ASUSのゲーミングノート「TUF Gaming F15」をご紹介します。実はこの製品はこの6月に発売されていたのですが、紹介記事の掲載が漏れておりました。すみませんでした。TUF Gamingに関してはウインタブでCPUにAMDの第3世代Ryzenを搭載する「TUF Gamig A15」の実機レビュー記事を掲載しています。今回ご紹介するF15はA15と同一筐体と思われ、スペックも非常に近いので、A15の実機レビュー記事を見ていただくと製品の質感や性能がイメージできると思います。
ASUS TUF Gaming A15の実機レビュー - 第3世代Ryzen Mobile搭載し、ミリタリーグレードの耐久性を誇るゲーミングノート
TUF GamingシリーズはASUSのゲーミングPCラインナップではエントリークラスの位置づけですが、ミリタリーグレードの堅牢さを備え、価格も低く抑えられていますので、カジュアルゲーマーにピッタリと言えますし、スタンダードノートの買い換え用としても非常に魅力的な製品です。
1.概要
TUF Gaming F15 | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i5-10300H / Core i7-10750H |
外部GPU | NVIDIA GeForce GTX 1650(4GB) |
RAM | 8GB/16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920 × 1,080)144Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB3.1 Gen2 Type-C、USB3.0、USB2.0、HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ |
バッテリー | 稼働時間 約6.0-8.3時間 |
サイズ | 359.8 × 256 × 22.8~24.7 mm |
重量 | 2.3 kg |
筐体品質や使用感についてはAMD版の「A15」の実機レビューをご覧いただくとして、この記事ではA15との相違点についてご説明したいと思います。
最大の相違点はCPUです。A15がAMD Ryzen 5 4600H/Ryzen 7 4800Hを搭載しているのに対し、F15はIntelの第10世代(Comet Lake-H)のCore i5-10300H/Core i7-10750Hを搭載します。GPUはA15のように復数の型番の設定はなく、GeForce GTXシリーズの現行モデルでは最下位グレードのGTX1650のみとなります。
RAMはCore i5モデルが8GB、Core i7モデルが16GBです。「ゲーミングノートのRAMが8GB」という点について、先日ライターのかのあゆさんが「ドスパラ GALLERIA GR1650TGF-T(RAM8GB)」の実機レビューで検証をしていて、これを読むと「RAM16GB以上が推奨されているゲームの場合、グラフィックなどの設定を落とす必要があると思われるが、基本的にゲームプレイに支障はない。ただし、ゲームだけでRAMが上限近くまで使われてしまうので、ウィンドウモードでゲームを楽しみつつWEBブラウザを同時起動しての攻略情報の確認や動画配信サイトを鑑賞するという使い方は少し厳しいと考える」との評価でした。なので、プレイするゲームにもよりますが、ゲームプレイ中はシングルタスクで使うようにすればある程度快適に使えるのではないかと思います。
ストレージは512GBです。ノートPCとしては十分な容量ですが、たくさんゲームをインストールする場合はこれでも足りないと思われますので、外付けのSSDなどを使うケースも出てくるかもしれません。ディスプレイは15.6インチのFHD解像度、リフレッシュレートも144 Hzありますので、なめらかな画面遷移で、FPSゲームなどでのスコアもアップしそうです(腕によりますけどね)。
それと、ここは結構重要だと思うのですが、「A15はWi-Fi6非対応、F15はWi-Fi6対応」です。すでにご自宅でWi-Fi6環境を使えている人は、これを理由にF15の方を選ぶことになるかも知れません。
入出力ポートなどの構成、また筐体サイズはほぼA15と同じです。ただし、Intel CPUを搭載しているせいもあってか、Core i5モデルでバッテリー稼働時間がA15(6.2-6.6時間)よりも長く、約8.6時間となっています。なお、Core i7モデルは約6.0時間なので、A15と大差ありません。
TUF Gamingはブラックを基調とした筐体ですが、天板はアルミ素材で「フォートレス・グレイ」という色になっています。また、A15の一部モデルに設定のある、プラスティック製天板「ボンファイヤ・ブラック」はF15にはありません。
これはA15のキーボード画像ですが、F15も同じキーボードが使われています。最近の15.6インチゲーミングノートではテンキーを省くケースが増えていますが、TUF Gamingは15.6インチでもテンキーが残っています。テンキーありとテンキーなし、どちらがいいかは一概には言えませんが、TUF Gamingは「高性能スタンダードノート」としての利用も視野に入るので、テンキーがあるほうが便利かもしれないですね。逆に「ほぼテキスト入力だけ」という人ならテンキーなしのほうが使いやすいと思います。
また、このキーボードは「RGBバックライト(カラフルなもの)」がついていますが、「全てのキーが同色」という前提でのみ、バックライト色を変更できます。個々のキーをそれぞれ好みの色にしたりはできません。
2.価格など
ASUS TUF Gaming F15はASUS Storeで販売中で、8月31日現在の価格はCore i5モデルが90,727円(税込み99,980円)、Core i7モデルが108,654円(税込み119,519円)です。なお、この価格は8月31日まで開催中の「サマーセール」によるセール価格となっています。
あくまで個人的な意見ですが、TUF GamingのようにRyzenとCore iプロセッサーを選べるような製品の場合、「Ryzenにしない理由はない」と思っています。第3世代Ryzenの性能は凄まじいものである、と考えているからです。しかし、TUF Gamingの場合、「RyzenモデルよりもむしろCore iモデルのほうが安い」という状況になっていますので、「やっぱインテルだよね」と思う人にはF15のほうが好ましいと映るでしょう。また、F15のみWi-Fi6に対応していますので、「最近ルーターを新しくした」人にはF15にする明確な理由もありますね。ゲームプレイには高速で安定したネットワーク通信も非常に重要ですから。
3.関連リンク(ASUS Store)
TUF Gaming F15 FX506LH (FX506LH-I5G1650)(Core i5)
TUF Gaming F15 FX506LH (FX506LH-I7G1650)(Core i7)