HPの15.6インチノートPC「HP 15-fc」をご紹介します。この製品は5月に発表されていたのですが、すみません、ご紹介が遅くなってしまいました…。「HPのHPブランド」はベーシックなモデルで、筐体に装飾が少なく、そのかわり価格が低めに設定されています。仕事専用のPCが欲しいとか、低予算で使えるスペックのPCが欲しい、といったニーズにピッタリのブランドだと思います。
1.HP 15s-fq スペック
スペック表
HP 15-fc | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | AMD Athlon Silver 7120U/Ryzen 3 7320U/Ryzen 5 7530U |
外部GPU | なし |
RAM | 4GB/8GB/16GB |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチIPS (1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB Type-C(5Gbps)、USB Type-A(5Gps)× 2、HDMI、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(207万画素) |
バッテリー | 駆動時間 最大10時間 |
サイズ | 358 x 236 x 17.9-21.5 mm |
重量 | 1.63 kg |
バリエーションモデル
・Athlon/4GB/128GB
・Ryzen 3/8GB/256GB
・Ryzen 5/8GB/256GB
・Ryzen 5/16GB/512GB
コメント
搭載CPUは3種類あります。Passmarkがベンチマークスコアを公表していますので、まずはこちらをご覧ください。
ご注意いただきたいのがAthlon Silver 7120Uのスコアです。サンプル数が1しかありませんので、データとしての信頼性は低く、個人的には「さすがにもう少しマシなのでは?」とは思います。
Ryzen 3 7320UとRyzen 5 7530Uは最新型番(7000番台)ですが、Ryzen 3 7320UはZen2アーキテクチャを採用しており、型番が新しい割に性能はやや低めです。…まあでも、9000点オーバーなら十分ですかね?Ryzen 5 7530UはZen3アーキテクチャ採用の型番で、スコアの方も高くなっています。HP 15-fcはハイスペックPCではなく、ベーシックなビジネスノートという位置づけなので、Athlonモデルはともかくとして、Ryzen 3/Ryzen 5モデルであればパフォーマンス不足を感じるケースは少ないだろうと思います。
RAMとSSD容量も概して小さめです。メインPCとして長く愛用する目的であればRyzen 5/16GB/512GBモデルがいいと思います。
また、ディスプレイは全モデル15.6インチIPS液晶、FHD解像度です。タッチ対応はせず、アスペクト比も最近流行の16:10ではなく、16:9です。また、sRGBやNTSCといった発色の指標についても詳しい開示はありません。
2.HP 15s-fq 筐体
筐体のサイズは従来モデルのHP 15s-eqと大きくは変わりませんが、奥行き(短辺)が従来モデルの242 mmから236 mmに変更されています。ただし、正面から見た感じ、ベゼル幅はそれほど細くはないですね。
天板です。ごくシンプルなものになっていて、中央におなじみのHPロゴがあるのみ。筐体色は「ナチュラルシルバー」のみが設定されており、従来モデルにあった「ピンクベージュ」と「ホワイト」は今のところありません。
また、キーボードの拡大画像が入手できませんでしたが、テンキー付きで「キーピッチ:約18.7×18.4mm、キーストローク:約1.3mm、JIS標準準拠106キー」と開示されています。バックライトはついていません。
側面と入出力ポートの配置です。USBポートは合計で3つ、すべて伝送速度5Gbps(Gen1規格相当)で、HDMIポートはありますがSD(microSD)カードリーダーや有線LANポートは装備されません。
3.HP 15s-fq 価格など
HP 15s-fqはHP公式ストアで販売中で、6月20日現在の価格は税込み44,800円から、Ryzen 5/16GB/512GBの最上位モデルは税込み84,800円となっています。従来モデルは週末限定セールなどの対象になる頻度が多く、このニューモデルについても今後各種セールの対象になる可能性が高いと思われます。