Xiaomiが9月15日にグローバルの新製品発表会を開催し、その中で11インチタブレット「Xiaomi Pad 5」を発表しました。Xiaomiのタブレットなので「Mi Pad」と呼ぶほうがわかりやすそうに思われますし、Xiaomi Japanによれば、この製品は日本でも発売されそうなのですが、製品名が「Xiaomi Pad 5」になるのか「Mi Pad 5」になるのかがよくわかりません。そのため、この記事ではグローバルでの製品名に合わせ「Xiaomi Pad 5」としています。
Xiaomi Japanの該当ツイートです。
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ウインタブでは以前、この製品の中国版の紹介記事を掲載しています。その記事では「Pro」と「Pro 5G」も一緒にご紹介したのですが、9月15日の発表会の時点では、グローバル版にはProやPro 5Gはありませんでした。
1.Xiaomi Pad 5 スペック
スペック表
Xiaomi Pad 5 | |
OS | MIUI for Pad |
SoC | Qualcomm Snapdragon 860 |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB/256GB |
ディスプレイ | 11インチ(2,560 × 1,600)120Hz |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、 Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | イン8MP/アウト13MP |
バッテリー | 8,720 mAh |
サイズ | 254.69 × 166.25 × 6.85 mm |
重量 | 511g |
バリエーションモデル
・RAM6GB/ストレージ128GB
・RAM6GB/ストレージ256GB
コメント
スペックは基本的に中国版と同じです。OSは「MIUI for Pad」で、スマホ用のMIUIとは少し異なっているようです。また、ベースとなるAndroidのバージョンは開示されていませんが、おそらくAndroid 11と思われます。
CPUはSnapdragon 860で、Antutu Ver.9で50万点台半ばくらいをマークする高性能なものです。ウインタブではよく中国メーカーのAndroidタブレットをご紹介していますが、それらのタブレットと比較すると「めっちゃ高性能」です。スマホではこれより高性能なCPUを搭載する製品は珍しくありませんが、タブレットとしてはハイエンドクラスと言っていいでしょう。
RAMは全モデル6GB、ストレージは128GBと256GBを選べます。また、ディスプレイは11インチの2,560 × 1,600解像度と高精細で、リフレッシュレートは120 Hz、発色性能も高くDCI-P3をサポートし、輝度も500nitと明るいものになっています。
また、Xiaomi Pad 5はペン入力性能もセールスポイントになっています。4,096段階の筆圧に対応し、本体にマグネットでくっつけることができ、「くっつけておけば自動的に充電される」スグレモノです。ただし、ペンは別売りで、AliExpressでは本体とセットで購入できるパッケージがありました。
通信まわりでは残念ながらLTE/5Gに対応するモデルの設定はありません。現時点ではWi-Fiモデルのみとなります。また、カメラについても、Xiaomiなのでそこそこの画質での撮影は可能と思われますが、スペック表の上ではイン/アウトともシングルレンズで画素数も「タブレットとしては少しマシなほう」くらいです。ただし、インカメラは顔認証に対応しています。
2.Xiaomi Pad 5 筐体
タブレット製品としてはベゼルはかなり細めです。
これもXiaomi Pad 5の大きなセールスポイントと言えそうですが、4スピーカーでドルビーアトモスも搭載していますので、音質のほうはかなり期待ができそうです。
筐体色は「Pearl White」と「Cosmic Gray」の2色です。実機の画像をいくつか送ってもらいましたので、参考までに下記に掲載しておきます。
3.Xiaomi Pad 5 価格など
Xiaomi Pad 5(グローバル版)は9月15日に発表され、近日発売予定です。AliExpress内のFANTACY TECHNOLOGYでは9月23日午後4時(日本時間)に発売され、発売と同時にワールドプレミア(セール)が開催されます。価格は下記の通りです。
6GB/128GB:427.14ドル・47,688円(299ドル・約33,380円)
6GB/256GB:498.57ドル・55,663円(349ドル・約38,960円)
※カッコ内はワールドプレミアの予定価格
※ワールドプレミアの価格はショップから案内されたもので、この先変更となる可能性もあります。変更ある場合、随時修正します。
ワールドプレミアの価格はすごく安いですね!この製品、日本でも発売される可能性がありますし、Xiaomi製品の場合「日本だけ高い」みたいなことはないと思うので、定価ベースであればグローバル版と大差ない価格で購入ができるのではないか、と予想します。ただ問題は「いつ日本で発売されるか」ということと「ワールドプレミアの価格を見てしまったらもう…」ということですね。
ウインタブでよくご紹介している中華タブだとCPUにUNISOC T618を搭載する、「割と高性能」な製品で価格は2万円強くらいです。ワールドプレミアの価格はそれよりも高いと言えば高いのですが、性能面とかXiaomi品質であるとかを考慮すればお買い得感はすごく高いと言えそうです。
それと、私が知る限り、Mi PadシリーズでグローバルROM版が出るのはこれが初めてだと思います。中国の通販サイトでは「グローバル版」と称するMi Padが販売されていますが、これらは正規のMIUIではなく、いわゆる「ショップカスタムROM」です。そのため「新品を買ったはずなのに正規ROMではない気持ち悪さ」もありますし「OTAアップデートができない」といった問題もありました。ついに「Xiaomi純正のグローバルROM」でMi Pad(Xiaomi Pad)が使えるようになったというのは歓迎すべきことかと思います。
4.関連リンク
Xiaomi Pad 5:Xiaomi公式サイト 製品紹介(英語)
Xiaomi Pad 5:FANTACY TECHNOLOGY(AliExpress)
コメント
Proが出ないんだったら残念かな。
こんにちは、おっしゃるような感想は割と耳に(いや目に)します。無印でも十分魅力的なんですけど、Proのほうがあちこち仕様が上ですからねえ。あと、Proがある、というのを知ってしまうと…、というのもありますね。