ASUSがノートPC「Zenbook Pro 14 Duo OLED UX8402」を発売しました。数年前からASUSが手掛けている「2画面ノート」のニューモデルです。通常のディスプレイに加え、キーボード面に「もはやサブディスプレイとは言いにくい」大型のセカンドディスプレイを搭載しています。
目次
1.Zenbook Pro 14 Duo OLED スペック
スペック表
Zenbook Pro 14 Duo OLED UX8402 | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i7-12700H/Core i9-12900H |
外部GPU | なし/NVIDIA GeForce RTX3050Ti Laptop |
RAM(メモリ) | 16GB/32GB(LPDDR5-5200) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(PCIe4.0 x4接続) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14.5インチOLED(2,880×1,800)タッチ,120Hz 12.7インチ(2,880×864)タッチ,120Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)×2、USB3.2 Gen2、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 76Whr(約5.1-5.5時間) |
サイズ | 323.5 × 224.7 × 17.9-19.6 mm |
重量 | 1.7-1.75 kg |
バリエーションモデル
・UX8402ZA:Core i7/なし/16GB/512GB
・UX8402ZE:Core i9/RTX3050Ti/32GB/1TB
※左からCPU/GPU/RAM/SSD
コメント
CPUは第12世代(Alder Lake)のCore i7-12700H/Core i9-12900Hです。ゲーミングノートにも使われている高性能な型番(型番末尾H)です。また、Core i9モデルは外部GPUにGeForce RTX3050Tiを搭載しています。RAM/SSDはCore i7モデルが16GB/512GB、Core i9モデルが32GB/1TBと大容量です。
ディスプレイはメインディスプレイが14.5インチの有機EL、解像度は2,880 × 1,800(アスペクト比16:10)、サブディスプレイが12.7インチで有機ELではなく(国内向けには記載がありませんでしたが、IPS液晶です)、解像度は2,880 × 864です。どちらもタッチ対応し、リフレッシュレートは120 Hzと高速です。
ウインタブではこの製品の旧モデル(ASUS ZenBook Duo 14 UX482)をレビューしています。ディスプレイに関してはニューモデルのほうが大きくレベルアップしています。
これはASUSの紹介動画のスクリーンショットです。英語で書かれていますが、問題なく内容が理解できると思います。これを見ると、メイン、セカンドともディスプレイサイズが大型化し、解像度もアップ、その他の指標もことごとく高品質化していることがわかります。また、Dolby Vision認証、PANTONE認証、VESA DisplayHDR True Black 500の認定も受けています。
一方でサイズは、といいますと…。
ニューモデル:323.5 × 224.7 × 17.9-19.6 mm / 1.7-1.75 kg
旧モデル:324 × 222 × 16.9~17.3mm / 1.6 kg
メインディスプレイのアスペクト比が変わった関係でタテ・ヨコは若干の変化がありますがほぼイーブン、やや厚みが増し重量も少し重くなりました。14.5インチと聞くとモバイルノートとして使いたくなりますが、1.7 kgという重量は決して軽いとは言えず、毎日バッグに入れて持ち歩くには少々厳しいと思います。この製品の仕様を考えればこれでも決して悪くはないと思いますけどね。
2.Zenbook Pro 14 Duo OLED 筐体
正面から見たところです。上下左右ともベゼルが細く、特にサブディスプレイとの(見た目上の)継ぎ目もあまり目立ちません。また、旧モデルの実機画像と比較すると全体的にさらにナローベゼルになったように感じられます。
天板です。ASUSの新ロゴマークが配置され、ロゴマークを中心に同心円状の模様(スピンメタル加工)が施されています。筐体色は「テックブラック」で筐体素材は「オールメタル」とのことです。
また、旧モデルからポート配置が変更され、背面にも入出力ポートがあります。ちょっと見にくいですが、左側にHDMI、右側にmicroSDカードリーダーとDC-INジャックがついています。
特徴的なキーボード面です。上部にセカンドディスプレイが配置されているため、パームレストがありません。また、タッチパッドが右側に配置されます。これ、旧モデルでもほぼ同じ形状のキーボードでして、私が試用した際の感想として「見た目よりも普通に使える。キーボードが左にオフセットされているが、それはテンキーの付いたノートPCと同じこと。ただし、パームレストがないのは使いにくい。また、タッチパッドを常用し、かつ左手でタッチパッドを操作している人には厳しいだろう」と書いています。
ニューモデルではキートップに0.2 mmのくぼみがつけられ、キーストロークは1.4 mmと(ノートPCとしては)標準的~気持ち深めくらい、キーピッチについては開示されていません。なお、旧モデルのキーピッチは私の手採寸で約18.5 mmあり、決して狭くはありませんでした。
横から見るとこんな感じです。ヒンジ開口時にセカンドディスプレイに角度がつき、視認性が高まります。
側面と入出力ポートの配置です。この製品はUSBが合計で3つ(うち2つはThunderbolt 4)あり、すべて右側面(画像上)です。左側面にはイヤホンジャックがあるのみ。上でご説明した背面の入出力ポートとあわせ、「全体構成としては悪くないが、配置はちょっと微妙」かな、と思います。
3.Zenbook Pro 14 Duo OLED 価格など
ASUS Zenbook Pro 14 Duo OLEDはASUS Storeで販売中で、8月7日現在の価格は下記のとおりです。
・UX8402ZA(Core i7):296,820円
・UX8402ZE(Core i9/RTX3050Ti):359,820円
※税込み価格
また、9月3日までの期間「30日間返品保証キャンペーン」を実施中なので、初期不良等でなく、「イマイチ気に入らない」ような場合でも返品可能です(ただし、同梱物をなくさない、筐体や外箱を破損させないなど、最低限のマナーは必要です。詳しくはこちらをご覧ください)。
ウインタブでは記事中で引用した旧モデル(2021年モデル)のほか、15.6インチサイズの「ZenBook Pro Duo UX581GV(2019年モデル)」も実機レビューしています。どちらも「すごく楽しくレビューができた」と思っていますが、使いやすさ(ユーザーインターフェース)に関しては2021年モデルのほうがずっと上だったと感じています。
このような「2画面PC」というのはノートPC市場に競合製品が見当たらず、私達ユーザーにとっても「使いこなせるか不安」になる製品だと思います。なので、ユーザーインターフェースが非常に重要になってきます。おそらくこの2022年モデルではさらなる改善がなされ、一段と使いやすくなっているものと思います。
ただ、そうは言っても「自分に向くか」というのは使ってみないとわからないと思いますので、30日間返品保証キャンペーンを活用し、ご自身でじっくり評価してみるのがいいでしょう。
4.関連リンク(ASUS Store)
Zenbook Pro 14 Duo UX8402ZA(Core i7)
Zenbook Pro 14 Duo UX8402ZE(Core i9)
ASUS ZenBookシリーズ特設ページ:ASUS Store