こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。Xiaomiが新しいエントリースペックのスマートフォン「Redmi 6A」を発売しました。型番末尾に「A」がつくRedmi製品だと、ウインタブでは以前「Redmi Note 5A」を実機レビューしています。Redmi Note 5Aはいわゆる「100ドルスマホ」で低価格かつエントリースペックの製品でしたが、さすがXiaomiといいますか、処理性能やカメラ性能で購入者の期待を裏切ることのない実力を見せてくれました。私はこの製品のレビューを通じてXiaomiというメーカーに対する見方が一気に好意的なものになりました。
今回紹介する「Redmi 6A」は「5A」の後継モデルといっていいと思います。相変わらず低価格なのが魅力ですが、それだけでもないんですよね…。
1.スペック
スペック説明の前に一つだけ注意点があります。この製品は7月9日現在、中国の通販サイト各社に製品ページがあり、すでに販売を開始しているところもありますが、Gearbestとgeekbuyingで販売されている製品は「グローバルROM」ではないようです。この製品はAndroid 8.1をベースとして、MIUI 9というXiaomi独自のカスタムUIが搭載されているのですが、MIUI 9は素のAndroidから高度にカスタマイズされていて、グローバルROM以外だと日本語化がうまくできません(7月9日現在のウインタブの認識です)。
現時点でグローバルROMであることを謳っているのはBanggoodのみです。Xiaomi製品に慣れていて、自分でROMを焼ける人には釈迦に説法だと思いますが、Xiaomi製品はブートローダーのアンロック(カスタムROMを導入するための入口となる操作です)からして面倒なので、Xiaomi製品に慣れていない人は十分ご注意ください。なお、BanggoodのグローバルROM搭載の製品であれば日本語化に関して心配はいりませんし、今後他の通販サイトでもグローバルROMであることを明記した製品が追加される可能性はあります。
ということで、本題に戻ります。この製品のスペック表を見て、最初に目が行くのはCPUの型番ですね。「なに?Helio A22?」って思いませんか?Helio A22というのはMediaTekの最新エントリークラスCPUです。ただ、「Helio」という名称が冠されているので、処理性能面ではかなり期待してしまいます。ベンチマークスコアなどがないか調べてみたのですが、YouTubeに動画が上がっていました。これを見るとAntutu Ver.7で62,512点となっています。直近ウインタブがテストしたスマホのAntutuスコアはこんな感じです(ライターのかのあゆさんの私物スマホのデータも含みます)。
Samsung Galaxy S9 SM-G960F (Exynos 9810): 250,018
Samsung Galaxy S8 Duos SM-G950FD (Exynos 8895) : 194,363
Samsung Galaxy S8 SC-02J (Snapdragon 835) : 194,096
Sony Xperia X Performance F8132 (Snapdragon 820) : 157,502
CHUWI Hi9 Air(Helio X20): 95,498
Chuwi Hi9 (MT8173) : 88,330
Huawei P10 Lite(Kirin 658) : 78,986
HOMTOM HT70(MT6750T):59,460
Blueboo S3(MT6750T): 57,837
Nomu S10 Pro (MT6737T) : 51,425
Vernee M6 (MT6750); 50,186
T-bao X101A (MT8783): 40,933
VKWorld Mix Plus (MT6737) : 44,558
PIPO N8(MT8163A):39,785
あくまでもウインタブの過去データに基づく見解ですが、Helio A22はHelio XシリーズやHelio Pシリーズには及ばないものの、従来のエントリーCPUであるMT6737、またエントリー~ミッドレンジのCPUであるMT6750(T)よりも高性能であると思われます。なお、Helio A22についての詳細情報はMediaTekの公式サイト(英語)でご確認ください。
RAMは2GBのみの設定なのでエントリークラスそのもの、ストレージは16GBと32GBの設定があります。もちろん16GBのほうが低価格なのですが、アプリをたくさん入れたいという人は32GB版のほうがいいでしょう。
ディスプレイは流行の縦長タイプ(アスペクト比18:9)ですが、サイズが5.45インチと、「縦長の割にコンパクト」になっています。最近の縦長スマホは軒並み6インチ級ですからね。最近のAndroidスマホは大きすぎる、と思っている人にはいいかもしれません。
ポートはUSB Type-Cではなく、レガシーなmicroUSB + オーディオジャックとなります。ウインタブの読者にはこのパターンのほうが人気があるようですね。私もオーディオジャックはちゃんと残してもらったほうがありがたいと思います。
カメラは中華スマホとしてはちょっと地味かも。前後ともデュアルレンズではなく、画素数のほうもあまり高くありません。しかし、個人的にXiaomiのカメラ品質はスペック表から受ける期待感を裏切らないものであると思っていまして、アウト13MPというのは「ちゃんと13MPなり」の撮影品質になると思います。画素数=画質ではないですが、それでも「16MP + 5MP」なんてスペック表にあると期待しちゃうじゃないですか。Xiaomi(特にRedmi)の場合、スペック表を見て大きな期待はできないと感じるんですが、撮影してみると「思ってたより全然いいや!」ってことになります。というのがRedmi 5Aをレビューしたものとしての意見です。
サイズのほうもいいですね。厚さ8.3 mmというのは決して薄型ではありませんが、重量は145 gに抑えられており、5.45インチの縦長スマホ(わりとコンパクト、という意味です)として取り回しがいいだろうと思います。
2.筐体
正直なところ、そんなに凝った筐体ではないと思います。左右にベゼルも残っていますし、背面もシンプルです。あと、この製品の説明文や画像を調べてみたのですが、指紋センサーはついていないっぽいです。ただし、顔認証には対応します。筐体(背面)素材は不明ですが、Redmi Note 5Aがプラスティックだったので、この製品もプラスティック製である可能性が高いです。
うれしいことに、カラーバリエーションは豊富です。「ゴールド」のほか、「グレー」「ピンク」「ブルー」の合計4色が「通販サイトの製品ページのベース」で用意されます。メーカーでカラバリの設定があっても通販サイト側で一部の色しか販売しないケースもありますからね。
3.価格など
Xiaomi Redmi 6Aは中国の通販サイト「Banggood」「geekbuying」「Gearbest」に製品ページがありますが、記事中に記載したとおり、Gearbestとgeekbuyingで販売しているものはグローバルROMではありませんので、Xiaomi製品に詳しくない人の購入はおすすめできません。その前提ではありますが、7月9日現在ではGearbestの価格が最も安く、2GB/16GBモデルが109.99ドル(12,330円、ただしグレーのみ)となっています。またBanggoodでは「入荷お知らせ」というステイタスになっていて、まだ販売が開始されていません(一応問い合わせしたんですけど、正確にはまだ何も言えないとのこと)。そして2GB/32GBモデルはBanggoodにしか製品ページはありませんでした。ちなみにBanggoodでの参考価格は2GB/16GBモデルが119.99ドル(13,502円)、2GB/32GBモデルが139.99ドル(15,752円)です。まあ、もうちょっと待てや、ってことでしょうか。
この製品の注目ポイントはなんと言ってもCPUでしょう。MT6750Tをしのぐ性能があり、Xiaomiの筐体品質ということならセカンドスマホにとどまらず、メインスマホとしても十分に戦える実力がありそうです。そして、お値段100ドル強というのも非常にうれしいポイントか、と。
4.関連リンク
Xiaomi Redmi 6A(2GB/32GB):Banggood
Xiaomi Redmi 6A(2GB/16GB):Banggood
Xiaomi Redmi 6A(2GB/16GB):Gearbest
Xiaomi Redmi 6A(2GB/16GB):geekbuying
コメント
赤米は、安くてよさげな品が多いのが特徴ですね
小米は、自社のHP(Xiaomi Market)よりコンテンツをゲットできるようにカスタマイズされてますが、そこのクレカ等がちょいハードルがあるので
ややマイナス点です
まあ、DLコンテンツはさすが中国といったものも多いw