ASUSが14インチの高性能でスリムなノートPC「ZenBook Pro 14 UX450FDX」と「ZenBook 14 UX433FN」を発売します。ともにWhiskey LakeのCore i5を搭載し、とってもスタイリッシュな製品です。なお、「ZenBook Pro」としては初の14インチモデルですが、「ZenBook」のほうだと従来モデルにも14インチの製品、つまり「ZenBook 14」という名称のものがありますのでご注意ください。この記事ではZenBook Pro 14 UX450FDXを「Pro」、ZenBook 14 UX433FNを「無印」と書きますので、あらかじめご了承ください。
1.スペック
ZenBookという製品ブランドはASUSの中でもハイスペックなものに使われます。今回紹介する2機種もノートPCとしてはハイスペックな部類です。CPUは共通でWhiskey Lake世代(厳密には「世代」ではなく「開発コードネーム」)のCore i5-8265Uが搭載されます。なお、12月12日現在だとCore i3とかCore i7の設定はありません。
RAMは8GBと共通ですが、ProのほうはDDR4-2400、無印のほうはLPDDR3-2133という仕様になっていて、Proのほうがより高速なものが使われています(無印の方も普通に使っていて遅いと体感するようなものではありません)。ストレージはどちらも256GB SSDです。
また、この2機種は外部GPUを搭載します。ProがGeFoerce GTX1050、無印がGeForce MX150です。一般的なビジネスノート(特にモバイルノート)には外部GPUを搭載するケースが少ないので、「搭載しているだけでもすごい」と思いますが、オンラインゲームなどをするつもりならProを選ぶほうがいいでしょう。
ディスプレイは14インチでFHD解像度です。ASUSでは「IPS」という表現を使いませんが、品質としては間違いなくIPS相当であると思います。
入出力ポートはType-Cを含め3つのUSBにHDMIを備えますが、有線LANポートはありません。ただし、USB-LANポートのアダプターが付属します。ポートの数が多いというわけではありませんが、スリムタイプの製品としては充実しているほうと言えます。
サイズは2モデルで異なります。製品画像を少し見た感じ、「同一筐体だろう」と思ったのですが、実は全然違っています。無印のほうは「モバイルノート」と呼んでも全く差し支えがないサイズ感ですが、Proのほうはやや厚みがありますし、重量も1.5 kgを越え、1.65 kgです。
2.筐体
画像左がPro、残りの2つが無印です。こうやって見るぶんにはよく似ています。なお、筐体色はProがディープダイブブルーのみ、無印がロイヤルブルーとアイシクルシルバーを選べます。
正面から見ると、はっきり違いがわかります。画像上がPro、下が無印ですが、ともに狭ベゼルのスタイリッシュなデザインながら、Proのほうは下部のベゼル幅が太くなっています。奥行き(短辺)がProは225 mmであるのに対し無印は199 mmである、という差が出ています。ちなみに無印の199 mmという奥行きはDELL XPS 13と同じで、14インチサイズのノートPCとしては驚異的に小さいです。
この画像はProのほうですが、ともに天板にはスピンメタル加工(ZenBookのトレードマークです)が施されます。また、最近のASUS製品によく見られる「エルゴリフトヒンジ」が採用されており、ヒンジ開口時に筐体後部がせり上がり、キーボード面に約3度の角度がつく構造です。
この2機種、ともにタッチパッド部分にギミックがあります。上がProですが、ScreenPadという構造になっていて、アプリ操作ができるサブディスプレイとして使えます(例えば電卓を表示させるとか、メディアプレーヤーを表示させるとか)。一方下が無印で、こちらは多用途のサブディスプレイとしての機能はありませんが、テンキーを表示させることができます。
上の画像だと英語配列になっていますが、日本仕様は「86キー日本語キーボード(バックライトつき)」です。
側面とポートの配置です。入出力ポートの種類と数は2機種共通ですが、配置は異なりますし、そもそも厚みが全然異なりますね。
3.価格など
ASUS ZenBook Pro 14 UX450FDX / ZenBook 14 UX433FNは12月15日の発売予定で、ASUS Storeでは予約販売がスタートしています。12月12日現在の価格はProが149,500円(161,460円)、無印が129,500円(139,860円)です。なお、ASUSストアでは現在キャンペーン中で、「ASUS Store 公式 LINEアカウントを友だち登録」すると10%オフとなるクーポンがもらえ、この2機種もその対象になっていますので、LINEを使っている人はここからさらに1割引、ということになります。詳しくは下記をご覧ください。
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GTX1050を搭載し、サブディスプレイもついているということで、Pro版のほうが印象が派手で、つい気になってしまいがちですが、私は記事を書いていて、むしろ無印のほうに凄さがあるのでは?と思いました。まずサイズ感ですが、14インチなので横幅は若干大きくなっているものの、奥行きの199 mmというのは非常に小さいですし、外部GPUを搭載しつつ重量が1.25 kg、そしてバッテリー稼働時間も(公称値ですが)長いです。
一方でProのほうもGTX1050を搭載しつつ重量を1.65 kgに抑え、サブディスプレイも搭載し、価格も無印に対して2万円の差と、大いに迷ってしまうくらいの魅力があります。年末年始にPCの購入を考えている人には、ある意味「うれしい悲鳴」なんじゃないでしょうか?
コメント
サイズとスペックからPS42 8RCを思い出します。
重量では此方の機種の方が重いですね。
見習いプログラマーさん、こんにちは、返信が遅れすみません。おっしゃる通り対抗機種はMSIくらいでしょうね。あとはデザインの好みとか、タッチパッドのギミックが気に入ったとか、そういう決め方になるんでしょうか。