HPが15.6インチノート「HP 15s-du1000」を発売します。HP製品には「Spectre」とか「Pavilion」といったブランド名が冠されますが、メーカー名そのままの「HP」が製品名に使われるものもあります。一般に「HPのHP」という製品はエントリークラスのものが多く、このHP 15s-du1000も比較的低価格なのですが、スペックや筐体品質などは全然エントリークラスではありません。
1.スペック
CPUは第10世代(Comet Lake)のCore i3もしくはCore i5です。HP製品としては先日紹介記事を掲載したENVY x360 15(dr1000、インテルCPU)に次いでの第10世代搭載PCということになると思います。
RAMは8GB、ストレージは256GB SSDもしくは128GB SSD + 1TB HDDです。これまでのHPのエントリー製品はストレージがHDDのみ、というものが多く見受けられましたが、この製品はプライマリー・ストレージがSSDなので、第10世代のCore iプロセッサーにふさわしい(OSやアプリの起動など)サクサク感が得られると思います。個人的にはこの点を一番高く評価したいです。
ディスプレイは15.6インチのIPS液晶、FHD解像度です。これもうれしいですね!比較的購入しやすい価格のノートPCの場合、ディスプレイがTN液晶(別に悪いわけではありませんが、視野角が狭くなるので、パーソナル用途のノートPC用としてはあまりおすすめできません)「かもしれない」という不安があるのですが、はっきり「IPS」という記載にしてくれているので安心です。もちろん解像度も十分です。
次にサイズです。
従来モデルと比較すると非常にコンパクトかつ軽量になりました!横幅の358 mmというのは上位機並みに小さく、重量の1.7 kgというのも15.6インチノートとしてはかなり軽量な部類となります。「常に」というわけではありませんが、一般にサイズを絞るとデザインも良く見える、というのがありますので、この点も歓迎したいところです。
ただし、「光学ドライブがなくなりました。」近年光学ドライブの需要はかなり小さくなっていますので、「必要ない」という人が多いと思いますが、レンタルDVDを借りたり、仕事でCDやDVDを使う、という人もいると思いますので、光学ドライブがない、ということは注意しておきたいですね。
入出力ポートに関しては、この製品が15.6インチである、ということを考慮すると「並」くらいだと思います。一般的な用途で特に支障が出るようなものではないでしょう。
2.筐体
正面から見たところです。左右のベゼルが非常に細くなっていて、非常にかっこいいです。
天板です。筐体色は「ナチュラルシルバー」のみで、天板のロゴはオーソドックスな「HP」マークとなります。HPファンの人ならプレミアムロゴよりもこっちのほうが好みかも。
筐体素材についての説明はありませんが、おそらくプラスティックだと思います。しかし、HP製品なので安っぽさはないでしょう。
すみません、キーボードの拡大画像が入手できませんでした。この画像が比較的わかりやすいと思います。レイアウトはごくオーソドックスなテンキー付きでJIS標準準拠(日本語配列)105キー、キーピッチ18.7 × 18.7 mm、キーストローク 1.5 mmと十分に余裕のあるサイズです。パームレスト右側には指紋センサーも装備されます。なお、バックライトはついていないようです。
各部名称です。光学ドライブはありませんが、配置はオーソドックスで必要なものが揃っていると感じます。SDカードリーダーもmicro規格ではなくフル規格なのがうれしいですね!
3.価格など
HP 15s-du1000は10月下旬の発売予定で、10月6日現在表示されている価格は、Core i3モデルが69,800円(税込み76,780円)、Core i5モデルが79,800円(税込み87,780円)から、となっています。ウインタブの予想ですが、おそらく販売が開始される時点でこの価格よりも少し安くなるものと予想します。でないとPavilion 15とのバランスが取れなくなっちゃいますから。
これまで「HPのHP」って、「どエントリー」か「お仕事用」というイメージがあったのですが、このHP 15s-du1000はスペックのバランスがよく取れていますし、筐体もかなりコンパクトに仕上がっていますので、パーソナルマシンとして一気に魅力を増した感があります。発売が楽しみですし、価格推移にも注目したいですね。