こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は11月25日に発表されたばかりの最新機種「ASUS VivoBook S15 S533EA」の実機レビューです。最新CPU、第11世代(Tiger Lake)のCoreプロセッサーを搭載する高性能マシンながら、ポップで軽快なデザインが魅力の15.6インチノートです。
VivoBook S15 S533EA(Core i7, Office付属):ASUS Store
VivoBook S15 S533EA(Core i7, WPS Office付属):ASUS Store
VivoBook S15 S533EA(Core i5, Office付属):ASUS Store
1.スペック
VivoBook S15 S533EA | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i5-1135G7 / Core i7-1165G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB |
ストレージ | 512GB / 1TB SSD (PCI Express 3.0 x2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920 × 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB3.2 Gen1、USB2.0×2、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 稼働時間9.7-10.0時間 |
サイズ | 359.8 × 233.8 × 16.1 mm |
重量 | 1.8 kg |
CPUには第11世代(Tiger Lake)のCore i5/Core i7を搭載します。いずれも内蔵GPUは「Iris Xe」なので、CPUそのものの処理性能の向上はもちろん、グラフィック性能にもかなり期待が持てます。ビジネス用の各種ソフトウェア、Photoshopなどの画像系ソフトウェアなども快適に動作するはずで、パワーユーザーから初めてノートPCを購入するという人まで、誰でも不満なく使える性能になっていると言えます。ただし「もっぱらオンラインゲームをプレイするのが目的」という人はVivoBookではなく、外部GPU(GeForce GTX/RTXシリーズなど)を搭載するゲーミングノートにするほうがいいでしょう。
RAMはCore i5モデルが8GB、Core i7モデルは16GBです。またストレージはCore i5モデルが512GB SSD、Core i7モデルが1TB SSDで、Core i5モデルについてはRAM/ストレージとも必要十分、Core i7モデルはスタンダードノートとしては非常に余裕のある容量になっています。
ディスプレイは15.6インチのFHD(1,920 × 1,080)で、IPSという表記はありませんが、メーカー説明では「視野角170度」ということなので、IPS相当のものが使われている可能性が高いと思われます。ディスプレイ品質については後述しますね。
通信まわりではWi-Fi6(ax規格)に対応し、有線LANポートはありません。15.6インチノートなら有線LANポートが欲しかったところではありますが、「薄型・軽量、軽快なイメージ」がセールスポイントの製品でもありますので、ここはやむを得ないところでしょう。しかし、USBポートは合計で4つ、うちType-CはThunderbolt 4と高規格です。
で、サイズですが、15.6インチノートとしてはややコンパクトなタテ・ヨコサイズで、厚さ16.1 mmとスリムです。重量も1.8 kgなので、モバイルノートとの比較ではさすがに重いものの、ちょくちょく外に持ち出すような使い方も十分可能でしょう。
レビュー機のシステム構成です。「Core i7/RAM16GB/1TB SSD」の上位モデルで、スタンダードノートとしてはハイスペックと言えます。
2.筐体
同梱物です。画像左上から保証書、取扱説明書、Officeのライセンスカード(Office付属モデルのみ)、左下からサポート連絡先の書かれた一枚もの、そして「封筒」です。ACアダプターは実測値189 gと、15.6インチノート用としては非常にコンパクトなものでした。
封筒の中にはこんなものが…。右側の黒背景のものはシール、左側のキャラクターはカードでした。VivoBookの軽快なイメージを象徴するような「オマケ」ですね。
天板です。VivoBook S15は4つの筐体色があります
この4色です。レビュー機は「ガイアグリーン」という色でした。ASUSによれば「地球上の自然にインスパイアされた色」とのことですが、ノートPCに使われる筐体色としてはかなり珍しいと感じられました。「元気のいい色」ですね。
筐体素材は金属で、おそらくアルミ合金が使われていると思います。天板の表面はサンドブラスト加工(あるいは梨地加工)が施され、手によく馴染む感触でした。
底面も金属製です。「ガイアグリーン」は天板のみに使われ、側面や底面はシルバーになっています。左右にスピーカーグリルが見えますが、この製品はharman/kardonがチューニングしたステレオ2スピーカーを搭載しています。また、ユーザーのメンテナンス用開口部(ハッチ)はありません。
右側面です。画像左からLEDインジケーター、microSDカードリーダー、USB Type-A 2.0 × 2です。
左側面です。画像左からDC-IN、HDMI、USB Type-A 3.2、USB Type-C(Thunderbolt 4)、イヤホンジャックです。横から見るとかなりスリムで、モバイルノートのように見えます。
ノートPCをあまり使ったことがない、という人のために蛇足的に説明させていただくと、入出力ポートのうちで最も利用頻度が高いのがUSBポートで、主力はUSB Type-Cに移りつつあるものの、マウスやUSBメモリースティックなどの接続では依然としてUSB Type-Aポートを使用することが多く、その意味では左右両側面にUSB Type-Aポートを装備しているVivoBook S15は使い勝手がいい、と言えます。
前面にはポート類やボタン類はありません。
前面の中央部にはヒンジ開口用のくぼみがあります。ヒンジ開口は容易でした。
背面です。こちらには何もありません。
キーボードです。最近の15.6インチノートはテンキーを省く傾向が見られますが、VivoBook S15はテンキーがついていますね。配列は素直と言えますが、左上の全角/半角キーと右下の方向キーのサイズがかなり小さくなっています。また、テンキーの配置も個性的で、加減乗除キーが上部に集められ、テンキー側のEnterキーも他の数字キーと同じサイズです。使用感については後述します。
キーボードのデザインアクセントとして、Enterキーの側面がイエローに塗られている、というのが挙げられます。ASUSの説明によれば「使うたびに気分が明るくなるように」とのことでした。そのへんは人によるかな、とは思いますが、タイピングの際の「目印」としての実用性も感じられました。
また、このキーボードはバックライトも装備し、明るさも3段階に調整が可能です。
正面から見たところです。ベゼル幅は「両サイド5.6 mm」と開示されていますが、「極細」とは言えないものの、十分「ナローベゼル」と言えます。また、ベゼル面がブラックに塗られているので、シャープな印象もありますね。
このディスプレイは「ノングレアタイプ」です。視野角はやや狭く、IPS液晶なのか判然としませんでした。ただ、TN液晶だとすれば170度の視野角にはならないと思います。
ヒンジを最大開口してみました。開口角度としては「普通くらい」ですね。また、ASUS製品によく採用されている「エルゴリフトヒンジ」ではありません。ただし、底面のゴム足の高さが後部のほうが大きいようで、ヒンジ開口時に若干筐体後部が持ち上がって見えます。
一通り筐体を確認してみました。サイズとしては15.6インチスタンダードノートですが、薄型に仕上がっていて、カラーリングも「元気のいい」ものになっていますので、ビジネスビジネスした感じには見えず、パーソナルPCっぽさが強調されていると感じました。まあ、スタンダードノートの一部にイメージしがちな「おっさんぽさ」はないですねw
老若男女を問わず気持ちよく感じられる筐体だと思いますし、特に学生さんなど若い人にも受け入れられやすいデザインと言えるでしょう。また、筐体も金属製でカチッとした仕上がりなので、使ってみての気持ちよさもあります。本当に「軽快」な筐体ですね。
3.使用感
スピーカー
VivoBook S15は底面にステレオスピーカーを搭載し、harman/kardonのチューニングを受けています。
また、音響アプリにはDTS Audio Processingを使用しています。経験上、harman/kardonにせよDTS Audio Processingにせよ、音響効果が非常に高く、当初この製品のスピーカー品質にも期待していました。結論から言うと、この製品のスピーカーはあまり高く評価できません。全体的にこもりがちで女性ヴォーカルにせよEDM(ダンスミュージック)にせよ、「大きいホールで残響が響く」感じに聞こえてしまいます。
DTS Audio Processingで調整すると「元気のいい音」になり、その場合EDMはいくらか音質改善が認められたものの、「天城越え(石川さゆり)」「Hacking to the Gate(シュタインズ・ゲートの主題歌)」などの女性ヴォーカルでは不自然に低音や高音のメリハリが出てしまい、むしろ逆効果、という感じでした。
実際ね、ウインタブの実機レビューではいつもスピーカー品質のテストをしていますが、スピーカー品質を強く気にする人がどのくらいいるんだろうなあ、と…。本格的にリスニングするのならヘッドホンやイヤホン使うんでしょうしね、皆さん。
しかし、メーカー側ではharman/kardonやらBang&OlufsenやらJBLやらとコラボし、音質にこだわりがある旨のアピールをしていますので、そうなるとこちらも期待しちゃう、というのはありますよね?全体的に高く評価できるVivoBook S15ですが、ことスピーカー音質に関しては「実用品としては十分だが音楽用としてはイマイチ」という評価になりました。
ディスプレイ
VivoBook S15のディスプレイは視野角がやや狭く、IPS液晶っぽくない感じです。ただし、メーカーの開示情報では「視野角170度」になっていて、角度をつけてみても白っぽくはなりませんので、TN液晶ではないと思います。視野角がやや狭く感じられる以外は美しいディスプレイだと思います。
手持ちのノートPC(15.6インチ、FHD解像度、ノングレア、IPS相当の液晶)やデスクトップPC用の外付けディスプレイ(27インチ、FHD解像度、ノングレア、VA液晶)と比較してみると、やや白が強く感じられ、鮮やかさに少し欠ける印象です。他のディスプレイとの比較ではなく、VivoBook単体で使っている際には意識しませんでしたが、他機種との比較では「ちょっと白っぽいかな」というところ。
ビジネス用、家庭用に「普通に使う」ぶんには十分な品質だと思います。また私は視力が悪いので、「正直全然気にならない」のですが、クリエイターの人など、繊細な色の識別が必要な人にはちょっと気になるかな、と思います。
キーボード
VivoBook S15のキーボードにはテンキーがつき、明るさを3段階に調整できるバックライトも装備されています。アルファベットキーのキーピッチは手採寸で19 mmに少し足りないくらい(18.75 mmくらいでした)で、キーストロークはノートPCとしては標準的な深さです。
キーの打鍵音は低めで、静かな場所で使ってもあまり周囲に気を使う必要はないと思われます。打鍵の感触も確実で、気持ちの良い打鍵感でした。
配列はおおむね素直といえ、特に戸惑うこともありませんでしたが、周辺のキーが小さくなっていますので、少し慣れが必要でした。具体的には左上の「全角/半角」キーで、私はIME切り替え(日本語入力と英語入力の切り替え)でこのキーを多用するのですが、「ちょっと小さすぎ」と思いましたね。あと、右下の方向キー(矢印キー)もかなりサイズが小さく、押しにくいと感じました。ただ、配置そのものが異常、というわけではありませんので、使っていくうちに慣れると思います。
あと、この製品の前身機も同様でしたが、テンキーの配列がちょっとトリッキーです。加減乗除キーが上の2段に集められ、テンキー側のEnterキーも他の数字キーと同じ大きさなので、お仕事柄数値入力が多いという人にはちょっと辛いかもしれません。まあ、数値入力が多い人ならそのぶん早く慣れるとは思いますけどね。
あと、Enterキーだけ「色が違う」点ですが、使用感にはあまり影響しませんでした。しいていえば、テンキー付きのキーボードで、アルファベットキー部分とテンキー部分の境界が判然としないレイアウトながら、Enterキーが目立つことによって境界もはっきり意識できる、というメリットがありました。
バッテリー
VivoBook S15は15.6インチサイズですが、軽快なイメージの製品で、外に持ち出したくなると思うので、バッテリー稼働時間も気になるところです。
今回はこんな条件で測定してみました。
●フリーソフトGIMPを使って簡単な画像加工:35分
●ブラウザーのEdgeでYouTubeを開き、音楽鑑賞:30分
●ブラウザーのEdgeでweb検索などをしながら、テキストエディタで文章入力:30分
※ディスプレイ輝度は70%。一時的に100%(15分程度)
※音楽鑑賞時のボリュームは30%から40%の間で適宜動かした
※My ASUSの設定は「バッテリー:バランス」「ファンモード:スタンダード」つまり標準のモード
トータル95分の使用でバッテリー消費は30%でした。単純計算だと、VivoBook S15のバッテリー稼働時間は5時間強、ということになります。
ウインタブではいつもライトな使い方で測定していますが、それでもメーカー公称の稼働時間には届きません。というか「公称値の半分くらい」というのが普通ですね。これは測定方式(JEITA2.0)に欠陥があるためと決めつけていいでしょう。でも逆に、どのメーカーのPCにせよ、「交渉時間の半分が実稼働時間」という見方をすれば、ある意味稼働時間をイメージできるんじゃないか、と思います。いや、これホントです。特にノートPCを初めて購入される人は、この「話半分」というのを頭の片隅にでも置いていただければ、あとでがっかりすることもないと思います。
専用アプリ
ASUSのノートPCには「MyASUS」というアプリがインストールされています。PCのユーザー登録、システム診断、各種設定をこのアプリから行うことができます。非常に便利なアプリで、特にPC初心者の人は「なんかPCの調子が悪いなあ」というときに原因の調査ができ、その後でサポートデスクに連絡するようにすれば、スムーズにトラブルに対処できると思います。
また、ASUSには「あんしん保証」というサービスがあり、簡単に言うと「どんなに派手なぶっ壊し方をしようとも、修理代金の20%の自己負担で修理してもらえる」というもので、「自分のミス」の場合も保証対象になります。もっとも自分のミスでない初期不良とか自然故障であればあんしん保証以前に普通の保証でカバーされますけどね。このサービスは無料で、MyASUSで製品登録をすれば自動加入となります。
せっかくなので、一部の設定機能を見てみましょう。この画像は「バッテリーヘルス」と「ファンモード」の設定画面です。ノートPCにはバッテリーが内蔵されていますが、「常にフル充電」「フル充電されているのにさらに充電」みたいな使い方をすると、バッテリーの寿命が短くなるとされています。MyASUSでは例えば「80%まで充電したところでストップする」という設定が可能なので、バッテリー保護に役立ちます。
その下の「ファンモード」はVivoBook S15に内蔵されている冷却ファンの風量設定です。VivoBook S15はノートPCとしてファン音は小さいほうで、通常のお仕事や動画視聴、Webブラウジングなどでファン音が気になる場面は多くはありません。また、冷却ファンは作業内容によって自動的に風量が変化しますので、普通に使っているぶんにはあまり意識する必要はありません。しかし、ゲームや動画のエンコーディングなど、PCの性能をフルに使うような操作をする際、また逆にファン音を極力小さくしたい場合にここを設定します。
MyASUSではディスプレイの画質も設定可能です。ただし、ここはWindowsの標準機能とかぶる部分もありますので、ご自身でいろいろ試してみて、お好みの画質、お好みの設定を選ばれるよいいでしょう。
あと、これは他社製品ではあまり見かけない機能ですが、マイクやスピーカー(Web会議などの利用シーンを想定したものです)のノイズを軽減してくれます。例えばミーティングルームで他のグループがミーティングしている際に、その横でWeb会議をする場合、自分の声以外の音を軽減してくれるので、会議に集中できます。地味にこの機能はVivoBook S15の目玉機能でもあります。
4.性能テスト
参考:
ASUS ZenBook 14 UM4125IA(Ryzen 7 4700U):2,925、10,314
ASUS VivoBook S15 M533IA(Ryzen 7 4700U)2,834、10,545
HP ENVY x360 13(Ryzen 5 4500U) : 2,667、9,673
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 4500U) : 2,581、9,545
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 3500U) : 2,269、7,922
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 2,259、7,741
Lenovo ThinkPad E495(Ryzen 5 3500U): 2,257、7,874
マウス m-Book X400B(Ryzen 5 3500U): 1,528、4,659
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 1,513、6,808
HP ENVY 13 X360(Ryzen 3 2300U): 1,513、5,396
ASUS VivoBook S15 S531FA(Core i7-10510U): 1,241、4,733
dynabook GZ83(Core i7-10710U): 1,239、4,815
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):1,211、4,946
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 1,211、4,871
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 1,181、4,845
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 1,189、4,586
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 1,178、4,574
dynabook AZ66/M(Core i7-10710U): 1,174、4,611
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 1,161、4,719
※左からFireStrike、SkyDiverのスコア
まずはグラフィック性能を測定する3D Markのスコアから。さすがTiger Lake(いや、さすがIris Xeというべきか)、と言いたくなるスコアになりました。「宿敵」というか第10世代(Comet Lake)では歯が立たなかったこのテスト、見事に第3世代Ryzenを越えるスコアになりました。このくらいのスコアであれば、オンラインゲームも一部プレイできそうですね。
ただ、ウインタブでよくレビューに使っている「Wreckfest」というゲームをしばらくプレイしてみましたが、明らかに挙動は重かったですね。最低画質でも操作の反映がワンテンポ遅れる感じでしたし、描画もカクつきました。Wreckfestの推奨GPUは「GeForce GTX970以上」で、GTX1650くらいでも(最高画質だと少し厳しい感じですが)十分プレイできるくらいのゲームではあるのですが、「軽量級」とは言い難いので、ここは致し方ないかと思います。個人的にはFPSゲームのような動きの激しいものではなく、RPGゲームやシミュレーションゲームであればそこそこプレイできるのではないか、と思います。
参考:
HP OMEN X 2S 15(i9-9880H、RTX2080 Max-Q):6,447
Lenovo Legion Y740(17)(Core i7-9750H、RTX2080Max-Q): 6,151
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):6,081
ASUS ROG Strix SCAR 15 G532LWS(i9-10980HK、RTX2070SUPER):6,023
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen 9 4900HS、RTX2060 Max-Q):5,852
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 5,830
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 5,727
MSI Bravo 15(Ryzen 5 4600H、Radeon RX5300M): 5,635
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 5,618
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 5,573
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 5,506
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 5,505
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 5,401
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,328
MSI GP65 Leopard(Core i7-9750H、RTX2060): 5,299
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,122
ASUS ZenBook 14 UM4125IA(Ryzen 7 4700U): 5,014
MSI GF75 Thin(Core i7-8750H、GTX1050Ti): 5,009
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ASUS VivoBook S15 M533IA(Ryzen 7 4700U): 4,975
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-E(Core i7-8750H、RTX2070): 4,893
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 4500U) : 4,738
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 4,709
HP ENVY x360 13(Ryzen 5 4500U) : 4,678
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 4,365
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
iiyama STYLE-17FH054-i7(Core i7-8750H) : 4,281
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,223
dynabook GZ83(Core i7-10710U): 4,193
Lenovo ThinkPad T490(Core i7-8565U、MX250): 4,158
ASUS VivoBook S15 S531FA(Core i7-10510U): 4,155
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-8665U): 4,132
ASUS TUF Gaming FX505DT(Ryzen 5 3550H、GTX1650): 4,124
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):4,120
続いてはグラフィック性能だけでなく、表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。3D Markほど露骨にGPU性能の差は現れませんが、テスト項目にグラフィック処理も含まれるので、やはり外部GPU搭載機のほうが高いスコアになります。
ここでは第3世代Ryzen 7 4700Uのベストスコアに少し及ばなかった、くらいですね。しかし、第10世代(Comet Lake)のCoreプロセッサーとの比較では数段上のスコアになっています。もちろんこのくらいのスコアであればビジネスシーンでストレスを感じる場面はほとんどないでしょう。
参考:
ASUS ROG Strix SCAR 15 G532LWS(Core i9-10980HK):497、4,120
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen 9 4900HS):485、4,226
ASUS ZenBook 14 UM4125IA(Ryzen 7 4700U):479、2,637
ASUS VivoBook S15 M533IA(Ryzen 7 4700U): 475、2,821
MSI GF63 Thin(Core i7-10750H): 466、2,572
MSI Prestige 15(Core i7-10710U): 458、2,528
MSI Bravo 15(Ryzen 5 4600H): 454、3,280
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 4500U) : 449、2071
HP ENVY x360 13(Ryzen 5 4500U) : 435、2,089
dynabook GZ83(Core i7-10710U): 428、1,479
ドスパラ DX-C5(Core i5-10210U): 422、1,223
dynabook AZ66/M(Core i7-10710U):411、1,414
CHUWI CoreBox Pro(Core i3-1005G1): 399、824
HP EliteBook x360 1040 G6(Core i5-8265U): 396、1,177
MSI Modern 14 B10R(Core i7-10510U): 389、1069
HP Elite Dragonfly(Core i5-8265U): 318、1,187
CHUWI Hi10 X(Celeron N4100): 153、404
Jumper EZbook x3 Air(Celeron N4100): 150、421
Microsoft Surface Go 2(Pentium Gold 4425Y): 147、366
※左から、シングルコア、マルチコアでのスコア
CINEBENCH R20は「CPU性能だけ」を測定します。なので外部GPUの影響はない、とされています。シングルコアのスコアはすごいですね。第10世代のCore i9を凌ぐ数値になっています。一方でマルチコアの方はそれほど良くない、というかRyzenに及ばない結果となりました。
ラストはストレージの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。PCIe ×2接続にふさわしいスコアになっています。ゲームやよほど大容量のデータを扱うような用途でない限り、特にビジネス利用などではこの速度はオーバースペックかもしれないですね。個人的にはExcelなどで作業する場合、SATA接続のSSDでも不満を感じませんから。なので、VivoBook S15のストレージ速度は文句なしと評価してもいいでしょう。
5.まとめ
ASUS VivoBook S15 S533EAは12月2日の発売予定で、ASUS Storeではすでに予約販売がスタートしています。価格は下記のとおりです。
Core i7, Microsoft Office付属:163,455円(179,800円)
Core i7, WPS Office付属:140,727円(154,800円)
Core i5, Microsoft Office付属:127,091円(139,800円)
※カッコ内は税込価格
同日にビジネス・モバイルのハイエンドシリーズ「ZenBook」のニューモデルが発表されていますが、このVivoBook S15はZenBookよりもソフトで軽快なイメージの製品です。少し語弊があるかもしれませんが「若々しいノートPC」と言っていいでしょう。
第11世代(Tiger Lake)を搭載し、ビジネスや学習用として十分すぎるパフォーマンスを見せてくれただけでなく、使うのが楽しくなるようなデザインも大きな魅力と言えます。レビューのためにしばらく使わせて頂きましたが、高い処理性能により、挙動は「サクサクもいいところ」でしたし、「天板やキーボード面の遊び心」により、こちらの気持ちも明るくなるように思われました。
性能的にはPC上級者の人も納得の水準と言えますし、使いやすさという点では、これから初めてノートPCを使い始める人にもおすすめしたい製品です。
6.関連リンク(ASUS Store)
VivoBook S15 S533EA(Core i7, Office付属)
VivoBook S15 S533EA(Core i7, WPS Office付属)
VivoBook S15 S533EA(Core i5, Office付属)