HPの新しいゲーミングブランド「Pavilion Gaming」を冠して発売された15.6インチゲーミングノート「Pavilion Gaming 15」を紹介します。「Pavilion Gaming」というブランドに関しては、別に記事を書いていますので、詳しくはこちらをご覧ください。
HPの「ゲーミングPC新製品説明会」に行ってきました!市場を睨んだブランド展開と製品投入の説明が面白かった!
Pavilion Gamingはどちらかというとライトなゲーマー、そしてコンテンツクリエイター向けのブランドで、eSportsのアスリートの利用も視野に入れたOMENとは少し特性が異なります。おそらくこちらのほうがOMENよりも万人向けと言える製品ですね。
1.スペック
OSはWindows 10 HomeもしくはPro、CPUは第8世代(Coffee Lake)のCore i5+ -8300H、Core i7-8750Hと、ともに6コアの高性能なものが搭載されます。「Core i5+」というのはOptaneメモリー(システムやアプリの起動を高速にするために搭載された小容量のフラッシュメモリー)を搭載する場合に使われる名称です。
GPUはGeForce GTX1050/1050Tiなので、ゲーミングノートとしてはエントリー~中位クラスということになりますね。RAMは8GB/16GB、ストレージは上に書いたようにCore i5+モデルがOptane + HDD、Core i7モデルがSSD + HDDとなります。また、ディスプレイは15.6インチのIPS液晶で、FHD(1,920 × 1,080)と4K(3,840 × 2,160)が選べます。
ただし、HPはBTOメーカーではなく、下記のバリエーションモデルから好みの構成を選ぶ格好になります。
スタンダード:Core i5+/GTX1050/RAM8GB/Optane + 1TB HDD/FHD
パフォーマンス:Core i7/GTX1050/RAM16GB/128GB SSD + 1TB HDD/FHD
ハイパフォーマンス:Core i7/GTX1050Ti/RAM16GB/128GB SSD + 1TB HDD/FHD
クリエイター:Core i7/GTX1050Ti/RAM16GB/256GB SSD + 1TB HDD/4K
入出力ポートは全般に高規格のものが装備さます。USBはType-Cを含め4つ、あとはHDMIと有線LANですね。この製品の場合、外部ディスプレイを接続して使う可能性も高いので、映像出力ポートはもう少しあってもよかったかもしれません。
サイズのほうはコンパクト化されました。後述しますが、特に横幅が360 mm台になりましたので、従来の15.6インチノートと比較するとはっきりわかるくらいの違いとなります。
2.筐体
この製品の前身というべき「Pavilion Power 15」も美しいデザインでしたが、Pavilion Gamingになって一段と磨きがかかりました。ベゼル幅は9.8 mmと、最新の上級モバイルノートと比較してしまうとそれほどの狭ベゼルとは言えませんが、サイズも大きく、ゲーミングノートらしい雰囲気もありますので、これでも十分カッコいいですよね。
Pavilionブランドの延長線、と言っていいんでしょうか、天板にはプレミアムラインの製品に使われるロゴマークではなく、おなじみのhpロゴが配置されます。
このアングルから見るとわかりやすいと思いますが、ヒンジ形状とか、キーボード面上部のスピーカーの格子とか、一般的なノートPCではなく、ゲーミングノートらしいディテールになっています。これは前身のPavilion Power 15とは対照的です。
上にリンクした記事でも説明していますが、HPの最新モデルはエアフローにかなり注力しています。このように背面の通気口がかなり大きくなっています。筐体デザインもゲーミングノートそのもの、という感じになりましたし、これはこれでデザイン上のバランスがいいと思います。
ただし、ド派手なOMENシリーズとの対比では「シンプル」なイメージを持っています。例えばキーボード。ゲーミングノートのキーボードは非常にカラフルなバックライトを備えるものが多いですが、この製品のキーボードバックライトはホワイトのみです。必要以上に派手なギミックはありません。
また、この画像は英語配列になっていますが、日本向けには日本語配列のものが用意されます。
側面と入出力ポートの配置です。新しいOMEN by HP 15は背面にもポートを備えている(別記事で説明します)のに対し、この製品はオーソドックスに左右のみにポートが装備されます。
それと、この側面画像を見ると、やっぱりそれなりにはゴツいですね…。
3.価格など
HP Pavilion Gaming 15はHP Dilectplusで販売中で、7月13日現在、新発売を記念したキャンペーン価格になっています。価格は下記のとおりです。
スタンダード:Core i5+/GTX1050:98,800円(106,784円)
パフォーマンス:Core i7/GTX1050:118,800円(128,304円)
ハイパフォーマンス:Core i7/GTX1050Ti:138,800円(149,904円)
クリエイター:Core i7/GTX1050Ti/4K:151,800円(163,944円)
この製品は初めてゲーミングノート買おうとしている人、また非ゲーマーで画像加工や動画編集などの作業をしようとしている人に向きます。先日参加させていただいた製品説明会で、HPがこの製品を極めて緻密な構想の下に送り出していることがよく理解できました。
スペックも決して悪くありませんが、HPらしい「カッコいいデザイン」しかり、エアフローなどゲーミングに重要な要素を手抜きすることなく詰め込んだパッケージングしかり、ある意味最強の万人向けゲーミングノートと言えるかもしれません。