中国メーカー「ALLDOCUBE」が自社のデタッチャブル2 in 1(タブレット)「Knote」をリニューアルし、「Knote 5」として発売しています。Knoteについては以前ウインタブで紹介記事を掲載しています。
ALLDOCUBE KNote - Cubeからも「MateBookタイプ」の2 in 1が登場!これ、流行るの?
10インチ超のデタッチャブル 2 in 1といえば「Surfaceタイプ(タブレット本体の背面にキックスタンドがついていて、カバー兼用の薄型キーボードをセットして使うもの)」が人気ですが、この製品はSurfaceタイプではなく、「MateBookタイプ(タブレット本体にキックスタンドがなく、カバー兼用の薄型キーボードに本体を立てかけて使うもの)」です。KnoteからKnote 5にリニューアルされるにあたり、筐体も変更になっているようです。
1.スペック
まずCPUがApollo Lake世代のCeleron N3450からGemini Lake世代のCeleron N4100に変更されました。CPUの位置づけとしては変わりませんが、Gemini Lake世代のCPUはApollo Lake世代のCPUと比較して30~35%程度の性能向上になっていると言われています。
RAMは従来機の6GBから4GBに減量されてしまったものの、ストレージが「128GB SSD」となりました。従来機は128GB eMMCでしたから、これってCPUの換装以上に大きな変更点だと思います。ただ、eMMCも広義では「ソリッドステートドライブ(つまりSSD)」に含まれますので、その点ちょっと不安ではあるのですが、通販サイト、メーカーサイトなどをできるだけ詳しく調べ、「SSD(固态硬盘)」と明言されているところまでは確認しています。
ディスプレイは11.6インチサイズでIPS液晶、FHD解像度です。Surfaceタイプの製品の多くは12インチ~12.3インチくらいで、アスペクト比も3:2になっていることが多いですから、この製品はSurfaceタイプの製品よりも少しだけ小さく、ワイドな液晶画面、ということになります。また、最近話題のMicrosoft Surface Go(10インチ、1,800 × 1,200)よりはひとまわり大きいです。
入出力ポートはUSB Type-Cのみと、非常に心細いですが…
Banggoodの製品ページによれば、この画像のハブが同梱されます。「ハブを持ち歩くのが邪魔」と言ってしまえばそれまでですが、このハブがある前提だとある程度の拡張性は確保されますので、歓迎したいところです。
サイズは従来機から少し変更になっています。
Knote 5:289 x 180 x 9.6 mm / 750 g
Knote(従来機):289 × 180 × 8.6 mm / 766 g
厚みが増したかわりに重量が若干軽くなっています。ただなあ、いまだに中華製品のサイズ表記って当てにならないんですよね。ぶっちゃけこのくらいなら「誤差」の範囲内だと思いますw
2.筐体
これが一番わかりやすい画像だと思います。キーボードをセットする構造がHUAWEI MateBook Eにそっくりですよね。
Surfaceタイプとどっちがいいのか、というのは難しいところですし、人それぞれだと思いますが、キックスタンドのあるSurfaceタイプならばタブレットだけで自立できますので、専用のキーボードではなく、自分の好きなサードパーティ製キーボードを組み合わせて使いやすいというメリットがあります。特に中華製品の場合、専用のキーボードは英語配列になってしまう、というのもありますしね。
一方でキーボードを接続せず、タブレット形態で使うことが多いのであればキックスタンドがあるぶんSurfaceタイプのほうが厚みが出てしまいますし、重量も重くなりがち(同じ価格帯の製品で比較する場合です)なので、MateBookタイプのほうがいいかもしれません。
各部名称です。中国語のものしか見つけられなかったのですが、だいたいはわかると思います。注意したいのは、この製品はUSB給電ではなく、DC-INからの給電/充電になることですね。USB Type-Cからの給電/充電が可能かどうかは不明です。また、画像を見る限り、スピーカーはステレオで、配置もいいと思います。
これが専用キーボードの画像で、Banggoodの製品ページから引用しています。カバー面に切れ目が入っていますが、ここで折ってタブレット台にします。画像を見るとちょっと安っぽく感じますけど、MateBook Eと同じ構造になってはいます。
3.価格など
ALLDOCUBE Knote 5は中国の通販サイト各社で販売されていて、8月15日現在最も低価格なのはGearbestです。タブレットのみが269.99ドル(30,461円)、キーボード込みだと279.99ドル(31,589円)です。ただし、記事中に記載しているハブについてはBanggoodのみに記載があり、Gearbestにはその旨の記載はありませんでした。
従来機Knoteの紹介記事を書いた際、「ちょっと高いかなあ」と感じていました。その当時はキーボード込みで500ドル以上してましたから。しかし、Knote 5のほうはキーボード込みでも300ドル以下で購入できますし、CPUも最新、ストレージもSSDになっていますので、いきなりお買い得になってしまった感があります。
4.関連リンク
ALLDOCUBE KNote 5(タブレットのみ):Banggood
ALLDOCUBE KNote 5(キーボード付き):Banggood
ALLDOCUBE KNote 5(タブレットのみ):Gearbest
ALLDOCUBE KNote 5(キーボード付き):Gearbest
コメント
初めまして。いつも楽しく拝見させて頂いております。私は医療関係に従事しているのですが、電子カルテ導入に伴い、どうしても端末不足に陥るため、中華タブレットや中華PC、ミニPCなどを自腹で購入しています。院内に無線LANで繋いでいる端末も多く、無線LANに5Ghz帯を使用しているため、対応機種が若干限られますが、基本的にサーバーにアクセスしてWEB形式で記録していくため、特に高性能の必要性は無く、Apollo世代でも運用可能です。KNote5は発売当初に購入して端末として使用しています。USB-Cからも問題無く給電可能です。中華タブをこんな風に使用している医療機関は珍しいかもしれませんが、いつも貴殿のHP中心に情報を集めさせて頂いておりましたので少しでも参考になればと思い投稿させて頂きました。これからも楽しみにしています。
こんにちは。丁寧なコメントありがとうございます。USB Type-C給電の件は記事に追記しておきます。今後ともよろしくお願いいたします。