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富士通 LIFEBOOK UH(WU2/E3, WU-X/E3)- 13.3インチで重量わずか634 g!UMPCより軽いモバイルノートです

富士通 LIFEBOOK UH(WU2/E3, WU-X/E3)
富士通が世界最軽量の13.3インチモバイルノート「LIFEBOOK UH」のニューモデルを発表しました。従来モデルでも13.3インチサイズで最小重量698 gという驚異的な軽さでしたが、ニューモデルはさらに64 gの軽量化に成功し、なんと最小重量は634 gとなりました。もはやUMPCと変わらない(8.4インチサイズのONE-NETBOOK OneMix3シリーズは重量659 g)水準です!

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1.スペック

  LIFEBOOK UH(WU2/E3)
OS Windows 10 Home / Pro
CPU Intel Core i3-1115G4/Core i5-1135G7/Core i7-1165G7
外部GPU なし
RAM 4GB/8GB/16GB/32GB
ストレージ 128GB/256GB/512GB/1TB/2TB PCIe SSD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 13.3インチIGZO(1,920 × 1,080)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0
入出力 USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 × 2、HDMI
オーディオジャック、LAN(RJ45)、SDカードリーダー、(nanoSIMスロット)
カメラ Webカメラ(92万画素)
バッテリー 25Wh(11時間)/ 50Wh(22.5時間)
サイズ 307 × 197 × 15.5 mm
重量 634-865 g

LIFEBOOK UHシリーズは、家電量販店などで販売されるカタログモデル(UH-X/E3、UH90/E3、UH75/E3)と富士通WEB MARTでのみ販売されるカスタムメイドモデル(WU-X/E3、WU2/E3)がありますが、この記事では注文時に構成のカスタマイズができるカスタムメイドモデルについてご説明します。

CPUは第11世代(Tiger Lake)のCore i3/Core i5/Core i7を選べます。なお、Tiger Lakeのセールスポイントの1つである内蔵GPUのIris XeについてはCore i5とCore i7のみ搭載され、Core i3はIntel UHD Graphicsとなります。ウインタブでは日頃「Core i3でもCore i5でも、通常のビジネス利用なら大して体感差はない」ということを書いていますが、この製品のCPUラインナップを見ると、特にグラフィック性能でCore i3とCore i5には結構な差が出ると思われます。

RAMは最低で4GB、最大で32GBまで搭載可能です。ただし、選択するCPUによってRAM容量には制約があり、先ほど試してみたところ、Core i3なら4GBか8GB、Core i5なら8GBか16GB、Core i7なら8GBか16GBか32GBが選択可能でした。まあ、このへんは妥当かと思います。

ストレージも選択肢が大きく、128GBから2TBまでのPCIe SSDが選択できます。ストレージに関しては選択するCPUによる制約はありませんが、10月19日現在、2TB SSDは「入荷時期が未定のため、購入できません」という表示が出ました。

ディスプレイは13.3インチのFHD解像度、ノングレアタイプでIGZOパネルが使われています。先日DynabookのIGZOディスプレイ搭載機の実機レビューをしたのですが、ノングレアタイプとしては最高水準の発色になっていましたので、この製品のディスプレイ品質にも期待ができます。なお、タッチ対応の設定はありません。

通信ではWi-Fi6(ax規格)に対応します。5Gモデルも発表されていますが、11月中旬ころの販売開始予定とのことで、現時点ではまだ購入できません。

富士通の「すごいところ」が入出力ポートです。冒頭に記載のとおり、この製品の最大のセールスポイントは「超軽量」という点ですが、「入出力ポートで全く妥協していません。」このあたり、外資系メーカーとは大きくスタンスが異なります。最近の外資系メーカーのトップモデルは「USB Type-Cが2つだけ」みたいな製品が散見されますが、LIFEBOOK UHは合計で4つのUSBポート(Type-CだけでなくType-Aも2つあります)、HDMI、「フルサイズの」SDカードリーダー、さらに有線LANポートまで装備します。

重量を634 gに抑えるにあたり、普通、有線LANポートとかつけます?今どきのモバイルノートなんて、有線LANポートがないのがむしろ普通です。もし有線LANポートをつけなければさらに何グラムか軽量化できたでしょうに…。SDカードリーダーにしたって、最近は「なし」の製品ありますよね?こういうところを端折らないで実現した634 gってすごい価値があると思います。

ただし、全モデルが634 gというわけではありません。この製品はバッテリー容量を2種類から選べ、大容量(50Wh)のものを選ぶととたんに重くなりますし、世界最軽量モデル(WU-X/E3)とそれ以外のモデルは内部構造も少し違っているようです。表面上識別できるのは「世界最軽量モデルのみキーボードにバックライトがつかない」という点だけですが、世界最軽量モデル以外は最小重量が736 gから、となります。また、同じスペックにして価格比較をしてみても、世界最軽量モデルのほうがおよそ1万円高価になっていますので、おそらく内部的にも多少の相違点があるものと思います。

それと、重量だけでなく、サイズも従来モデルより小さくなりました。

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富士通 LIFEBOOK UH(WU2/E3, WU-X/E3)
小さくなったのは主に「奥行き(短辺)」です。従来モデルが212 mmだったのに対し、197 mmとなっています。特に上部ベゼルが細くなり、その要因として「顔認証の廃止(よってIRカメラ非搭載)」というのが挙げられると思います。

2.筐体

富士通 LIFEBOOK UH(WU2/E3, WU-X/E3)
正面から見たところです。スペックのところでご説明したとおり、特に上部ベゼルが非常に細くなりました。また、上部ベゼルにあるWebカメラは「物理シャッター付き」となりました。

富士通 LIFEBOOK UH(WU2/E3, WU-X/E3)
天板です。ここは従来モデルから変化はなく、中央にロゴマークがあるだけのシンプルなものになっています。天板にはカーボン素材が使われ、軽量なだけでなく堅牢性も備えています。

富士通 LIFEBOOK UH(WU2/E3, WU-X/E3)

クリックで拡大します

キーボードは86キーのJIS配列、キーピッチ 19 mm /キーストローク 約1.5mmと開示されていますので、ノートPCとしてはフルサイズです。それと、側面画像がなかったのですが、ご覧のように充実した入出力ポートを備えています。なお、カタログモデルのUH90/E3のみType-CがThunderbolt 4となります(カスタムメイドモデルはThunderboltの設定はありません)。

富士通 LIFEBOOK UH(WU2/E3, WU-X/E3)
キーボードの仕上げもマニアックです。このように「キーによって重さ(押下圧)が異なる」仕様になっているほか、カーソルキー(方向キー)を一段下げるなど、配置にもこだわりを見せています。

富士通 LIFEBOOK UH(WU2/E3, WU-X/E3)
キートップは「プリズムクリア」という、側面が透明なものです。世界最軽量モデルを除きバックライトも装備されます。

富士通 LIFEBOOK UH(WU2/E3, WU-X/E3)
筐体色は3色、「ピクトブラック」「ガーネットレッド」「シルバーホワイト」が選べます。ちょっと気恥ずかしいですが、個人的には「ガーネットレッド」かなあ。

3.価格など

富士通LIFEBOOK WU-X/E3、WU2/E3は10月30日から順次発売され、富士通WEB MARTではすでに注文が可能です。10月19日現在の価格は税込み118,244円から、となっています。ちなみに「Core i5/RAM8GB/256GB SSD/25Whバッテリー」という構成だと税込み155,591円です。なお、ここで記載している価格は「富士通MyCloud会員価格」に加えて、製品ページにある発売開始記念クーポン(5,000円OFF)を併用したものです。

富士通MyCloudは誰でも無料で簡単に登録でき、登録するだけで割引額が大きくなりますので、ウインタブ読者は購入までに「必ず」会員登録しましょう。

ここからは蛇足です。私もこの製品が欲しくなりまして、好みの仕様にして試算してみました。「Core i5/RAM16GB/256GB SSD/50Whバッテリー」で、価格は税込み175,578円となりました。この製品はRAMがオンボードなので、購入後に増設ができないと考え、念のためRAMを16GBにしてみたのですが、それでも思ったより安いと感じました。

これまで述べてきたとおり、LIFEBOOK UHはユーザーの利便性を犠牲にすることなく、キーボードには富士通のこだわりも詰め込んで世界最軽量に仕上がっています。それだけでも非常に魅力的ですが、さらに価格にも競争力があると感じます。先日来Dynabook製品の実機レビューもしていますが、国内の伝統大手メーカー製品であっても、「メーカー直販サイトの無料会員制度」を活用すれば外資系メーカーに劣らないコストパフォーマンスになるということを認識しました。この製品は「製品としての魅力」が極めて高く、個人的にも購入したいと感じます。

4.関連リンク

LIFEBOOK UHシリーズicon:富士通WEB MART

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コメント

  1. 匿名 より:

    富士通がUMPC作ればいいのに。
    今は中華でも10万軽くこえるUMPC多いから高級機でも勝負出来ると思うのだが。

    • Onji より:

      確かに、面白い発想です。
      富士通が、かつてAsusにマザーボード開発を委託していたように、BMAXなどの製品を富士通クオリティの品質保証で、ESPRIMOのブランド名とは違うブランドを立ち上げて販売すれば、そこそこ売れそうな気がします。
      当然価格は跳ね上がるでしょうけど、それでも4万円台の富士通デスクトップパソコン、5万円台のノートパソコンなら、パソコンのすそ野を広げることができそう。
      今までならBMAXの製品を素人さんに勧めることはありませんでしたが、富士通がサポートしてくれるならどんどん使ってもらうよう勧めるでしょう。
      ただ、日本語キーボードは無視しないで欲しいけど。

  2. Onji より:

    あと、富士通には、本気でFMR-CARDを超えるマシンを作ってほしい。
    ディスプレイは大きくなくていいから、アルカリ単三電池2本で4時間駆動でき、今どきならWi-Fi運用の可能なノートパソコン。

    • Onji より:

      自分の発言を朝になって読み返し、もう今回の機種はFMR-CARDなんかの考え方を充分超えているのではないかと考えを改めました。
      重量はずっと小さく、発熱量=電池の持ちも充分長く、当然Windowsのアプリが動きWi-Fi通信が可能。

      というわけで、前言撤回。ごめんなさい>富士通の関係者
      小さくて軽い充分な性能のある素晴らしい商品をありがとうございます。

  3. 匿名 より:

    今こそLOOX U復活させて欲しい。19mmのキーピッチのキーボード。ワイドモニター。8時間バッテリー。500g以下。PD。core-i5 16GB 256GB。15万ぐらいで。

  4. miz より:

    他社が16:9をやめる中、IRなどを犠牲にしてまで短辺圧縮してきたのがどう出るか興味深いです。
    コロナの影響で顔認証嫌われているし、個人的にはモバイルディスプレイとサイズ、解像度合わせたいので16:9続投は歓迎です。
    (16:9はテレビ合わせだったと思うので、PCもスマホも離れていくのは当然と思いますが、なんか面白いですね)
    まあそんな細かいところより日本設計+充実ポート+軽さなのでしょうけども。