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HP EliteBook x360 1040 G6の実機レビュー - HPらしい美しい筐体に高い性能、そして高度なセキュリティ機能を備えたコンバーチブル2 in 1

HP Elitebook X360 1040 G6
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はHPの法人向けPC「EliteBook x360 1040 G6」の実機レビューです。「法人向け」となっていますが、HP Directplusでは個人顧客も法人向けPCの購入が可能ですし、法人モデルならではの機能も搭載された、ビジネスマシンとして非常に魅力のある製品です。

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1.スペック

HP Elitebook X360 1040 G6  スペック表
EliteBook x360 1040 G6はこれまでウインタブで紹介記事を掲載していませんので、最初にスペックをご説明します。OSは法人モデルらしく「Pro版のみ」です。CPUは第8世代(Whiskey Lake)のCore i5もしくはCore i7で、法人など組織でのPC一元管理に有効なvProに対応するCore i7-8665Uの設定もあります。個人向けPCの場合、新製品の多くは第10世代Coreプロセッサー搭載となるところ、第8世代にとどまってしまっているのはイマイチですが、実際のところビジネスシーンで第8世代と第10世代の性能差を体感できるような場面はまずないと思います。

RAMは8GB/16GB/32GBと3種類あり、Core i5モデルは8GBもしくは16GB、Core i7は16GB、そしてvProに対応するCore i7-8665Uのみ32GBとなります。また、メーカーのスペック表によると、RAMはすべて「オンボード」なので、購入後に増設や交換はできません。

ストレージはCore i5モデルが256GB、Core i7モデルが512GB、そしてCore i7-8665Uモデルが32GB Optane+512GB SSDとなります。

ディスプレイは14インチのIPS液晶、FHD(1920 × 1,080)解像度のタッチ液晶ですが、全モデル「HP SureView(内蔵プライバシースクリーン)」を搭載しています。このため、使用感にはややクセがあります。具体的にはこのレビューの後半でご説明します。また、充電式の「HP リチャージブル アクティブペン G3」がオプション設定されています(税抜10,000円)ので、これを使えば4,096段階の筆圧に対応するペン入力が可能です。ただ、今回のレビュー機にはペンが同梱されていませんでしたので、ペン入力性能については試すことができませんでした。

通信まわりではWi-Fi6(ax規格)に対応します。また、一部のモデルを除き、基本的にLTE対応です。Wi-Fiでは高速で途切れにくい通信が、出先ではLTEでしっかりモバイルデータ通信ができますね。

入出力ポートは14インチクラスの製品としては充実しています。USB Type-Cポートが2つあり、両方ともThunderbolt 3と高規格になっています。ただし、充電もUSB Type-Cポートを使用します(どちらのポートでも充電できます)。

カメラはWindows Helloの顔認証対応で、キーボード面に指紋センサーもありますので、2種類の生体認証に対応している、ということになります。

サイズは上位クラスの14インチ2 in 1としてはまずまずのコンパクトさと言えます。また、重量1.42 kgというのはクラムシェルノートとの比較ではやや重いと言えますが、2 in 1筐体としては標準的かやや軽い部類と言えます。

そして、上のスペック表から脱線してしまいますが、HP EliteBook x360 1040 G6には、法人向けモデルならではの高度なセキュリティ機能が搭載されています。

HP Elitebook X360 1040 G6 セキュリティ

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性質上、貸出機であるレビュー機でこれらの機能をテストするのは困難ですが、外部からの攻撃やデータ消失、またPCが文鎮化してしまうといったリスクが大きく軽減されていることは間違いありません。また、有料ではありますがバックアップのためのクラウドストレージ「AOS BOX Cool」も使えます。これらセキュリティ関連機能について、詳細はHPの製品ページをご覧ください。
HP EliteBook x360 1040 G6(2in1コンバーチブルPC) 製品詳細icon

HP Elitebook X360 1040 G6 システム構成

HP Elitebook X360 1040 G6 ストレージ構成
レビュー機のシステム構成です。「Windows 10 Pro/Core i5/RAM4GB/256GB SSD」という構成で、EliteBook x360 1040 G6としては最下位のモデルでした。しかし、この製品は下位モデルであっても装備が省略されていませんので、性能テストを除く使用感については上位モデルとほぼ同じかと思っています。

2.筐体

HP Elitebook X360 1040 G6 同梱物
同梱物です。ACアダプターは「ACアダプター+電源ケーブル」という一般的な使い方のほか、ACアダプター本体(黒い箱状のもの)にもコンセントプラグがあり、電源ケーブルを繋がずに直接コンセントに挿せます。65Wで急速充電(50%まで約30分)に対応し、重量はACアダプター+電源ケーブルで352 gでした。

ペーパー類では、個人向けPCには必ず同梱されている「速効!HPパソコンナビ」の冊子はなく、必要最低限と言うか、左上の「セットアップ手順」という一枚もの以外は保証・保守関係のもののみでした。

HP Elitebook X360 1040 G6 天板
天板です。EliteBook x360 1040 G6の筐体はCNC加工のアルミ・ユニボディ(アルミニウム削り出し)で、陽極酸化処理が施された、高い耐久性を誇るものです。シルバーが非常に美しく、表面の感触は基本的にスムーズといっていいものですが、ほんのわずかザラつきを感じます。陽極酸化処理のためでしょうか?結果的には手によく馴染みます。余計な派手さがなく、控えめな高級感があります。そして、天板中央のHPロゴは通常タイプではなく、プレミアムPC用のものが使われています。

HP Elitebook X360 1040 G6 底面
底面です。画像下が手前側(開口部)ですが、スピーカーが見えます。後述しますが、この製品にはキーボード面にも2つのスピーカーがあり、合計で4スピーカーとなります。

底面にユーザーが簡単にアクセスできる開口部(ハッチ)はなく、外部GPUの搭載もありませんので、通気口がやたらと大きい、ということもありません。

HP Elitebook X360 1040 G6 左側面
左側面です。やや角ばっていて、カチッとしたデザインに思われました。ポートは画像左からUSB Type-A、イヤホンジャック、電源ボタン、セキュリティロックスロット、そしてSIMスロットです。SIMスロットに関連してご説明しますと、この製品にはSD/microSDカードリーダーはありません。

HP Elitebook X360 1040 G6 前面
前面にはヒンジ開口用のくぼみがあるくらいで、ポート類やボタン類はありません。

HP Elitebook X360 1040 G6 右側面
右側面です。ポート・ボタン類は画像左から音量上下ボタン、USB Type-C(Thunderbolt 3)× 2、HDMI、USB Type-Aです。なお、スペックのところでも書かせていただきましたが、EliteBook x360 1040 G6への充電/給電はType-Cポートを使用し、2つのType-Cポートのいずれからでも充電/給電可能です。

HP Elitebook X360 1040 G6 背面
背面です。中央にある「ELITEBOOK」の控えめなロゴと言うか刻印が非常にカッコいい!コンバーチブル2 in 1筐体なのでヒンジが目立ちますが、それ以外にはボタンとかポートはありません。

HP Elitebook X360 1040 G6 キーボード
キーボードです。もちろん日本語配列で主要キーのキーピッチは18.7 × 18.7 mm、キーストロークは1.5-1.7 mmと開示されていますので、「ほぼフルサイズ」です。防滴機能がつき、バックライトも装備されています。また、両サイドにあるメッシュ状の部分はスピーカーですね。音質にはかなり期待できそうな配置です。それと、パームレスト右側に指紋センサーが、タッチパッド部分にはNFCが搭載されています。

HP Elitebook X360 1040 G6 キーボード
キーボードの右上部分にはSkype for Business準拠のボタンが3つあります。左から「画面共有」「受話」「終話」です。おそらくSkype以外でも使えるのではないか、と思われますが、このレビューではZoomなどで試してはいません。

HP Elitebook X360 1040 G6 キーボード
キートップはフラットで、特に加工はされていません。バックライト色はホワイトのみとなります。

HP Elitebook X360 1040 G6 正面
正面から見たところです。最近のHP製品らしくベゼルが細くなっていて、とてもスタイリッシュです。

HP Elitebook X360 1040 G6

HP Elitebook X360 1040 G6
内蔵プライバシースクリーン機能である「SureView」をチェックしてみましょう。上がSureViewをオフにして輝度100%で表示させたもの、下がSureViewをオンにしたところです。SureViewをオンにすると視野角が狭くなるだけでなく、輝度も落ちます。詳細は後述しますが、標準だと輝度が50%になります。この結果、斜めから見るとほとんどなにも見えない、という状態になります。

ただし、上の画像をもう一度ご覧ください。EliteBook x360 1040 G6のディスプレイはIPS液晶で1,000nitという、本来「めちゃめちゃ明るい」もののはずですが、実際のところSureViewをオフにしても少し角度をつけてしまうとやや暗く感じられます。ということで、ややクセがある、と言わざるを得ません。

HP Elitebook X360 1040 G6 スタンドモード

HP Elitebook X360 1040 G6 テントモード

HP Elitebook X360 1040 G6 タブレットモード
ウインタブ読者にはもはや説明不要かと思いますが、一応「実機レビューの筐体説明」なので…。この製品はコンバーチブル2 in 1筐体なので、スタンドモード(上の画像)、テントモード(真ん中の画像)、タブレットモード(下の画像)にして使うことができます。特にタブレットモードはイラストやマンガ制作などでペン入力をする際には非常に便利です。この製品は4,096段階の筆圧対応ペン入力が可能なので、タブレットモードで画面に何か描く、という機会は多いかもしれませんね。

HP Elitebook X360 1040 G6 タブレットモード側面
タブレットモードでの側面はこんな感じです。EliteBook x360 1040 G6に限らず、コンバーチブル2 in 1筐体のPCをタブレットモードにする際、完全な「一枚板」にはならず、少し隙間ができます。ここはまあ、仕方ないと言えば仕方ないですね。

一通り筐体をチェックしてみました。本来法人モデルのEliteBook x360 1040 G6ですが、さすがHPの上位機種だけあり、質感とか筐体のしっかり感は抜群です。また、個人向けの、例えばSpectreシリーズのような工芸品的な美しさではなく、工業製品としての美しさがありますね。個人的には非常に好みです。

3.使用感

Sure View

筐体説明のところでSure Viewについて触れましたが、ここではもう少し詳しく説明させていただきます。

HP EliteBook x360 1040 G6は、IPS液晶でFHD(1,920 × 1,080)解像度、ノングレアタイプで、なんと1,000nitという非常に高い輝度のディスプレイを備えています。数値上は文句なしではありますが、「HP Sure View」という特殊機能により、少しクセのあるものに仕上がっています。Sure Viewというのはスイッチ(具体的にはF2キー)をワンプッシュすれば瞬時に視野角が狭くなり、のぞき見を防止できるというビジネスには非常にありがたい機能です。

Sure Viewは、おそらくハードウェアとソフトウェアの機能が複合しています。

HPのハイスペックマシンでIPS液晶、しかも高輝度タイプなので、それはそれは素晴らしい品質のはず…、と思ったのですが、Sure Viewをオフにした状態でも視野角はやや狭いと感じます。TN液晶とはまた少し違っているというか、TN液晶の場合は角度をつけて見ると画面が白っぽく見えますが、この製品では、角度をつけて見ると暗く見えます。また、輝度に関しては、正しい角度(正面から見る場合)で輝度を100%にしてみると「まぶしい」と感じるくらいに明るいものの、角度をつけるとやはり暗く見えてしまいます。

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まあ、本来の使い方で言うと「めちゃめちゃ明るい」のは間違いなく、快適に使えるのは(日中の室内の場合、あるいは夜間に蛍光灯の下で使う場合)輝度50%~70%の範囲内ですね。個人的には100%にしてしまうと辛いくらいでした。

次にSure Viewをオンにするとどうなるか、です。Sure Viewをオンにすると、瞬時に輝度が下がります。正面から見た場合でも、です。すこし説明がややこしくなりますが、「Sure Viewなしの状態での輝度」と「Sure View状態での輝度」の2種類が設定できるんです。

例えば、Sure Viewをオフにした状態で、輝度を70%にして作業していたとして、Sure Viewをオンにすると、ガクンと暗くなります。Sure Viewオンの状態でのデフォルトの輝度は50%(50%というのはSure Viewオフでの50%とは異なり、かなり暗いです)で、この状態だと、電車で隣に座っている人からはほぼ文字認識が不可能になるくらいです。Sure Viewオンでの輝度を30%まで落とすと、正面から見て「ちょっと暗すぎるけど、文字入力は問題なくできる」くらいの感じとなり、電車で隣に座っている人からは「ほぼ真っ黒」に見えます。

つまり、Sure Viewは、ハードウェア的にはPDA工房のPrivacy Shieldの「効果が軽めのもの」が表面に貼られていて(実際には貼っていません。そういうイメージである、という意味です)、Sure Viewをオンにすると瞬時に輝度を落とすことによってのぞき見ができなくなるようにする、ということだと思います。

そんなわけで、使用感としては、SureViewをオフにした状態でも、一般的なIPSディスプレイよりは視野角は狭いです。

ディスプレイ

いつものようにブラウザーのEdgeを開き、Bingで「花」を画像検索して、手持ちのディスプレイ(23インチIPS液晶、FHD解像度、ノングレアタイプ)と比較してみました。また、これまでに述べてきたディスプレイの特性のため、「正面から見た場合」をご説明します。

発色はいいです。手持ちのディスプレイよりも赤や青などの原色に近い色も、花の淡い色もしっかり再現されています。個々の色が濃く、輪郭もくっきりしています。また、ビジネス利用時だと輝度100%というのは少々明るすぎると感じるものの、色の識別をする上ではディスプレイを明るくすることによって高い効果があると思います。Sure View機能があることによって通常時(通常のアングルで)のディスプレイ表示にもクセがあるのでは?と予想しましたが、そういった印象はありませんでした。正面から見る限り発色は自然だと思います。

キーボード

筐体説明のところで触れたとおり「キーピッチ:18.7×18.7mm、キーストローク:1.5-1.7mm」と開示されていて、アルファベットキーの間隔は十分、ストロークもノートPCとしては標準的なもので、サイズ的には余裕があります。また、バックライト(ホワイト)も装備され、明るさを2段階に調整できます。

HPのモバイルノートによくみられる「Enterキーの右に一列ある」タイプではありません。その代わり、Enterキーとか右のShiftキー、Backspaceキーがかなり大型になっています。でもこれ、使っていて違和感もありませんし、むしろEnterキーが大きいというのは個人的にはとっても使いやすいと感じられました。

打鍵音は小さめで、比較的静かな場所でタイピングをしても特に周囲に気を遣う必要はないと思います。また、打鍵感も確実で、パチパチ(カチッとした感覚のことです)と気持ちよく入力ができます。上に書いたように、見た目は右側のキーが不自然に大きく感じられますが、実際に打鍵してみると戸惑うこともなく、初めて使っても普通にブラインドタッチが可能でした。非常に使いやすいキーボードだと思います。

スピーカー

この製品は底面に2つ、キーボード面に2つ、合計で4つのスピーカーを搭載しています。

HP Elitebook X360 1040 G6 Bang&Olufsen

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また、音響システムはBang&Olufsenです。「見るからによさげ」なスピーカー構成と配置ですが、実際にその通り、素晴らしい音を聴かせてくれます。まず、スピーカーの配置がいいので音が立体的(しっかりステレオ感が出ているという意味です)に聞こえます。

また、無調整でも自然に音楽を楽しめますが、Bang&Olufsenのアプリによって細かく音質調整ができますので、お好みに合わせることも可能です。モバイルノートPCの内蔵スピーカーなので、求める音質水準に限界はありますが、逆に言えば「これはPCの内蔵スピーカーである」という前提では満点をあげていい品質だと思います。

バッテリー

ディスプレイ輝度50%(日中の室内ならこれで十分明るいです)、バックライトON(2段階ある明るさのうち、暗いほう)の状態で、ブラウザーのEdgeを開いてYouTubeの音楽をボリューム30%で流しつつ(30分程度)、テキストライティングやWebでの調べものを1時間ほどやって、バッテリー消費は16%でした。単純計算で6時間-7時間程度は使えることになります。ディスプレイは「まだ暗くしても大丈夫」という感じでしたから、それも含めるとバッテリー稼働時間はもう少し伸ばせると思います。

ただ、メーカー公称値の17.4時間(JEITA2.0)は「逆立ちしても無理」ですね。無茶をしなければ7時間程度使える、ということならビジネスモバイルノートとしては十分に合格点をあげられるんじゃないでしょうか。

4.性能テスト

HP Elitebook X360 1040 G6 3D Mark
参考:
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U) : 2,269、7,922
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 2,259、7,741
マウス X5-B(Ryzen 5 3500U): 1,746、6,564
マウス X400B(Ryzen 5 3500U): 1,528、4,659
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 1,513、6,808
HP ENVY 13 X360(Ryzen 3 2300U): 1,513、5,396
ASUS ExpertBook B9(Core i7-10510U): 1,250、5,170
ASUS VivoBook S15 S531FA(Core i7-10510U): 1,241、4,733
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):1,211、4,946
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 1,211、4,871
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 1,181、4,845
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 1,189、4,586
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 1,178、4,574
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 1,161、4,719
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 1,157、4,652
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 1,136、4,524
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 1,126、4,746
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 1,116、4,367
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 1,114、4,389
富士通 LIFEBOOK WU2/C3(Core i7-8565U): 1,111、4,325
※左からFire Strike、Sky Diverのスコア

HP EliteBook x360 1040 G6はビジネス向け2 in 1で、レビュー機のCPUは第8世代のCore i5-8265U、外部GPUの搭載もありませんので、目をみはるほど高性能、という感じではないと思いますが、一通りいつものベンチマークテストをしてみました。

まずオンラインゲームのベンチマークソフト、3D Markです。グラフィック性能が最重視されるテストですね。スコアのほうは「第8世代Core i5として標準的」という感じでした。著しく高いとか低い、ということもありません。

HP Elitebook X360 1040 G6 PC Mark

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参考:
HP OMEN X 2S 15(i9-9880H、RTX2080 Max-Q):6,447
Lenovo Legion Y740(17)(Core i7-9750H、RTX2080Max-Q): 6,151
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen 9 4900HS、RTX2060 Max-Q):5,852
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 5,830
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 5,727
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 5,618
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 5,573
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 5,506
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 5,505
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 5,401
MSI Prestige 15(Core i7-10710U、GTX1650Max-Q): 5,350
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,328
MSI GP65 Leopard(Core i7-9750H、RTX2060): 5,299
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,122
MSI GF75 Thin(Core i7-8750H、GTX1050Ti): 5,009
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-E(Core i7-8750H、RTX2070): 4,893
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 4,709
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 4,365
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
iiyama STYLE-17FH054-i7(Core i7-8750H) : 4,281
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,223
Lenovo ThinkPad T490(Core i7-8565U、MX250): 4,158
ASUS VivoBook S15 S531FA(Core i7-10510U): 4,155
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-8665U): 4,132
ASUS TUF Gaming FX505DT(Ryzen 5 3550H、GTX1650): 4,124
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):4,120
ASUS X545FA(Core i7-10510U): 4,114
ASUS ZenBook 14 UX434FL(Core i5-8265U、MX250):3,933
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 3,909
ドスパラ raytrek VF-HEW(Core i7-8565U、MX150):3,861
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8350U): 3,778
HP Spectre 13(Core i5-8265U): 3,766
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 3,728
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 3,714
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、MX150): 3,704
ASUS ExpertBook B9(Core i7-10510U): 3,674
マウス X5-B(Ryzen 5 3500U): 3,673
マウス m-Book X400B(Ryzen 5 3500U): 3,659
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U): 3,617
DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,546
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 3,518
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,491
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,479
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,399
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 3,353
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 3,350
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,341
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 3,199
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,108

続いて、グラフィック性能だけでなく、表計算ソフトやビデオチャットなど、ビジネスシーンもシミュレートするPC Markのスコアです。GPU性能が全く関係ないということはありませんが、どちらかと言うとCPU性能が重視されると言われています。

EliteBook x360 1040 G6のスコアは、標準的からやや高めくらいでしょうか。外部GPUの搭載もないCore i5で4,000点の大台を越えているのは立派です。

HP Elitebook X360 1040 G6
参考:
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen 9 4900HS Max-Q):485、4,226
MSI GF63 Thin(Core i7-10750H): 466、2,572
MSI Prestige 15(Core i7-10710U): 458、2,528

次に「CPU性能だけをテストする」CINEBENCH R20のスコアです。ウインタブでテストを開始してから日が浅く、また過去データもゲーミングPCなどハイスペック機、ハイスペックCPUのものしかありませんので、これらと比較して低スコアになってしまうのは当然です。ただ、シングルコアのスコアは結構健闘してますね。

HP Elitebook X360 1040 G6
ストレージの読み書き速度を測定するCrystal DiskMarkのスコアです。EliteBook x360 1040 G6のSSDはPCIE 3.0 ×4なので、めちゃめちゃ高速です。そこらへんのゲーミングノートよりも上ですね。速いに越したことはないので、非常に高く評価できますが、ビジネスマシンとしてはオーバースペックとさえ言えます。

5.まとめ

HP EliteBook x360 1040 G6はHP Directplusで販売中で、6月18日現在の価格は139,800円(税込み153,780円)から、となっています。なお、今回試用したレビュー機の構成は139,800円のものでした。

EliteBookというのは法人向けPCの「ハイエンド・ブランド」です。個人向けPCのSpectreやENVYに相当するでしょうか。そのせいもあってか、法人向けっぽい無骨さみたいなのは全く感じられず、上品な印象を受ける筐体デザインでした。また「装飾っぽい」感じでもなく、「素材美と機能美(今考えたウインタブの造語です、すみません)」を感じると言うか、記事中に書かせていただいたように工業製品っぽく美しいです。多くのウインタブ読者のお好みにも合いそうです。

個人利用の場合、「いまから第8世代かよー」というのはあるんですけど、今回のレビューで実施した性能テストでは十分な実力を発揮してくれたと思いますし、高度なセキュリティ機能により、外部からの攻撃やデータ消失のリスクを軽減できるというのは非常に心強いです。法人向けPCだからといって割高ということもありませんし、むしろこれらの機能に期待してEliteBook x360 1040 G6を購入するという選択肢もあるのではないでしょうか。

6.関連リンク

この製品はウインタブ限定クーポンの対象になりますので、まずはこちら
ウインタブ専用リンク(クーポン)_法人向けPC
にアクセスしていただき、その後このページに戻り、次にこちら
HP EliteBook x360 1040 G6(2in1コンバーチブルPC) 製品詳細icon
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