Dynabookがデタッチャブル2 in 1 PC「dynabook K2(K2/X)」を発表しました。GIGA(スクール)市場での端末更新を視野に入れた、お子さんにも使いやすいコンパクトサイズの製品です。既存モデルに「dynabook K1」がありますが、この「K2」はK1のモデルチェンジ版ではなく、追加モデルとなります(K1も併売されます)。
1.製品概要
スペック表
dynabook K2/X | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Celeron N4500 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB(LPDDR4X-2933) |
ストレージ | 256GB フラッシュメモリ |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 10.1インチ (1,280 x 800) タッチ |
ネットワーク | Wi-Fi 6E(a/b/g/n/ac/ax)、 Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.2 Gen1 Type-C(映像出力対応)×2、USB 3.2 Gen1 Type-A、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | イン約200万画素 / アウト約500万画素 |
バッテリー | 約6.5時間(動画再生時) |
サイズ | キーボード接続時:248.5 × 185.5 × 23.3 mm |
重量 | キーボード接続時:1.097 kg/タブレット:590 g |
バリエーションモデル
2月7日現在、上記スペック表の単一バリエーションです。
コメント
教育市場での利用を想定した製品なので、OSは組織での管理に適したWindows 11 Proです。CPUはCeleron N4500で、低スペック機擁護派のウインタブでももはや大人用としてはおすすめできない、2コア2スレッドの低性能な型番です。RAMは8GB、ストレージは256GBの「フラッシュメモリ」と開示されていますので、おそらくSSDより低速なeMMCです(DynabookはSSDなら「SSD」と表記します)。
ディスプレイは10.1インチで解像度は1,280 × 800、IPSという表記はありませんが「広視野角」と開示されていますのでIPS相当のものが使われていると思います。また、このディスプレイはペン入力が可能で、本体に内蔵できる充電式アクティブ静電ペンが付属します。
筐体はキーボードが分離できる(タブレット部分が本体の)デタッチャブル2 in 1で、キーボードも付属します。
キーボードは「84キー(JIS配列準拠)、キーピッチ:17mm、キーストローク:1.4mm」と開示されています。キーピッチは一般的なサイズ(標準的には19 mmくらいです)よりも狭いですが、これはディスプレイサイズが10.1インチと小さいため横幅が十分とれない、というのと、お子さんの利用を念頭に置いた製品である、というのが理由と思われます。キーの印字が見やすくなるように工夫されており、キーキャップも外れにくい構造です。
筐体の外周部はベージュです。メーカーによれば「落ち着いた雰囲気、リラックスや安心感のある雰囲気」を狙ったとのことです。また、筐体素材には滑りにくく耐衝撃性の高いTPU(熱可塑性ポリウレタン)を採用しています。もちろんDynabook製品らしく非常に過酷な品質試験をクリアしており、「アメリカ国防総省制定「MIL規格」に準拠した過酷な耐久テストを実施予定」です。
側面と入出力ポートの配置です。K2ではポートがすべてタブレット側に配置されます。画像下の右端、キーボード側にペンの収納口が見えますね。
なお、Webミーティングにも配慮された設計がなされており、ワンタッチマイクミュート(FnキーとAキーの同時押し)、AIノイズキャンセラーを搭載、Wi-Fi6Eにも対応しています。
2.価格など
dynabook K2/Xは2月16日の発売予定で店頭予想価格は9万円台後半です。この価格にはMicrosoft Office Home & Business 2021およびMicrosoft 365 Basicを含みます。また、近日中にDynabook Direct扱いの直販モデル(dynabook KZ)も販売開始になるものと思われます。
お子さんの利用を意識した製品で、筐体構造は素晴らしいと感じます。ただ、CPU性能は低い、というかはっきり言って2024年に大人が個人購入するような性能ではないかな、とは思いますね。
3.関連リンク
dynabook K2:Dynabook公式サイト 製品紹介