品に仕上がっています。
なお、今回レビューするMAG1は製品版ではなくプロトタイプということで、実際の製品版とは内容が異なる可能性があります。あらかじめご了承下さい。
1.スペック
CPUは競合機となるGPD P2 MaxやOneMix 3と同じく、Amber Lake-Y世代のCore m3-8100Yを搭載します。RAMとストレージは8GB/256GBと16GB/512GBモデルが用意されています。ストレージに関してはMicroSDカードによるストレージ拡張に対応する他、MAG1では底面裏蓋を外すことでType-2242規格のM.2SSDの増設に対応します。ストレージ256GBモデルを購入してもあとから大容量SSDを容易に増設できるのは非常に嬉しいポイントの一つと言えます。
ディスプレイは8.9インチサイズで高解像度となるWQHD(2,560 x 1,600)のIPSパネルを採用しており、10ポイントのマルチタッチ操作にも対応しています。
ポート類はUSB-A(USB 3.1対応)、USB-C(USB PD対応)、MiniHDMI、オーディオジャックが搭載されています。USB-Cポートはデータ通信にも対応しますが、Thunderbolt規格には対応していないためこのポートにディスプレイを接続することはできず、外部ディスプレイを接続するにはMiniHDMIポートを使用します。
バッテリーは8,600mAhのものを搭載しています。実際のバッテリー稼働時間に関しては使用感の項目で取り上げますが、USB PDに対応しているためモバイルバッテリーでMAG1本体を充電することも可能です。
システムとストレージ構成です。今回レビュー機としてお借りしたのはRAM8GB/ストレージ256GBモデルとなります。インストールされているWindows 10はHomeでこのレビューを執筆している時点での最新バージョンであるApril 2019 Update(バージョン1903)が適用済みでした。基本的にこのスペックでも十分ですが、前述した通りさらにMicroSDカードとSSDの増設に対応しているため、この構成のモデルでも容量が足りないと感じた場合より大容量のストレージを追加することも可能です。
内蔵SSDはパーティションが区切られており、約156GBのシステムドライブと100GBの空きドライブという構成になっています。基本的にこの構成のままで問題ありませんが、「ディスクの管理」からパーティションを一つにまとめることも可能です。
2.筐体
付属品です。試作機なので実際の製品版では内容が異なる可能性がありますがUSB PD規格対応のACアダプター、USB-Cケーブル、マニュアルが付属しています。ACアダプターはOne Mixシリーズに付属しているものとよく似たもので、もしかするとアダプター自体は共通のものかもしれません。マニュアルは中国語と英語表記のみです。
天板です。写真では見えなくなってしまっていますが、MAG1のロゴがデザインされています。なお、筐体素材は金属(アルミ合金)でした。
底面上部には排気口が配置されています。SSDスロットにアクセスするためには底面裏蓋を取り外す必要がありますが、MAG1では底面下部に背面を取り外すためのツメが配置されており、プラスドライバー一本で裏蓋を取り外すことにより、空きM.2 SSD(type-2242)スロットにアクセスすることができ、手軽にストレージを増設することができます。
左側面にはMiniHDMIポートとオーディオジャックが配置されています。
前面です。ディスプレイを開閉するためのくぼみが設けられていますが、ポート類などは一切配置されていません。
右側面にはMicroSDカードスロット、USB-Cポート、USB-Aポートが搭載されています。USB-Cポートは電源入力に対応しており、付属しているACアダプターのほか、30Wに対応する他社製ACアダプター、モバイルバッテリーによる充電も可能です。USB-AポートはUSB 3.0に対応します。
キーボードは英語配列のものが搭載されており、ノギスで計測したところキーピッチは約18cmでした。基本的にOne Mix 2シリーズやGPD Pocketシリーズに近いキー配列になっていますが、Print Screenキーが「~」キーとの同時押しになっており、他社UMPCからの乗り換えの場合少し違和感を覚えるかもしれません。キーボードバックライトも搭載されています。
正面から見てみます。MAG1が発表された時のプレスイメージ通り、ディスプレイのベゼルはかなり狭くなっており、競合機と比較してもスタイリッシュなデザインになっています。このデザインはかなり魅力的だと思います。
ディスプレイを開口させてみます。同じサイズの競合機であるOne Mix3シリーズではディスプレイが360度回転してタブレットとしても利用可能になっていますが、MAG1で約130度程度まで開閉することができるようになっています。一般的な使い方ならここまで開閉すれば十分困ることはないでしょう。
3.使用感
ディスプレイ
MAG1では8.9インチWQHD(2,560 x 1,440)という高解像度のディスプレイが搭載されており、視野角に優れたIPSパネルを採用しています。発色も十分きれいで、写真や動画コンテンツを美しく表示してくれます。Windowsでの標準のスケーリング設定は「250%」に設定されており、これでも十分快適に利用できますが、より広くディスプレイを使いたいのであれば「200%」くらいまで下げてもいいかもしれません。「100%」に設定すると本来の高解像度ディスプレイを活かすことはできますが、8.9インチサイズのMAG1では文字が細かすぎて作業しずらくなってしまうかもしれません。
スピーカー
内蔵スピーカーはモノラルのものが搭載されています。音質としては中華スマートフォンに搭載されているモノラルスピーカーに近い印象のもので、十分な音質は確保しているものの音楽や映画などのコンテンツを楽しむには物足りないかもしれません。ただUMPCに搭載されているスピーカーとしては十分な音質を確保しています。
キーボード
MAG1は8.9インチサイズとUMPCとしては大きめのサイズになっていることもあり、キーピッチは標準的なノートパソコンとほぼ同じ約18cmを確保しており、キーストロークも深く、非常に打ちやすいキーボードです。
ただし、繰り返しになりますが、競合機のOne Mix 3シリーズと比較すると画面のキャプチャなどで利用する「Print Screen」キーが「~」キーとの同時押しになっているなど、若干クセのある配置になっているため、慣れるまで少し違和感を感じるかもしれません。
タッチパッド
競合機となるOne Mix 3では光学式ポインターが採用されていますが、MAG 1ではマルチジェスチャーに対応したタッチパッドを搭載しています。スマートフォンと同じくピンチイン、アウト操作でWEBブラウザや画像ビューアーなどのズームイン、ズームアウトが可能で非常に重宝します。また、光学式ポインターよりも使い勝手はいいのでこちらのほうが好みという方も多いかもしれません。
初代One Mixに搭載されていた光学式ポインターは癖のある仕様で、マウスカーソルがとびとびになってしまうことも多々あったのですが、MAG1のタッチパッドはそのようなこともなく、またタッチパッド部のサイズも大きめになっているのでUMPCに搭載されているポインティングデバイスとしては一番使いやすいと感じました。
バッテリー
今回もフリーウェアで公開されているバッテリーベンチマークソフト「BBench」を使用し、以下の条件で稼働時間のベンチマークテストを行いました。
バッテリー設定 : 工場出荷時設定(バランス)
ディスプレイの明るさ : 工場出荷時設定(75%)
BBenchの設定 : 10秒ごとにキーボード入力、60秒おきにWEBページ巡回
以上の設定でフル充電の状態からバッテリー切れで自動的にシャットダウンされるまでの時間を計測したところ、約2.5時間程度稼働したところで自動的にシャットダウンされていました。モバイルノートとしては正直心足りないかなというのが正直な感想ですが、USB PDに対応するモバイルバッテリーを併用することでこの点はいくらかカバーできるかもしれません。
発熱について
今回レビューしているMAG1が市販される製品版ではなく、試作段階のプロトタイプである点を考慮する必要がありますが、各種ベンチマークアプリの実行中、頻繁にファンが回り、筐体を触ると結構熱を持っている状況でした。Microsoft Wordでの文章作成やGIMPでの画像編集など、通常利用時は特に発熱することもなかったのですが、「PCMark」「3D Mark」「ドラクエX ベンチマーク」「DDON」でベンチマークを取っている際はかなり発熱していました。
またこの発熱がパフォーマンスにも影響してしまっているようで、後述するベンチマークの結果は3DMarkとPCMarkを除き、Core m3-8100Yと内蔵されているIntel UHD Graphics 615本来の性能を引き出せていない印象があります。ただし、前述のとおりあくまで今回レビューしているMAG1は製品版ではなくプロトタイプなので、実際の製品ではこの点は改善されている可能性があります。
4.性能テスト
参考:
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 8,129
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 8,055
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 7,920
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 7,722
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 7,646
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 7,481
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 7,080
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 7,053
HP ENVY 12 x2(Core i5-7Y54): 7,030
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 7,001
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 6,844
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 6,323
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 6,293
ONE-NETBOOK One Mix 2S(Core m3-8100Y): 6,136
HP 15-db0000(Ryzen 3 2200U): 6,017
DELL Inspiron 13 7000 2 in 1(7373)(Core i7-8550U): 5,926
ドスパラ Critea DX-KS H3(Core i3-7100U): 5,888
ドスパラ Critea DX-K H3(Core i3-7100U): 5,159
One-Netbook One Mix 1S (Celeron 3965Y): 3,929
PEPPER JOBS GLK-UC2X(Celeron N4100): 3,127
GPD WIN(Atom X7-Z8700): 2,829
ドスパラ Altair VH-AD3(Celeron N3450): 2,652
ドスパラ Diginnos DG-CANPC(Atom X7-Z8700): 2,618
Beelink BT7(Atom X7-Z8700): 2,488
GPD Pocket(Atom X7-Z8750): 2,436
ドスパラ raytrektab DG-D10IWP(Celeron N4100): 2,348
ドスパラ Diginnos Stick DG-STK5S(Celeron N4000): 2,330
Chuwi Hi 13(Celeron N3450): 2,288
GOLE 1 Plus(Atom Z8350): 1,492
One Netbook One Mix(Atom X5-Z8350): 1,359
参考:
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 4,337
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 4,238
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 4,234
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 4,210
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 4,199
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 4,165
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 4,128
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 3,895
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U):3,724
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 3,674
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,645
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 3,634
HP ENVY 12 x2(Core i5-7Y54): 3,562
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,181
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,130
ONE-NETBOOK One Mix 2S(Core m3-8100Y): 2,876
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 2,798
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 2,768
HP 15-db0000(Ryzen 3 2200U): 2,577
One-Netbook One Mix 1S(Celeron 3965Y) : 2,127
DELL Inspiron 13 7000 2 in 1(7373)(Core i7-8550U): 2,036
参考:
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 4,154
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 4,079
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,985
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,951
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,940
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 3,935
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 3,921
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 3,890
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,858
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 3,596
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 3,487
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,192
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,012
HP ENVY 12 x2(Core i5-7Y54): 2,829
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 2,728
ONE-NETBOOK One Mix 2S(Core m3-8100Y): 2,575
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 2,264
DELL Inspiron 13 7000 2 in 1(7373)(Core i7-8550U): 2,197
HP 15-db0000(Ryzen 3 2200U): 2,194
ONE-NETBOOK One Mix 1S(Celeron 3965Y) :2,099
ドスパラ Critea DX-K H3(Core i3-7100U): 2,087
参考:
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 1,157、4,652
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 1,136、4,524
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 1,126、4,746
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 1,116、4,367
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 1,097、4,471
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 1,084、4,282
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 1,070、4,365
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 1,020、4,358
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 1,017、4,350
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 1,000、4,304
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 984、4,262
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 949、4,137
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 942、4,118
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 936、3,972
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 923、3,857
HP 15-db0000(Ryzen 3 2200U): 903、3447
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y: 878、3,646
ONE-NETBOOK One Mix 1S(Celeron 3965Y) : 766、2,670
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 680、2,889
ONE-NETBOOK One Mix 2S(Core m3-8100Y): 676,、2,473
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 673、3,183
Lenovo Miix 700(Core m5-6Y54): 611、2,469
DELL XPS 12(Core m5-6Y57): 511、2,113
ドスパラ Diginnos DGM-S12Y(Core m3-6Y30): 496、2,586
DELL Inspiron 13 7000 2 in 1(7373)(Core i7-8550U): 493、2,102
※左からFire Strike、Sky Diverのスコア
使用感の項目にある通り、今回「ドラゴンクエストX オンライン ベンチマーク(ドラクエ)」、「ドラゴンズドグマ・オンライン ベンチマーク(DDON)」に関しては同じCore m3-8100Yを搭載しているOne Mix 2Sと比較して低めのスコアを計測する結果になりました。実際「ドラクエ」に関しては「標準画質、解像度HD」という設定でも稼働中ファンが回りっぱなしになり、筐体がかなり熱を持っていました。「3DMark」に関してはおおむねOne Mix 2Sに近いスコアを計測しています。
ただし、今回の試用機はあくまで試作機ということもあり、ハードウェアやそれを制御するドライバがまだ未調整の状態の可能性が高く、製品版では発熱の問題が解消されている可能性があります。
参考:
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 3,909
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8350U): 3,778
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、MX150): 3,704
DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,546
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 3,518
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,491
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,479
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,399
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 3,353
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 3,350
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,341
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 3,199
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,108
ドスパラ Critea DX-KS F7(Core i7-8550U): 2,921
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 2,873
DELL Inspiron 15 7000(7570)(Core i7-8550U、GeForce MX130): 2,824
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 2,822
ドスパラ Magnate IM(Core i5-7400): 2,763
ONE-NETBOOK One Mix 2S(Core m3-8100U): 2,664
HP ENVY 12 x2(Core i5-7Y54): 2,606
HP 15-db0000(AMD Ryzen 3 2200U): 2,455
ドスパラ Critea DX-KS H3(Core i3-7100U): 2,198
ONE-NETBOOK One Mix 1S(Celeron 3965Y) : 1,728
オフィスやグラフィックアプリなど、GPUに依存しないシーンを想定した総合ベンチマークソフト「PCMark」のスコアは本来通りのCore m3-8100Yのスコアと言っていい数値を計測しています。実際試用期間中メインPCとほぼ同じ環境を構築してレビュー記事の執筆や画像編集を行なっていましたが、通常利用時は発熱もせず、安定して利用することができていました。今回のレビュー機の構成は8GB RAM/ストレージ256GBモデルですが、オフィスアプリや画像編集、WEBブラウジングを行う分にはこのスペックでも十分すぎると感じました。
内蔵SSDのベンチマーク結果です。PCIe-NVMe規格のSSDが搭載されていることもあり、読み書きともに非常に高速で、OSやアプリの起動でストレスを感じることはありませんでした。
5.まとめ
Magic-Ben MAG1は現在GeekBuyingにて8GB RAM/ストレージ256GBモデルが699.99ドル(約70,546円)で、16GB RAM/ストレージ512GBモデルが793.99ドル(約88,910円)で販売中です。
今回レビューしたMAG1は製品版ではなく開発途中のプロトタイプということで、3D関連のベンチマーク中の発熱が目立つ点は少し気になりましたが、製品版では改善している可能性が高いでしょう。また、競合機と比較するとディスプレイのベゼルも狭いと感じられ、新規参入でこれだけスタイリッシュなデザインのUMPCを投入してきたことにかなり驚かされました。
思えばGPD社にせよ、ONE-NETBOOK社にせよ、最初は国内での知名度がそこまで高くなかったものの、現在では国内正規代理店が付き、家電量販店でも普通に購入できるようになりました。Magic-Ben社もおそらくMAG1だけでなく、後継モデルも展開するでしょうし、今回レビューしたMAG1は最初の製品とは思えないほど魅力的なモデルに仕上がっているだけに今後の新モデル展開も大いに期待したいところです。
6.関連リンク
Magic-Ben MAG1 : GeekBuying
コメント
キーピッチは約18cm>随分と大きなUMPCですねえ
バッテリーベンチは輝度50%でやってほしかった
やっぱりブラックすぎると指紋汚れ汚いな
「geekbuying 遅い」で検索してから考えてね。
ふざけんなってレベルなので。
パフォーマンスみる限り放熱問題無視っぽいですね。実際に使うとイライラしそう。
ちなみにPDモバブは18W対応?それとも30W以上のみ?