中国メーカーのCHUWIが10.1インチWindowsタブレット「Hi10 Go」を発売する予定です。昨年ウインタブでも実機レビューをした「Hi10 X」の後継機となるのか、あるいは別ラインなのかは不明ですが、ウインタブとしては初見(というかまだ見ていない)のCPU、Celeron N5100を搭載している、ということなので、とても気になるニューモデルと言えます。
1.概要
3月13日現在、スペックに一部不明な点があり、筐体画像も2枚しか公開されていませんので、わかる範囲でご説明します。
スペック表
CHUWI Hi10 Go | |
OS | Windows10 Home |
CPU | Intel Celeron N5100 |
GPU | なし |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB eMMC |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 10.1インチ(1,920 × 1,200)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetoosh 5.1 |
入出力 | USB Type-C × 2、HDMI、オーディオジャック、micro SDカードリーダー |
カメラ | 不明 |
バッテリー | 22Wh |
サイズ | 243.9×162.6×8.5 mm |
重量 | 不明 |
Jusper Lake!
「Atom Z8350/RAM4GB/64GB eMMC」というスペックが長く続いていた低価格帯Windowsタブレットの市場で、「Celeron N4100/RAM6GB/128GB eMMC」という「一皮むけた」スペックを引っさげて登場したのがCHUWI Hi10 Xでした。Hi10 Goは基本的にこのスペックを踏襲していると言えますが、最重要項目と言っていいCPUの型番が変更になっています。
IntelのARKはこちら
Celeron Processor N5100:Intel
CHUWIの説明資料ではこのように説明されています。
インテルのJasper Lakeは10nmプロセスで作られた高性能かつ省電力のプロセッサで、2021年に発表されました。
Hi10 Goが採用したこのプロセッサは、新しいTremontアーキテクチャに基づき、前世代のGemini LakeよりIPCが30%向上。TDPはわずか6W、4コア4スレッドで動作し、ブーストクロックは2.8GHzに達しています。GPUの周波数は最大800MHzで、4K動画をスムーズにデコーディングできます。
ベンチマークスコアについて、3月13日現在、Passmarkには公表値がありませんでしたが、CPU MonkeyにCINEBENCH R20のスコアが掲載されていました。
CINEBENCH R20は少し前までウインタブの実機レビューで使用していました。実測値はこんな感じです(一部だけ掲載します)
CHUWI CoreBox Pro(Core i3-1005G1): 399、824
HP EliteBook x360 1040 G6(Core i5-8265U): 396、1,177
MSI Modern 14 B10R(Core i7-10510U): 389、1069
HP Elite Dragonfly(Core i5-8265U): 318、1,187
CHUWI Hi10 X(Celeron N4100): 153、404
Jumper EZbook x3 Air(Celeron N4100): 150、421
Microsoft Surface Go 2(Pentium Gold 4425Y): 147、366
※左から、シングルコア、マルチコアでのスコア
いかがでしょう?性能はイメージできますでしょうか。ウインタブで「軽めの作業ならそこそこ使える」と評価しているCeleron N4100よりは確実に性能アップしているようです。ただし、Coreプロセッサーには及ばないですね。第7世代Coreくらいならいい勝負になるでしょうか。
CPU以外はHi10 Xとほぼ同じ
RAM6GB、128GB eMMC、10.1インチWUXGA(1,920 × 1,200)のディスプレイ、という仕様はHi10 Xと変わりません。低価格帯のWindowsタブレットとしては十分満足できるスペックだと思います。
また、CHUWIのスタイラスペン「HiPen H6」が使えるということなので、4,096段階の筆圧に対応するペン入力も可能と思われます。
筐体
サイズはHi10 Xから変更がありました。
Hi10 Go:243.9×162.6×8.5 mm / 重量不明
Hi10 X:261.8×167.3×8.8 mm / 実測値594 g
タテ・ヨコサイズがずいぶん小さくなっています。
トップ画像を再掲します。CHUWIからは、前面が2.5D全面ガラスパネルで筐体はフルメタル製である、という説明がありました。画像だとよくわかりませんが、サイズがHi10 Xから小さくなっていますので、ベゼル幅も細く、いくぶんスタイリッシュになっていると思われます。
キーボードはHi10 Xから変更されています。Hi10 Xはヒンジ付きの本格的なものが用意されました(別売り)が、Hi10 Goでは薄型の簡易なタイプとなります。この画像を見る限り、キーボード側にキックスタンドがついているようです(実際どのような形状なのかは不明です)。
よりノートPCっぽく使うのであればHi10 Xのほうが良さそうですが、重量はHi10 Goのほうが軽くなっていると思いますので、製品特性から見て、どちらがいいのかは賛否のあるところでしょう。
それと、Hi10 Xでもそうでしたが、10.1インチタブレットでありながら、USB Type-Cが2つとHDMI(CHUWIの資料では単にHDMIと書かれていましたが、おそらくmicroHDMIだと思います)がついているのは立派だと思います。
2.価格など
CHUWI Hi10 Goは4月発売予定で、3月13日現在、価格はわかっていません。CHUWIの場合、プレオーダー開始前にメールアドレスを登録すると割引クーポンがもらえるという施策を取るケースが多いので、この製品についても同様の施策が用意される可能性があります。
Jusper Lake搭載ということで、日本でも人気が出そうなWindowsタブレットだと思います。続報が入りましたらまたお知らせします。
3.関連リンク
CHUWI 日本語公式サイト
※3月13日現在、Hi10 Goの製品ページはありません
コメント
ついにHi10系後継機?が..。
ただ、見たところデザインアクセントといい
寸法といい、ほとんど同社Androidタブレットの
CHUWI SurPad筐体を転用したかのような風貌ですね(厚みの表記が違う)。
HiPen H6が使えるなら期待大です。
10nmプロセスCPUなら実稼働時間にも注目したいですね!
CPUベンチマーク性能だけを見るなら
少し前まで上の機種で使われてたcore mより高いんですね
後は値段ですね
楽しみです
Amazon jpでもうHi10Go 用と称した
セカンドバッグ型ポーチ/ケースが売られてます。
凄いのが、某果物会社製品からの転用品らしく
イメージに映り込んだ他社製品をモザイク掛けてサンプル表示してある点‥。
もう出荷間近なんでしょうね?
Aliexpress で取り扱いが始まりました。
なんか遅れてるなー、思ってたら N5100 → N4500 にダウングレードしてしまいました。
これなら 4コアのGemini lakeの方が良いでしょうね。
こんにちは、本当ですね。Banggoodでも取り扱いがスタートしましたが、やはりN4500ですね。Jasper Lakeはまだ触ったことがないけれど、N4000の後継ということだと性能面はちょっと不安…。