ASUSがデタッチャブル2 in 1タイプのゲーミングノート(ゲーミングタブレット?)「ROG Flow Z13」を発表しました。ROG Flowといえば2021年にコンバーチブル2 in 1タイプの小型ゲーミングノート「ROG FLOW X13」が発売されましたが、今度は「Surfaceタイプの2 in 1」です。さすがASUS、独創的な製品を手掛けますね!
1.ROG Flow Z13 スペック
スペック表
ROG Flow Z13 | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i5-12500H/Core i7-12700H Core i9-12900H |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX3050 / RTX3050Ti (すべて”Laptop”、Core i5版は外部GPU非搭載) |
RAM | 16GB(オンボード) |
ストレージ | 512GB/1TB M.2 PCIe4.0 SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.4インチ (1,920 x 1,200) 120Hz 13.4インチ (3,840 x 2,400)60Hz (すべてタッチ対応) |
ネットワーク | Wi-Fi 6E + Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB3.2 Gen2 Type-C 、USB2.0、ROG XGインターフェース、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(8MP/720p) |
バッテリー | 56WHr |
サイズ | 本体:302 x 204 x 12 mm キーボード:302 x 220 x 5.6 mm |
重量 | 本体:1.12-1.18 kg/キーボード:0.34 kg |
バリエーションモデル
・Core i5/–/16GB/512GB/1,920 × 1,200
・Core i7/RTX3050/16GB/512GB/1,920 × 1,200
・Core i9/RTX3050Ti/16GB/1TB/3,840 × 2,400
※左からCPU/GPU/RAM/SSD/ディスプレイ
※グローバルサイトに記載されていたもの(日本仕様は変更になる可能性あり)
コメント
CPUは第12世代(Alder Lake)のCore i5/Core i7/Core i9で、Core i5モデルのみ外部GPU非搭載、Core i7モデルとCore i9モデルは外部GPUにそれぞれGeForce RTX3050とRTX3050Tiを搭載しています。また、ROG Flowの専用GPU BOX「ROG XG Mobile」も別売りで用意されており、XG Mobileも同時にリニューアルされました。グローバルサイトによればXG Mobleには「AMD Radeon RX 6850M XT」が搭載されているとのことなので、これを接続すればハイエンドなゲーム体験ができますね。
RAMは全モデル16GBのデュアルチャネルで、「オンボード」なので増設や換装はできません。SSDにはRyzen 9モデルのみ1TB、それ以外は512GB PCIe 4.0 SSDが搭載されます。ちなみにこのSSD、M.2 なのですが、サイズが2230ということなので、社外品の種類は多くなさそうです。
ディスプレイは「WUXGA(1,920 × 1,200)のリフレッシュレート120Hz」と「WQUXGA(3,840 × 2,400)のリフレッシュレート60Hz」の2種類で、いずれもタッチ対応し、100%sRGB(WUXGA)・85%DCI-P3(WQUXGA)の色域となっています。残念ながらカスタマイズ項目ではなく、Core i9モデルのみWQUXGA、それ以外はWUXGAとなります。
入出力ポートは「タブレット型の製品としては悪くないが、ゲーミングノートとしては足りない」ですね。ただし、XG Mobileにたくさんの入出力ポート(USB Type-A × 4、HDMI、DP、SDカードリーダー)がついていますので、XG Mobile込みであれば十分な構成と言えます。
サイズですが、やや厚みがあり、重さもキーボード込みで1.5 kg強とはなるものの、この製品のパフォーマンスを考えると高く評価していいのではないかと思います。
2.ROG Flow Z13 筐体
一番わかりやすいと思うのがこの画像です。やや重厚な印象はありますが「Surfaceじゃん!」ということです。
ディスプレイのアスペクト比は16:10とやや縦方向に長くなっています。この製品が「タブレットが本体」の2 in 1であることを考慮すれば、ベゼル幅は非常に細いと言えますね。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様には日本語配列が用意されるのではないか、と思います。なお、ゲーミングPCですがバックライトはシングルカラーのようですね。ASUSの製品ページでもバックライトについては特に説明がありませんでした。
タブレット本体にキックスタンドを内蔵していて、開口角度は最大170度です。ASUS Pen(Microsoft Pen Protocolを採用した、4096段階の筆圧に対応するペン)も使えるようなので、イラストやマンガの制作もできそうです。その場合でももちろん「性能に不足なし」です。
背面です。「あー、中二…」と思ったのは私だけではないでしょう。この画像の中央やや右に「レインボーの窓」が見えますが、この部分は「シースルー」になっていて、筐体内部が見えます。
入出力ポートの配置です。この画像にはUSBポートが2つのみ(Thunderbolt 4とUSB 2.0 Type-A)写っていますが、おそらくXG Mobileのコネクター部分にもう一つUSB Type-Cポートがあるものと思われます(ROG Flow X13はそういう構造でした)。
専用のGPU BOX「ROG XG Mobile」です。GPUを搭載するほか、入出力ポートもたくさん装備していますので、「ドッキングステーション」としても役に立ちます。ROG Flow Z13とXG Mobileの販売価格はまだわかっていませんが、ゲーマーならぜひ追加しておきたいオプションです。ただしこれ、「空箱」ではなく、Radeon RX 6850M XTが搭載されていますので、決して安価ではないでしょうね。
3.ROG Flow Z13 価格など
ASUS ROG Flow Z13の発売時期と価格は1月5日現在まだわかっていません。Core i9搭載モデルにXG Mobileをセットする、ということなるとかなりの金額になりそうですが、Core i5モデルであれば比較的低価格になるのではないか、という期待もできそうです。
この製品もおそらく日本で発売されると思いますが、「ぜひ実機レビューさせてもらいたいなあ」と思いました。
4.関連リンク
ROG Flow Z13 (2022) GZ301:ASUS グローバルサイト(英語)
ROG XG Mobile (2022):ASUS グローバルサイト(英語)
コメント
スペックとか形状とかSurface Bookシリーズを思い出しました
あとSurface laptop Studioと金額スペック可搬性etc..で勝負になりそう
こんにちは。…しかし、ASUSもよくやりますよねー。一番ロマンをよくわかっているメーカーだと思います。そう言えばSurface Bookがありましたね!でもあれ、外部GPUはキーボード面にあって、タブレットで使う際は内蔵GPUになってしまうという、ある意味変態なマシンでしたっけ…。
最初RTX 3050 Ti搭載のWindowsタブレットというのが理解できず困惑しました。
ASUSは本当に面白い製品を出してきますね。個人的にはTransbook以来の衝撃でした。
ゲーミングWindowsタブレットというジャンルが形成されれば性能・画面サイズ共にSteam Deckと差を付けられるので、GPDなどのメーカーも活路を見出せそうですね。
そう言えば発熱は心配かも。ASUSは「必ず何かをやってくるメーカー」認定でいいんじゃないでしょうかw
これほどのスペックのタブレットでも
ちゃんとキックスタンド全開のお絵描きモードってできるんですね
ボキッといかないか怖そうだけど…
言われてみればそうですね。ただ、ASUSに限らず、ゲーミングPCは一般にかなり頑丈にできているので、大丈夫のような気がします。