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ASUS Zenfone 8の実機レビュー - 今では希少な“コンパクト・ハイエンド”、Zenfoneシリーズ初のおサイフケータイ対応!

ASUS Zenfone 8の実機レビュー
ASUSは8月18日、最新ハイエンドスマートフォン「Zenfone 8シリーズ」の国内向けモデルを正式発表しました。グローバル版は5月に投入されていましたが、ついに国内でも正規販売が開始されます。

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Zenfone 8シリーズはZenfone 6、7の流れをくむ「Flip(6.67インチサイズ、フリップ式カメラ搭載)」とコンパクトモデル「8(5.9インチ)」の2機種がありますが、レビュー用にお借りしたモデルは「Zenfone 8」です。今回投入されるZenfone 8はシリーズ初となる「おサイフケータイ」機能もサポートしており、非常に魅力的なハイエンドコンパクトに仕上がっています。

おすすめポイント
・Snapdragon 888をはじめ、ハイエンドなシステム構成
・5.9インチとコンパクトなサイズ
・美しい発色とリフレッシュレート120 Hzを両立した高品質ディスプレイ
・DXOMark for Mobileで120点をマークする高品質カメラ
・おサイフケータイ対応
販売サイトはこちら
Zenfone 8 特設ページicon:ASUS Store
※3,000円OFFクーポンコード「WinTab_ZF8」
※なお、クーポンコードをご利用の場合、上記リンク経由でのご購入が必須条件です。他サイト経由でクーポンコードをご利用されたご購入は、キャンセル処理される場合がございますのでご注意ください。

1.スペック

スペック表

   ASUS Zenfone 8
OS Android 11 with ZenUI 11
CPU Qualcomm Snapdragon 888 5G
RAM 8GB/16GB
ストレージ 128GB/256GB
ディスプレイ 5.9インチAMOLED(2,400 x 1,080)120Hz
バンド 5G:n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n28/n38/n77/n78
FDD-LTE:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/
B19/B20/B26/B28
TD-LTE:B34/B38/B39/B40/B41/B42
SIM nanoSIM x 2
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2
入出力 USB Type-C、3.5mmイヤホンジャック
カメラ イン12MP/アウト64MP + 12MP
バッテリー 4,000 mAh
サイズ 148 x 68.5 x 8.9 mm
重量 169 g

ポイント

OSはAndroid 11で、独自UI「ZenUI 8」が搭載されています。かのあゆ自身、初代Zenfone 5(2014)、Zenfone 2、Zenfone 5(2018)と使ってきましたが、その頃と比較すると「素のAndroid」ベースのUIに近づいた印象です。

CPUはQualcomm Snapdragon 888 5Gです。最新ハイエンド、パフォーマンスは「モンスター」クラスで、3Dゲームも処理落ちすることなく最高画質設定で快適に楽しめる性能を備えています。RAMは8GB/16GB、ストレージは128GB/256GB構成でこちらも「もはやPCクラス」の構成になっています。なお、microSDカードリーダーはありません。

ディスプレイは5.9インチサイズといまどきのAndroidスマホとしては小ぶりで、解像度はFHD+(2,400 x 1,080)、パネルはAMOLED(有機EL)を採用しています。前面ガラスにはコーニング社の「ゴリラガラス・ヴィクタス」が採用されており、従来のゴリラガラスよりも傷への強度が増しています。

また近年ゲーミングスマートフォンではないモデルでも高リフレッシュレート表示に対応するケースが増えてきていますが、Zenfone 8でも120Hzのリフレッシュレートに対応しており、ゲームもなめらかな表示で楽しめます。また、タッチサンプリングレートも240 Hzです。

カメラはイン12MP、アウト64MP + 12MPという構成です。アウト側がデュアルレンズ構成で「ちょっとレンズの数が少ないんじゃない?」と思ってしまいますが、スマートフォン向けカメラのベンチマークサイト「DXOMark for Mobile」では120点という非常に高いスコアを計測しています。レビュー期間中何枚か写真を撮影してみたので後ほどご紹介します。

ワイヤレスネットワークは802.11 a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi6)とBluetooth 5.2に対応しており、モバイルネットワークは5G、4Gともに国内4キャリアの通信バンドをサポートしています。

Zenfoneシリーズは2014年に登場した初代「Zenfone 5」から2020年に発売された「Zenfone 7シリーズ」に至るまで、おサイフケータイは搭載されていませんでしたが、Zenfone 8で「ついに」搭載されました!SUICAやPASMOといった電子系交通カードやWAON、QuickPayなどの各種非接触電子マネーが利用できます。

おわびと訂正:
当初Zenfone 8 Flipもおサイフケータイに対応すると記載しておりましたが、おサイフケータイに対応するのはZenfone 8のみでした。ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。記事は修正済みです。

また、Zenfoneシリーズとしては初となるIPX5/8準拠の防水・防塵性能が加わっており、雨の日でも安心して使えるようになっています。

近年ワイヤレスイヤホンが普及したことに伴い、3.5 mmイヤホンジャックを廃止する端末が増えてきていますが、Zenfone 8はコンパクトサイズながらしっかりイヤホンジャックを備えていますので、お気に入りの有線イヤホンをそのまま活用できます。またステレオスピーカーは「Dirac HD Audio」に対応しておりクリアな音質で音楽や動画、ゲームなどを楽しめます。

バッテリー容量は4,000 mAhで、USB PD/Qualcomm QuickCharge 4.0での急速充電に対応しています。

2,筐体と使用感

同梱物
同梱物はACアダプター、USB-C to Cケーブル、マニュアルなどのペーパー類、専用ケースです。他社スマートフォンだとクリアタイプのケースが標準添付されていることが多いのですが、Zenfone 8ではブラックのケースが付属しています。

前面
前面です。同時発表されたZenfone 8 Flipではその名の通り「フリップする」カメラが採用されており、イン・アウト共用となっているので前面にノッチはありませんが、Zenfone 8ではパンチホールノッチが採用されています。事前に5.9インチサイズであるということはわかっていたのですが、実機を実際に触ってみると予想以上に「小さい」と感じました。

背面
背面です。Zenfone 8では筐体色として「オブシディアン・ブラック」「ホライゾン・シルバー」「ムーンライト・ホワイト」の3色が用意されていますが、今回お借りしたレビュー機は「オブシディアン・ブラック」でした。シンプルなデザインですが以前のモデルから変更された「ASUS Zenfone」ロゴも含め、なかなかかっこいいデザインに仕上がっていると感じました。写真では見えづらいですが、国内版Zenfone 8ではFelicaロゴも配置されており、「ついにZenfoneでもおサイフケータイが使えるようになったのか・・・」と、かつてのZenfoneユーザーとしては感慨深く感じられました。

左側面
左側面です。こちらにはボタンやポート類はありません。

右側面
右側面には音量ボタン、電源ボタンがあります。電源ボタンの色はブルーとなっており、こちらもなかなか・・・かっこよく感じられてしまいます。

本体上部
上部にはマイク、3.5 mmイヤホンジャックが配置されています。

本体下部
下部にはSIMトレイ、ステータスランプ、USB-Cポート、スピーカーがあります。

ASUS Zenfone 8 下面(加工したもの)
ちょっと見えにくいので、画像を明るく加工し、拡大してみました。

システム

デフォルトホーム

(クリックで拡大します)

出荷時に搭載されるOSはAndroid 11ベースのZenUI 8です。ZenUIといえばかつては独自性の強いZenLauncherを採用していましたが、近年のバージョンは素のAndroidに準拠したシンプルなものになっています。

プリインアプリ一覧

(クリックで拡大します)

プリインストールされているアプリ一覧です。国内版Zenfoneシリーズでは初代モデルより変換精度の高さに定評があるジャストシステムの日本語入力システム「ATOK」が標準でインストールされています。Google Playでは買い切り版が1,720円で販売されているものなので、これだけでもちょっとお得感があります。

おサイフケータイにも対応

(クリックで拡大します)

今回はレビュー用にお借りしている試用機ということもあり、実際に登録して使うことは出来ませんでしたが、Zenfone 8、Zenfone 8 Flipともに国内版ではおサイフケータイに対応しており、モバイルSUICA/PASMOやWAONなどの電子系交通カード、決済サービスが利用可能です。

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メモリ容量

(クリックで拡大します)

レビュー機は上位構成となるRAM16GB/ストレージ256GBモデルです。RAMに関してはかのあゆがメインで使用しているゲーミングノートPC(スマホではなくWindowsPCです)と同じスペックで、ついにAndroidスマートフォンもここまで大容量のRAMを搭載するようになってきたか・・・というのが正直な感想だったりします。標準搭載されている「モバイルマネージャー」を使用してメモリをクリーンアップ・・・出来るのですが、基本的に16GBフルで使い切るようなことはまずないはずなので、あまり出番はなさそうです。

電源ボタンのカスタマイズ

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電源ボタンを長押ししたときのメニューは設定にある「電源ボタンメニューのカスタマイズ」からUIを変更できるようになっており、Android 11で採用された新しい電源メニュー(Zenfone 8では“クラシック”名称)のほか、Android 10以前のシンプルな電源メニューに戻すことも可能です。

システムモード設定

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Zenfone 8では「システムモード」で動作パフォーマンスを調整できるようになっています。デフォルトでは「高性能」モードになっていますが、普段使いであれば「省電力」モードに設定してあげるとよりバッテリーを長く使うことが出来ます。また「アドバンスド」メニューを選択すれば自分で細かく項目を調整することも可能です。

GAME Geinie

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ゲームプレイ時に利用できる専用メニュー「GAME GENIE」も搭載されています。基本的に同じくASUSから販売されているゲーミングスマートフォン「ROG Phone」シリーズに搭載されているものと同じもののようで、リフレッシュレートの変更やゲームプレイ時は着信を拒否する設定、パフォーマンス最適化機能などをワンタッチで呼び出せるようになっています。またゲームプレイ時のフレームレートやCPUの動作クロック数などもリアルタイムで確認可能です。

ディスプレイ

スペック説明のところで書かせていただいたとおり、ディスプレイは5.9インチサイズで、解像度はFHD+(2,400 x 1,080)です。試用機では液晶保護フィルムは装着されていませんでしたが、強化ガラスとして「ゴリラガラス・ヴィクタス」が採用されています。以前のゴリラガラス4/5などと比較すると落下時の割れに強い(2mからの落下に耐えられるそうです)だけでなく、スクラッチ耐性も強化されているためそのままの状態でも安心して使えるようになっています。ただし「何もつけていないのはどうしても不安」と言うことであればPDA工房などから対応するフィルムが発売されるはずなので一緒に購入しておくとより安心して使っていけるでしょう。

発色に関しては有機ELということもあり非常に美しいと感じました。動画や写真を綺麗に映し出してくれます。もちろんHDRにも対応しているので、プリインストールされているNetflixで対応コンテンツを鑑賞すればより美しい画質で楽しむことが可能です。リフレッシュレート120Hz表示もサポートしているため、ゲームに関しても快適に楽しめました。

スピーカー

スピーカーはステレオ出力のものが搭載されています。元々Zenfoneシリーズは登場初期の頃からハイレゾ音源の再生をサポートするなど、オーディオ面でも力を入れている印象でしたが、最新モデルとなるZenfone 8ではパイオニアの音声補正技術「Dirac HD Audio」をサポートするなどさらに強化が行われています。

レビュー期間中ゲームやYouTubeなどを内蔵スピーカーで楽しんでいたのですが、スマートフォンに内蔵されているスピーカーとは思えないほどクリアな音質となっており、オーディオプレイヤーとしても十分活躍できそうな印象でした。

カメラ

標準カメラUI

(クリックで拡大します)

Zenfone 8の標準カメラアプリです。UIは標準的で、ポートレートモードやタイムラプスモードなど必要な機能は一通り備わっています。

カメラサンプル

(クリックで拡大します)


カメラサンプル(広角)

(クリックで拡大します)


カメラサンプル(夜景)

(クリックで拡大します)


カメラサンプル(焼肉)

(クリックで拡大します)


カメラサンプル(松屋)

(クリックで拡大します)

Zenfone 8のアウトカメラは64MP(メイン) + 12MP(超広角)という構成です。現在ではミッドレンジモデルでもトリプル、クアッドレンズ構成のアウトカメラを搭載する機種が増えてきていますが、前述の通り「DXOMark for Mobile」では総合スコアが120点となっており、画質は素晴らしいです。実際に何枚か写真を撮影してみましたが、明るい場所はもちろんのこと、ナイトモードを使用した暗所撮影に関しても綺麗に撮れていました。

3.性能テスト

Antutu

(クリックで拡大します)

参考:
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(Snapdragon 750):500,573
Samsung Galaxy Fold SCV44(Snapdragon 855):414,302
OnePlus Nord CE 5G(Snapdragon 750):384,505
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
OUKITEL C22(Helio A22):99,664

ベンチマークテストはいつも通りAntutu Benchmark v9.1.0で実施しています。かのあゆ自身ハイエンドスマートフォンに搭載されるSnapdragon 800番台のCPUは昨年のSnapdragon 865 5Gを触れる機会がなかったので、2年前に登場したSnapdragon 855以来2年ぶりとなります。すでにミッドハイクラスのSnapdragon 750GですらそのSnapdragon 855を上回る総合スコアをマークしているのですが、Snapdragon 888は78万点という驚異的なスコアを計測しています。

ASUS Zenfone 8で原神をテストプレイ
ASUS Zenfone 8でARK for Mobileをテストプレイ

GPUのスコアもSnapdragon 855やSnapdragon 750Gを上回っており、実際に「原神」をグラフィック設定が行えるようになるLv.3になるまでプレイし、「最高」設定に切り替えてプレイしてみたのですが30fpsで安定して動作していました。

かのあゆが最近PC版ではまっている「ARK Survival Evolved」のモバイル版に関してもストレスなく快適です。ただしこれはZenfone 8というよりSnapdragon 888搭載機全体の問題になるようなのですが、負荷をかけた際に発熱しやすく、ゲームプレイ開始から数分で筐体全体が熱を持つ点は少し気になりました。ただし発熱によるパフォーマンス低下はあまり見られません。前述の通りCPUのパフォーマンス設定に関しては「システムモード」で変更できるのでゲームのプレイ時のみ「高性能」設定にして普段は「省電力」、あるいは「超省電力」設定で運用しても良いかもしれません。

4.Zenfone 8 レビューまとめ

ASUS Zenfone 8は8月18日に国内で正式発表され、ASUS Storeで販売がスタートしました。価格は下記のとおりです。

RAM8GB/ストレージ128GB:79,800円(76,800円)
RAM8GB/ストレージ256GB:92,800円(89,800円)
RAM16GB/ストレージ256GB:108,800円(105,800円)
※税込み価格

また、ウインタブ読者向けに3,000円OFF+送料無料となるクーポンコード「WinTab_ZF8」を頂いております(カッコ内はクーポン割引後の価格です)。なお、クーポンコードをご利用の場合、下記リンク経由でのご購入が必須条件です。他サイト経由でクーポンコードをご利用されたご購入は、キャンセル処理される場合がございますのでご注意ください。

近年“コンパクトな”ハイエンドスマートフォンというのは少なくなってきました。そんな中登場したZenfone 8は久々のハイエンドコンパクトモデルとなります。サイズ感的にかのあゆの好みだったので2週間程度一緒にいましたが、次期メイン端末としてほしくなってしまいました(ウインタブ注:これは社交辞令でなく、マジです。本人は真剣に予算手当を考えています)。

同時発表されているZenfone 8 Flipと比較すると回転式カメラなどの特殊なギミックは搭載されていませんが、このサイズのスマートフォンが好みの方にとってこれ以上“刺さる”端末はないと思います。

またZenfoneシリーズとしては初となる防水・防塵やおサイフケータイに対応した点も注目すべきポイントの一つです。Zenfoneシリーズは元々かのあゆ自身何台か使用してきましたが、防水・防塵に対応していない点は少し不満だったこともあり、これで弱点はほぼなくなりました。ゲームも快適に楽しめるハイエンドクラスのコンパクトスマートフォンを探している人に強くお勧めできる一台です。

5.関連リンク

Zenfone 8 特設ページicon:ASUS Store
※3,000円OFFクーポンコード「WinTab_ZF8」
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コメント

  1. ぴぽ より:

    指摘なのですが3.性能テストの参考、Xiaomi MI10 LITE5Gのsocは750ではなく780ではないでしょうか?

    • かのあゆ より:

      >>ぴぽさん
      ご指摘ありがとうございます!その通りです!修正させていただきました!

      • ぴぽ より:

        あ、すみません自分も誤字をしていました
        MI10 LITE 5G

        MI11 LITE 5G
        でした….
        すみません

  2. Electronic より:

    Zenfone 8 FlipはNFCには対応していますが、オサイフには非対応ですね。

    • 匿名 より:

      そんなバカな、と思ったらマジですね…
      カメラがくるくるする以外はflipのほうが下位モデルですね。