Dynabookが14インチモバイルノート「Rシリーズ(R6/R8/R9)」を発表しました。この製品は1月に発表された法人モデル「RJ74」の個人向け版と言え、Dynabookのラインナップでは「プレミアムモバイルノート」という位置づけになります。
1.dynabook R6/R8/R9 スペック
スペック表
dynabook R6/R8/R9 | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i5-1240P/Core i7-1260P |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB/32GB |
ストレージ | 256GB/512GB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 x 1,200) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 × 2、HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45)、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 駆動時間 約20.5-24時間 |
サイズ | 312.4×224.0×15.9 mm |
重量 | 940 g – 1.05 kg |
バリエーションモデル
R6/V:Core i5/RAM8GB/256GB SSD
R8/V:Core i7/RAM16GB/512GB SSD
R9/V:Core i7/RAM32GB/512GB SSD
※すべてOffice Home&Business 2021が付属
コメント
DynabookのノートPCには家電量販店などで販売される「カタログモデル」とDynabook Directで販売される「Webオリジナルモデル」があります。ウインタブ読者なら注文時にシステム構成を細かく指定できるWebオリジナルモデルのほうが向くと思うのですが、3月18日現在だと、まだこの製品のWebオリジナルモデルは発売されていませんので、ここではカタログモデルについてご説明します。
OSはWindows 11 HomeでCPUは第12世代(Alder Lake)のCore i5-1240P/Core i6-1260Pを搭載します。「P」型番のAlder Lakeは「H」型番(ゲーミングノートなどに搭載される高性能なもの)と「U」型番(省電力タイプ)の中間くらいの性能とされます。現時点でPassmarkなどのスコアが公開されていませんが、第11世代のCore i5-1135G7やCore i7-1165G7と比較して大きく性能アップしているものと予想されます。
カタログモデルは製品の型番(R6/R8/R9)によってCPU/RAM/ストレージ構成が決まります(変更できません)。中でも最上位モデルのR9はRAMが32GBと、ビジネスモバイルノートとしてはかなりの大容量になっています。
ディスプレイは14インチで解像度は1,920 × 1,200(画面の縦横比16:10)で、IPSという表記はありませんが「高輝度・広視野角」という記載がありましたので、おそらくIPS相当の液晶が使われていると思います。
入出力ポートは「Dynabookの製品らしく」充実しています。最小重量が1キロを切る、14インチとしては超軽量な製品ですが、USBポートが合計で4つ(うち2つはThunderbolt 4)にHDMI、microSDカードリーダー、さらには有線LANポートまで装備しています。Dynabookにせよ富士通にせよ、国内メーカーは超軽量なモバイルノートでもポート類を端折ったりしないのが素晴らしいと思います。
2.dynabook R6/R8/R9 筐体
正面から見たところです。筐体のデザインは先行して発売されている法人モデル「RJ74」と共通ですね(重量を除き筐体サイズが全く同じです)。14インチディスプレイを搭載しながら横幅が312 mmに抑えられており、左右のベゼルがとても細くなっています。
天板です。筐体素材はマグネシウム合金で、筐体色は「ダークテックブルー」のみ、ここもRJ74と全く同じです。また、この製品は超軽量ながらMIL規格準拠の耐久テストを実施予定(なぜに予定?)とのこと。DynabookのPCは例外なく過酷な耐久テストをクリアしていますので、この製品も筐体の耐久性や堅牢性については心配いらないでしょう。
ヒンジは180度開口可能です。なので、ミーティング中に向かい側に座っている人との画面共有もしやすいです。
キーボードです。この記事では最上位モデル「R9」の画像を使ってご説明していますが、実はキーボードのみR9とR6/R8で少し異なります。違うのは「両サイドのスピーカー有無」です。R9のみ4スピーカーを搭載しており、うち2つがキーボード面にあります。R6/R8は2スピーカーで、キーボード面にスピーカーはありません。
なお、キーボードの仕様は「86キー(JIS配列準拠)、キーピッチ:19mm、キーストローク:1.5mm」と開示されています。
側面と入出力ポートの構成です。上にも書きましたが、超軽量な14インチモバイルノートとしては文句なしの充実ぶりだと思います。
3.dynabook R6/R8/R9 価格など
dynabook R6/R8/R9は3月24日から順次発売予定で、店頭予想価格はR6税込み22万円前後、R8が税込み25万円台前半、R9が税込み29万円代前半となっています。なお、この価格にはOffice Home & Business 2021を含みます。
ウインタブがご紹介している個人向けノートPC製品としては、この製品がMSI Summit E14 Flip Evoに続き、国内発売日が明記されている2つめのAlder Lake-P搭載機となります。どちらも発売日が3月24日なので、「Intel側の制約で発売日が決まっているのね」と想像できますよね。
Webオリジナルモデルの発売日や価格が気になるところですが、この製品がDynabookモバイルのこの春の本命、と言えそうです。
4.関連リンク
dynabook R:Dynabook