Dynabookが15.6インチノート「T9」を発表しました。dynabook Tシリーズは「プレミアムスタンダードノート」という位置づけで、現行モデルには「T6(15.6インチ)/T7・T8(16.1インチ)」がありますが、今回ご紹介するT9はCPUが新しくなっただけでなく、他のTシリーズとは別筐体となり、小型化、軽量化されています。
1.dynabook T9 スペック
スペック表
dynabook T9 | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i7-1260P |
外部GPU | なし |
RAM | 32GB |
ストレージ | 1TB PCIe SSD |
光学ドライブ | ブルーレイディスクドライブ |
ディスプレイ | 15.6インチ (1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB 3.1 Gen2 Type-C、USB 3.1 Gen1 × 3、HDMI、SDカードリーダー、LAN(RJ45)、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(200万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 駆動時間 約10時間 |
サイズ | 361.0 × 244.0 × 23.8 mm |
重量 | 1.98 kg |
バリエーションモデル
3月20日現在、システムスペックは上記の通り1種類のみですが、筐体色が「プレシャスシルバー」「プレシャスブルー」の2種類あります。
コメント
DynabookのPCは家電量販店などで販売される「カタログモデル」とDynabook Directで販売される「Webオリジナルモデル」があり、今回ご紹介するdynabook T9は「カタログモデル」です。Webオリジナルモデルのほうでも15.6インチサイズの「CZ/HV」というニューモデルが発売されていますが、この製品とは仕様が異なりますので、別記事にてご紹介する予定です。
同時に発表された14インチモバイルノートのRシリーズ、13.3インチのG9と同様に、CPUは第12世代(Alder Lake)のCore i7-1260Pが搭載されています。Alder Lakeは第11世代(Tiger Lake)CPUから多コア化し、大きく性能が向上していますので、この製品も高いパフォーマンスが期待できます。
RAMは32GB、ストレージは1TBです。いずれも他社製品と比較して大容量になっているのが特徴ですね。なお、メーカーによればRAMは2スロットで空きは0、最大搭載容量も32GBなので、増設はできません。ストレージについては空きスロットの有無が開示されていません。また、光学ドライブ(ブルーレイ)も内蔵しています。
ディスプレイは15.6インチで解像度は1,920 × 1,080、ノングレア(非光沢)タイプで、メーカー開示に「IPS」という表記はありませんが「高輝度・高色純度・広視野角」という説明になっていましたので、高い発色性能になっているものと思われます。
通信まわりではWi-Fi6とBluetooth 5.2に対応し、入出力ポートの数も充実しています。ただし、T7/T8に装備されているThunderbolt 4はなく、USB3.1 Gen2 Type-Cとスペックダウンしています。
筐体サイズは「ひと回り小さく」なりました。
T9:361.0 × 244.0 × 23.8 mm / 1.98 kg
T7/T8:379.0 × 258.0 × 23.7 mm / 2.4kg
なお、T7/T8はディスプレイが16.1インチと、T9の15.6インチよりも少し大きなサイズになっていますが、ワンランク下のT6は15.6インチで筐体サイズがT7/T8と全く同じなので、T9は「Tシリーズとしては新しい筐体になった」と言えます。従来モデルで「ニュースタンダードノート」と称する、光学ドライブを搭載しない「Cシリーズ」の筐体がベースになっているのではないか、と思います。
2.dynabook T9 筐体
正面から見たところです。従来のTシリーズはベゼル幅が太く、どっしりした印象でしたが、T9はかなり軽快な雰囲気になりました。ただし、画面の縦横比(アスペクト比)16:9の15.6インチノートで横幅361 mmというのは特に小さいほうではありませんので、ベゼル幅も「非常に細い」とまでは言えません。
天板です。ヘアライン仕上げの高級感あるものになっています。筐体素材(ケース素材)は不明ですが、Dynabookのスタンダードノートは「光沢のある樹脂素材」であることが多いです。
キーボードです。「105キー(JIS配列準拠)(テンキー付き)、キーピッチ:18.7mm、キーストローク:1.5mm」で「抗菌対応」です。他のDynabook製品と同様に、非常に使いやすいものになっていると思います。
側面と入出力ポートの配置です。光学ドライブを搭載しているため、左側面に多くのポートが配置されていますが、右側面にもUSB Type-Aポートがありますので、使い勝手はいいと思います。また、USBポートが合計4つにHDMIポート、有線LANポートもあり、フル規格(micro規格ではない)SDカードリーダーも備えています。
筐体色はこれまで掲載してきた「プレシャスシルバー」のほか「プレシャスブルー」があり、いずれも「新色」です。
個人的には「Dynabookの上位スタンダードノートと言えば『サテンゴールド』だろ!」と思ったりしますが、T9にはこの色の設定はありません…。
3.dynabook T9 筐体
dynabook T9は3月24日から順次発売予定で、店頭予想価格は27万円台半ばと発表されています。この価格にはOffice Home&Business 2021を含み、ワイヤレスマウスも付属します。
日本の大手メーカーの、これ一台でパソコンに求められる機能が網羅されていると言っていい「全部入り」スタンダードノートですね。「従来のTシリーズ上位モデルの特徴」であった16.1インチディスプレイではなくなりましたが、光学ドライブを維持しつつ小型化・軽量化を実現した「Dynabookの新しいハイエンド・スタンダードノート」です。
4.関連リンク
dynabook T9:Dynabook
コメント
排気口の位置が横じゃなくなっちゃったかあ
うーん、マニアック。