こんにちは、ゆないとです。今回は、スマホメーカーVIVOが新モデル「iQOO 7」を発表しましたので紹介します。この製品は最新のフラッグシップCPU”Snapdragon 888”を搭載しながら、6万円台という価格を実現する今年のコスパ最強スマホの1つ(Mi 11も近い価格)と言える仕上がりになっています。
特にバッテリーや充電、ディスプレイは素晴らしい仕様で気に入る人も多いのではないかと思います。さらに5Gのバンドは日本のn77/n78/n79に対応しているため、どのキャリアでも使えそうなのが魅力です。
1.スペック
VIVO iQOO 7 | |
カラー | 黑境(黒)、潜蓝(青)、传奇版(白) |
OS | OriginOS for iQOO(Android11) |
SoC | Qualcomm Snapdragon 888 |
RAM | 8GB / 12GB (LPDDR5) |
ストレージ | 128GB / 256GB (UFS 3.1) |
ディスプレイ | 6.62インチ(2,400 × 1,080) AMOLED、HDR10+、リフレッシュレート:120Hz |
バンド |
4G:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28/34/38/39/40/41 5G:n1/3/28/38/41/77/78/79 |
SIM | nano-SIM ×2 (内1つはmicroSDと排他利用) |
ネットワーク | Wi-Fi6(802.11 a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C ×1、SIMカードスロット |
カメラ |
フロント:16MP(f/2.0) リア:48MP(メイン)+13MP(超広角)+13MP(ポートレート)、OIS(光学式手ブレ補正)、20倍デジタルズーム・2倍光学ズーム |
バッテリー | 4,000mAh(2000mAh ×2)、120W超高速充電 |
サイズ | 162.2 × 75.8 × 8.7mm |
重量 | 約209.5g |
OSはAndroid11ベースの独自OS「OriginOS for iQOO」を搭載します。中華スマホのOSは癖があり慣れるまで戸惑うかもしれませんが、Android11の操作性も相まって昔よりは使いやすくなっていることでしょう。ただしどの程度までブラッシュアップされているかは実際に触ってみないとわかりませんね。
SoCは冒頭のとおりQualcomm最新の「Snapdragon 888」を搭載します。5nmという過去最小のプロセスルールで開発されたこのSoCは、CPU性能が25%、GPUは35%の性能アップを実現しているようです。まだ搭載製品は多くありませんが、Antutuベンチマーク(v8)では73万点台のスコアと言われています。
RAMとストレージは高速な仕様で、LPDDR5の8GBまたは12GB、UFS 3.1の128GBまたは256GBを搭載します。この仕様は昨年のフラッグシップスマホで一部採用されていましたが、どちらもフラッグシップとしては是非採用してもらいたい組み合わせです。
ディスプレイは6.62インチのAMOLED(有機EL)で、2,400 × 1,080の解像度です。リフレッシュレートが120Hzであるため、ゲームでは非常に滑らかな描画になると思われます。さらに、タッチサンプリングレート(1秒間に何回タッチに反応できるか)は驚きの1,000Hzです。これなら音ゲーや対戦ゲームなどでタッチ遅延は気にしなくて済むのではないでしょうか。この点はとても気になります。その他、HDR10+に対応しており、動画コンテンツでも対応している作品では楽しめますので、スマホでゲームも動画も楽しみたい人にはぴったりだと思います。
SIMはデュアルSIMで、どちらもnanoサイズです。しかし、SIMスロットはmicroSDと排他利用のため、デュアルSIMにするかSIMとmicroSDにするかの2通りあります。入出力はUSB Type-Cのみで、イヤホンジャックは無いために有線で楽しみたい場合は別途Type-Cアダプタなどを利用する必要があります。
カメラはフロントに1つ、リアに3つ搭載しています。フロントは16MPでf値2.0のカメラを、リアには48MP+13MP+13MPという構成です。メイン+超広角+ポートレートなので必要なものは揃っていますね。望遠レンズはありませんが、2倍の光学ズームと20倍のデジタルズームを備え、光学式手ブレ補正に対応しています。カメラ盛り盛りなスペックではないですが、十分にきれいな撮影はできそうです。
バッテリーは4,000mAhを搭載し、昨年くらいからよく採用されいる2000mAh ×2という2セルを搭載することで充電の効率化を狙った仕様になっています。120Wの強力な充電で、約15分で100%まで充電できるようです。これが本当なら本当に驚きの速度ですね。もう充電を待つ必要がなく、ひと休憩入れれば100%から使えます。
重量は約209.5gと重めです。慣れている人は良いでしょうが、片手で持ったまま長い間操作すると疲労してしまいそうな重さです。
2.外観
まずはディスプレイからです。ディスプレイ上部(画像だと左)の中央にパンチホール式のフロントカメラを搭載しています。サイズは非常に小さくあまり目立ちません。中華スマホでよくあるのは実機と写真で異なることですが、大きなメーカーでもありますし大丈夫だと思います。左右のベゼル(画像だと上と下)はカーブしており、下部(画像だと右)はややベゼルが見えるものの非常に細くなっています。これであればゲームや動画への没入感は高そうですね。
右側面には電源ボタンとその上にボリュームキーがあります。画像は黒色のものですが、電源ボタンはオレンジに塗られています。
左側面は特に何もありません。スタンドなどで横置きにした時に安定して置けるので良いと思います。
上部側面もスッキリとしており、おそらく左に空いている穴はマイク穴と思われます。
下部側面は、画像左から、スピーカー、USB Type-Cポート、SIMカードスロットがあります。
背面は各色ともに特徴的です。まずは黒色ですが、ジュラルミンケースのようなおしゃれなラインが入ったスタイリッシュなデザインです。黒というよりは灰色っぽいカラーリングですが、キラキラとした見た目をしておりクールです。
こちらは青色です。フロストブルーという言葉が似合いそうな、冷たさを感じる青色をしています。こちらは特に模様など無くシンプルです。やや中央から外側へ向けてグラデーションが入っているようにも見えて、「どシンプル」にならず、この色も素晴らしいですね。
3色目は白色なのですが、ファッショナブルな見た目のデザインです。右側に赤・黒・青の布地のような模様が入ったラインが上から下へ入っています。実はこのカラーはBMWとコラボしているようで、BMWのロゴのトリコロールをデザインに落とし込んでいるようです。
カメラは珍しい配置のトリプルカメラです。中華スマホで最近多い、カメラユニットとその周辺または隣が表面加工の異なるものになっていて、製品名などが印字されているタイプですね。カメラユニットには、三角形に並ぶ3つのレンズがわかります。この配置は見たことがありませんが、これこそ某ロボットアニメの頭部らしく、思わずむせてしまいます。
ゲームモードもしっかり搭載されており、さらに画像の人差し指がかかっているところにはタッチセンサーが搭載されているようで、ゲームタイトルによっては、R/Lトリガーのようにしてプレイ体験を向上できますね。モーターもありタッチした際はトリガーをクリックした感覚がフィードバックされるようにもなっています。
さらに、「Multi-Turbo 5.0」という機能があり、ネットワークやプロセスを最適化したり、「メモリフュージョンテクノロジー」では、擬似的にメモリ容量を増やすことができるようです。8GBモデルであれば11GB、12GBモデルであれば15GBの効果を得ることができる仕組みです。これは面白いですね。
3.価格など
公式サイトでは1月19日より、以下の価格にて販売されています。
■8GB/128GB(黒・青):3,798元(約60,860円)
■12GB/256GB(黒・青・白):4,198元(約67,270円)
また、Aliexpressでは複数の出品者があり、1月20日現在、顧客評価の高いショップでの価格は8GB/128GB版が598.99ドル(63,350円)、12GB/256GB版が678.19ドル(71,727円)でした(なお、下記にリンクしているAliexpressのショップはメーカー直営ではなく、ウインタブで過去に購入・コンタクトの実績もありません。よって購入を推奨するものではありません。ご参考としてリンクしています)。
間違いなく現時点で今年のコスパ最強スマホの1つだと思います。Mi 11が近い価格ではありますが、仕様はやや異なるので用途に合わせて選択するのが良いでしょう。ゲームや動画コンテンツを楽しみたいなら、高リフレッシュレート&高タッチサンプリングレートのこの製品はおすすめです。
最近音ゲーをプレイする機会が多いので、この製品がとても気になっています。デザインもただの色違いではなく、色ごとに異なる模様のため選ぶのが大変ですが、メインとして使っても飽きることが無さそうなのもポイントが高いように思います。