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ドスパラ Diginnos Stick DG-STK2S - スティックPCにCherryTrail!細部までこだわった上位モデル

ドスパラ Diginnos Stick DG-STK2S
スティックPCといえばドスパラだと思っています。特にこの1月に発売されたばかりの最新型「Diginnos Stick DG-STK3」は薄く軽い筐体に税込みで1万円を切る破格の安値、ということもあり、スティックPCを購入するならこれで決まり!と思っています。

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しかし、ドスパラはまたまた特徴あるスティックPCを発売しました。「Diginnos Stick DG-STK2S」という製品です。先行するDG-STK3よりはスペックも価格も高い構成になっていて、いわば「上位モデル」ということになるでしょう。さっそく内容を確認してみました。
Diginnos Stick DG-STK2S:ドスパラ公式サイト

1.スペック

OS:  Windows 10 Home
CPU: Intel Atom x5-Z8300 
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ネットワーク:  802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
入出力: USB 3.0、USB 2.0、microUSB(給電用)HDMI、microSD
サイズ: 113 x 40 x 18.3 mm / 重量 75 g

補足します。この製品の最大の特徴は記事のタイトルにもある通り、CPUにCherryTrail世代のAtom Z8300を搭載しているところです。一方RAMは2GB、ストレージは32GBということなので、このへんは従来のスティックPCと変わりません。しかし、CPU以外でも改善されているところがいくつかあります。

ひとつはWi-Fiで、5GHz帯、11aとacに対応するようになったことです。CPUの換装に比べると地味ですが、スティックPCという製品の特性を考えるとこれはむしろCPUのグレードアップよりも大きな恩恵といえるかもしれません。私は現在2.4GHz帯のWi-Fiを自宅で使用していますが、ルーターからの距離がやや大きくなると障害物や他の家電製品の出す電波によって切断されやすくなります。なので電波干渉の少ない5GHz帯で接続できる、というのは大きなメリットになると思います(ただし対応する無線LANルーターは必要です)。

それともうひとつ、ドスパラのスティックPCは他社製品よりもUSBポートが多い、というのが特徴なのですが、従来機は給電用ポートを別にすると「USB 2.0 × 1、microUSB × 1」という構成でした。それがこの製品では「USB 3.0 × 1、USB 2.0 × 1」に変更されています。周辺機器の接続の利便性ということならどっちが優れているか一目瞭然ですね。

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サイズの方はドスパラの新製品としてはやや大きめです。特にこの1月に発売されたばかりの税込み9,980円スティックPC「Diginnos Stick DG-STK3」が厚さ11.5 mm、重量42 gであることを思うと「ちょっとなあ」という感じがします。しかし、これには理由があります。この製品は冷却ファンを備えています。もともと私はAtom搭載のスティックPCに冷却ファンは不要、という考えですし、実際ドスパラもファンなしモデルを販売の中心に据えています。しかし、同じAtomでもCherryTrailは発熱量が大きいと言われており、それをスティックPCに搭載するということであえてファン付きにしたものと思われます。

もちろんファン付きにすると、部品が多くなるぶん故障などのトラブルが発生する可能性が高まることは事実ですが、ドスパラですからそのへんは抜かりなく、ファンには日本メーカー製の静音、高安定性のものを採用しているということです。

2.筐体

ドスパラ Diginnos Stick DG-STK2S 各部名称
これが各部名称です。図を見るとやはり厚みは結構ありますね。また冷却口もかなり多めになっています。ポート類はフルサイズUSBポートが片側にまとめられ、反対側に給電用のmicroUSBポートがあります。どうしてもスティックPCは見た感じタコ足配線みたいになってしまいますが、この製品の利用イメージを思い浮かべてもやっぱりそうなるんでしょうね。

3.価格と発売時期

ドスパラ Diginnos Stick DG-STK2Sは2月5日よりドスパラ公式サイトで販売が開始され、価格は税抜き16,649円(税込み17,980円)です。

私は初めてこの製品を知ったとき、「同じドスパラの9,980円のほう(Diginnos Stick DG-STK3)でいいんじゃね?」と思いました。個人的にCPUだけCherryTrail化してもBayTrail機に比べて実際の利用シーンでそれほど大きな差はない、と思っているためです。もし価格差が2,000円とか3,000円ということならCherryTrailの方を選ぶ意義はあると思いますが、この製品とDG-STK3は価格差も大きいですし、なにしろDG-STK3のほうが破格に割安だし、と思いました。

しかし、CPU以外の部分にもしっかり手が加えられており、特にWi-Fiが5GHz帯に対応することとフルサイズUSB(それもひとつはUSB 3.0)が2つ使える、というところまで考慮すると、やはり妥当な価格差だと思いますし、上位機種であるこの製品を選ぶ意義は大きいと思います。

4.関連リンク

最新「Cherry trail」世代のAtomプロセッサーを採用し、 4K出力など、最新の規格に対応したスティックPCの最新モデルを発表:ドスパラ プレスリリース
Diginnos Stick DG-STK2S:ドスパラ公式サイト

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コメント

  1. kouki Teraoka より:

    5GHz帯はnも対応してるんじゃないですか?

    • wintab より:

      Kouki Teraokaさん、こんにちは、コメントありがとうございます。11nは2.4GHzと5GHzの両方に対応している技術、というのは私も知っていますが、おそらくタブレットなでの表記でnとなっていても、2.4GHz帯のみの対応だと思います。

  2. aila より:

    初めてコメントします。いつも楽しく拝見してます。
    昨年マウスのスティックPCを購入し、それなりに使ってはいるんですが、WEBブラウザ上で出来る事と画像編集、文書作成ぐらいならストレスは無いものの、まだまだ6年前のデスクトップ機の代替にはならない、というのが正直な感想です。
    この製品も、基本的にはCPUがアップグレードされただけと考えれば、まだまだ値段分の違いが使用感に出るとも思えず、今のところ割高感が強いですね。
    CPU自体の強化とファン装備で動画視聴やゲームなどをする人なら受ける恩恵が大きいのかもですが…。
    BTOPCを販売されてるドスパラさんの製品ですし、これでRAMやストレージ容量を購入時に変更できるオプションがあれば作業内容や環境次第で購入の選択肢になると思いますが、現時点ではウィンタブさんも記事で書かれてる通り、9980円の方で十分かな、と感じました。

    • wintab より:

      ailaさん、こんにちは、コメントありがとうございます。私はスティックPCの試用経験がありますが、実際に所有し、日常的に使っておられる方のご意見にはかなわないと言いますか、やはり説得力がありますね。高スペックのスティックPCということであればIntelのCompute Stickがいいかと思いますが、ご指摘の通りドスパラが多少バリエーションを用意してくれるといいですよね。