ASUSがChromebook「Chromebook Vibe CX55 Flip」を発表しました。Chrome OS環境でクラウドゲーミングを楽しむことを想定した2 in 1タイプのChromebookです。ASUSの発表に先立ち、Googleが3つのゲーミングChromebookを発表しており(ASUS、acer、レノボの3社製)、その中で最初に国内発表されたのがこのChromebook Vibe CX55 Flipです。
Googleの該当ページはこちらです
Introducing the world’s first laptops built for cloud gaming:Google
Ultimate cloud gaming machines,disguised as Chromebooks:Google
目次
1.Chromebook Vibe CX55 Flip スペック
スペック表
Chromebook Vibe CX55 Flip | |
OS | Chrome OS |
CPU | Intel Core i3-1115G4/Core i5-1135G7 |
RAM | 8GB(LPDDR4X) |
ストレージ | 128GB SSD(PCIe3.0 ×2接続) |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920 × 1,080)タッチ・144Hz |
バンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C × 2、USB 3.2 Gen2 Type-A、HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 駆動時間 約9.3時間 |
サイズ | 357.6 × 244.16 × 18.5 mm |
重量 | 1.95 kg |
バリエーションモデル
・CX5501FEA-NA0258:Core i3
・CX5501FEA-NA0256:Core i5
コメント
CPUは第11世代のCore i3/Core i5で外部GPUの搭載はありません。しかし、GeForce NOWなどのクラウドゲーミングでゲームを楽しむぶんには十分な性能と言えます(私はCeleron N3350搭載のエントリークラスのChromebookで実際にGeForce NOWを使ってみたことがあります。詳しくはこちら)。
RAMは8GB、ストレージは128GB SSDと、こちらもクラウドゲーミングには十分な容量です。
ディスプレイは15.6インチのFHD解像度、リフレッシュレートは144Hzです。現状、GeForce NOWはリフレッシュレート60Hzまでしか対応していませんが、「近い将来を見据えて」ということだと思います。また、ライターのかのあゆさんがよく指摘しているように、高いリフレッシュレートは必ずしもゲームプレイだけでなく、普段使いのスクロール操作などでも動作がなめらかに感じられ、操作の快適性が増します。
2.Chromebook Vibe CX55 Flip 筐体
15.6インチと、Chromebookとしては比較的大型のサイズですが、ベゼルが細く、美しいデザインです。天板には筐体色(ミネラルグレー)と同色のASUSロゴ、そしてChromebookロゴが配されます。筐体素材は開示されていませんが、おそらく金属製でしょう。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「99キー日本語キーボード (イルミネートキーボード、JIS配列)」と開示されています。
ゲーミングPCらしく、W,A,S,Dキーが赤く塗られ、Nキーロールオーバー、アンチゴースト機能も備えています。…いい雰囲気ですね…。
コンバーチブル2 in 1筐体なので、様々なスタイルで使えます。スタンドモードやテントモードはコントローラーでゲームをプレイする際には便利に使えそうですね。またタブレットモードではタッチ操作が快適に使えそうです。
側面と入出力ポートの構成です。個人的には「クラウドゲーミングを想定するなら、有線LANポートがあっても良かったのでは?」と思いますね。クラウドゲーミングの場合、「通信の安定性」がCPU性能なんかよりもむしろ重要だと思うので…。
3.Chromebook Vibe CX55 Flip 価格など
ASUS Chromebook Vibe CX55 Flipは10月26日の発売予定で、この記事を執筆している10月12日現在、まだ販売がスタートしていません。ASUS Storeでの価格はCore i3モデルが税込み89,800円から、Core i5モデルが税込み119,800円です。
ところで、クラウドゲーミングですが、GeForce NOWの場合、日本ではソフトバンクとauがサービスを提供しており、ソフトバンクでは無料プランがあります。私も一応ソフトバンクの無料プラン(フリープラン)に登録していて、Steamのアカウントと連携させ、購入したゲームをプレイしています(とは言え、ゲーミングPCも持っているので、GeForce NOWは検証用に少しプレイする程度です)。
注意したいのは「ゲームタイトルは自分で買わなくてはならない」という点ですね(無料でプレイできるタイトルもありますけど)。なので、人気タイトルのCyberpunk2077をプレイしたいという場合、ゲームを購入してからでないとGeForce NOWでプレイすることはできませんし、モンスターハンターシリーズはそもそもGeForce NOWには対応していません。また、XBOX GAMPASSのUltimateプランを契約していればXBOX Cloud Gamingが使え、この場合は対応タイトルがプレイし放題になりますが、当然XBOX GAMEPASS Ultimateの月会費はかかります。
つまり、GeForce NOWにせよXBOX Cloud Gamingにせよ、それなりのランニングコストはかかりますので、クラウドゲーミングがいいのか、それとも買い切り型のゲームをゲーミングPCでプレイするのがいいのかは人によります。ただし、ゲーミングPCはお値段もそれなりにしますので、今回ご紹介した「Chromebook Vibe CX55 Flip+クラウドゲーミング」のほうが初期コストは抑えられますね。
4.関連リンク
ASUS Chromebook Vibe CX55 Flip(CX5501):ASUS Store
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