HPがChromebookのニューモデル「Chromebook x360 13b」を発売しました。13.3インチサイズのコンバーチブル2 in 1筐体で、CPUにMediaTek Kompanio 1200という、Chrome OS向けに開発されたARMアーキテクチャの高性能CPUを搭載しています。
1.Chromebook x360 13b スペック
Chromebook x360 13b | |
OS | Chrome OS |
CPU | MediaTek Kompanio 1200 |
RAM | 8GB(4266MHz, LPDDR4x) オンボード |
ストレージ | 256GB SSD (PCIe NVMe M.2) |
ディスプレイ | 13.3インチIPS(1,920 × 1,080)タッチ |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB Type-C(5Gbps、PD、DP)× 2、USB Type-A(5Gbps)、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 駆動時間 最大16時間 |
サイズ | 308 x 209 x 16.5 – 18 mm |
重量 | 1.34 kg |
バリエーションモデル
11月30日現在、上記スペック表の単一バリエーションです。
コメント
CPUのMediaTek Kompanio 1200というのはあまり馴染みのない型番ですが、Chrome OS向けに開発されたもので、MediaTekによれば「第11世代Intel Coreよりも高性能」とのことです。興味のある人はこの動画をご参照下さい。
RAMは8GB、ストレージは256GBと、いずれもChrome OSを操作する上では十分な容量です。ただ、私達一般人が「Chromebookでの楽しみ」としそうなGoogle Playのゲームアプリを大量にインストールしてしまうと、人によっては256GBでも足りないかもしれないですね(Chrome OSは基本的にデータをクラウド上に保持しますが、Google Playのアプリはローカルにインストールされます)。
Google Playについてもう少し書くと、Google PlayのアプリはARM系のCPU(あるいはGPU)に最適化されているものがあり、一部のゲームで「Core i5搭載のChromebookなのになぜかカクカクしてまともにプレイできない」という現象が発生しますが、この製品の場合はCPUがARMなので、ことゲームに関してはIntel Core搭載のChromebookよりも快適にプレイが楽しめる可能性が高いです。
ディスプレイは13.3インチのIPS液晶、FHD解像度で、タッチ対応します。また、4,096段階の筆圧と傾き検知に対応するUSIペンが使えます(ペンは別売りです)。
2.Chromebook x360 13b 筐体
見た目は「Windows PCとあまり変わらない」です。308 × 209 × 16.5-18 mmというサイズも13.3インチのWindowsノートと比較して特に小さいわけでもなく、1.34 kgという重量も(モバイル利用には十分ですが)それほど軽量という感じでもありません。筐体色は「マイカシルバー」で、筐体素材は不明ですが、メーカーによれば「高級感溢れるボディ」とのことです。
側面と入出力ポートの配置です。HPでは「Gen1、Gen2」といった表記をしていませんが、この製品が搭載する3つのUSBポートはすべて伝送速度が5Gbpsなので「Gen1規格」と考えていいです。左右に配置されているUSB Type-Cポートはどちらも映像出力とPD充電に対応します。その代わりHDMIポートはありませんし、充電用のDC-INジャックもありません。また、コンバーチブル2 in 1筐体ということもあり、左側面(画像上)に電源ボタンと音量ボタンがあります。音量調節用に物理ボタンがある、というのはなにげに便利です。
ヒンジが360°回転しますので、テントモード(画像左)やスタンドモード、タブレットモード(画像右)で使うこともできます。
3.Chromebook x360 13b 価格など
HP Chromebook x360 13bはHP公式ストアで販売中で、11月30日現在の価格は税込み99,000円です。ただし、発売から間もないこともあり、他のHP製品にある「快適パソコンライフ」と称するセールモデルがまだありません。ここ最近のパターンだと、発売後しばらくしてからセール販売がスタートするものと思われ、かなり安く購入できるようになると思います。