天空がUMPC(Ultra Mobile PC)GPD MicroPC 2を国内発表しました。ディスプレイサイズが7インチと非常に小さく、最近人気のポータブルゲーミングPC(ゲーミングUMPC)と異なり、物理キーボードを備えた「超小型のノートパソコン」です。ウインタブを含め、小型デバイスマニアには刺さる製品ですね。
1. スペック表
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel N250 |
RAM | 16GB (LPDDR5 4800, シングルチャネル) |
ストレージ | 512GB SSD(M.2 2280 PCIe 3.0 ×4) |
ディスプレイ | 7インチ LTPS (1920×1080) タッチ |
無線通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB 3.2 Gen 2 Type-C(DP/PD対応)×2 USB 3.2 Gen 2 Type-A×2 HDMI2.1、microSDカードリーダー LAN(RJ45)、オーディオジャック |
カメラ | なし |
バッテリー | 27.5Wh (最大8時間) |
サイズ | 171.2×110.8×23.5mm |
重量 | 約500 g |
2. GPD Pocketとは違います!
GPD MicroPC 2は筐体の外観や構造がGPD Pocketシリーズにそっくりですが、実は「ぜんぜん違う」製品です。GPD Pocket 4(製品紹介記事)は8.8インチディスプレイとRyzen AI 300シリーズ/Ryzen 8000シリーズを搭載する高性能PC、GPD Pocket 3 Pro(製品紹介記事)は8インチでCore i3搭載機と、搭載CPUもサイズも異なります。
GPD Pocket 4:206.8×144.5×22.2mm/770g
GPD Pocket 3 Pro:198×137×20mm/725g
GPD MicroPC 2:171.2×110.8×23.5mm/500g
こんな感じで、GPD MicoPC 2のコンパクトさが際立ちます。
3. CPU
OSはWindows 11 Proです。天空はGPD MicroPC 2を「プロフェッショナル向けポケットパソコン」と称しているので、リモートデスクトップやBitLockerなどが使えるPro版が搭載されている、ということですね。
CPUはIntel N250です。コードネームはTwin Lakeで、エントリー向けCPUとして評価の高いIntel N100とはそれほど大きな違いはありませんが、周波数が上がっている(ブースト時、N100:3.4GHz、N150:3.6GHz、N250:3.8GHz)ので、多少性能も高くなっていると思われます。
メーカーサイトにあった比較表です。Atom x7-Z8750とか超懐かしい型番との性能比較ですが、これらの型番はGPD PocketやMicro PCの旧モデルに搭載されていたもので、旧モデルからの買い替え検討には役立つと思います。
4. RAM・ストレージ・ディスプレイ
RAMは16GBのシングルチャネル、SSDは512GBです。SSDに関してはDIYで換装が可能です。また、ディスプレイは7インチで解像度はFHD(1,920×1,080)、タッチ対応もします。(UMPCと言いつつも)ディスプレイサイズがどんどん大型化している現状で、7インチというサイズを歓迎する人も多いんじゃないでしょうか。
5. 筐体
GPD MicroPC 2の筐体で特徴的なのは「Y軸ヒンジ」です。この画像のように中央から回転する形状のため、タブレット形態にして使うこともできます。GPD Pocketシリーズでも同様の構造になっているので、非常に似ているという印象になってしまうんですね。
キーボードです。左上にマウスクリックボタン、右上にタッチパッドがあります。
GPD Pocketシリーズとほぼ同じキーボード形状ですが、GPD MicroPC 2のほうがサイズが小さく、画像左側にあるように両手で持って親指でタイピングするような使い方になります(もちろん普通にタイピングすることもできます)
入出力ポートの構成です。超小型サイズながらUSBポートが4つ、HDMI、microSDカードリーダー、そして有線LANと、非常に充実した構成になっています。また、側面には指紋センサー(兼電源ボタン)もありますね。
6. 価格など
GPD MicroPC 2は9月下旬の発売予定で、GPD Direct、ハイビーム公式オンラインストア、Amazonなどで予約販売がスタートしています。予約価格は85,000円です(通常価格は88,000円)。
また「天空オリジナルパッケージ 5大特典」としてロゴ入り専用ケースやガラスフィルムなどがもらえます。
7. 関連リンク
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2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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