こんにちは、natsukiです。極小スマホなどの独特なスマホで知られるUnihertzから、またトンでもなく個性的な「Unihertz 8849 Tank 2」が発売されたので、紹介します。なんと、スマホに「プロジェクター」を搭載しています。はい、スクリーンに映像を投影する、あの、プロジェクターです。かつて、タブレットなら「Lenovo YOGA Tab」シリーズというプロジェクター搭載のものがありましたが、スマホでは聞いたことがありません。なお、「8849」というのは、Unihertzが新ブランドとして立ち上げたもののようです。できたばかりのブランドのため、さしあたり、この記事では「Unihertz 8849」と両者を併記して紹介します。
1.Unihertz 8849 Tank 2 スペック
Unihertz 8849 Tank 2 | |
OS | Android 13 |
CPU | Helio G99 |
RAM | 12GB(拡張最大22GB) |
ストレージ | 256GB(microSDカード1TBまで対応) |
ディスプレイ | 6.79インチ(2,460×1,080ピクセル) |
LTEバンド | FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/66 TDD:B34/38/39/40/41 |
SIM形式 | Nano SIM × 2(microSDと排他かは不明) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン:32MP/アウト:108MP+64MP+16MP |
プロジェクター |
解像度:1,280×720ピクセル 明るさ:40ルーメン |
バッテリー | 15,500 mAh(66W急速充電) |
サイズ | 179.3 × 85.9 × 23.5 mm |
重量 | 530g |
「プロジェクター付き」ってのが、印象を全部持っていってしまうんですが、タフネススマホとしてはかなり充実したスペックを持っています。CPUはMediaTek Helio G99。Antutu v9でのスコアは30万点台後半は行くはずなので、重量級ゲームでも画質を調整すればプレイ可能なくらいの性能はあります。
RAMは12GBで、流行の拡張機能で最大22GBに。製品特性を考えれば、12GBでも十分でしょうが、大きいに越したことはありません。ストレージは256GBに、microSDカードで最大1TB拡張できるので、こちらも心配無用。
ディスプレイはちゃんとFHDの2,460×1,080で、リフレッシュレートは120Hzと高性能です。カメラスペックも充実で、メインカメラは108MP、さらに64MPというかなりの高解像度のナイトビジョンカメラを搭載します。
バッテリーは、タフネススマホとしても大容量と言える15,500mAh。通常のスマホとしてみれば、もちろん十分すぎるんですが、プロジェクター使用時の電池消耗はちょっと気になるところではあります。なお、66W急速充電に対応とのこと。そのため、サイズはスマホとしては超弩級で、重量は530g。もっとも、例えばバッテリー容量15,080mAhの「Blackview BV9300」が520gだったりと、実は容量からすると妥当な重量です。むしろ、プロジェクター分の重量増がさほどないことを評価するべきでしょうか。
2.Unihertz 8849 Tank 2 製品概要
Unihertz 8849 Tank 2最大の特徴は、もちろんコレ。プロジェクター搭載でいつでもどこでも大画面を投影できます。さすがに光量は40ルーメンと、純粋なプロジェクターとしては控えめの数値で、数値上でいうなら明るいところではお話にならないレベルです。では暗いところではどうかというと、こればかりは実際にやってみないと何とも言えません。解像度はHDクラスですが、この明るさでは鮮明さも限界があるので妥当なところでしょう。
ところで、アウトドアで白幕を張ってライトを投影……って、それは昆虫採集するときでは? つまり……、いや、深く考えるのはやめておきましょう(笑)。アウトドアでの使用はともかく、スマホの操作性と取り回しの良さを考えると、ビジネスシーンでの簡易プロジェクターとしての使用も面白そうですね。実際、どのくらい部屋を暗くして、どの程度の投影サイズまでが実用的かということにもよりますが。
タフネススマホなので、防水防塵IP68の堅牢性を備えます。
サイドの電源スイッチは、指紋認証を備えます。
背面は、ご覧のように強力なライトに。ちなみに、前機種「Unihertz Tank」は、上半分のみがライトになっていました。これなら、昆虫採集にも活躍しそう!……え、その話題はもういい?
ちなみに、赤青のカラーで点灯可能。もちろん、SOSなどの点滅信号にも対応します。
カメラは先述のように、アウト側のメインカメラが108MPに、ナイトビジョンは64MPとかなりの高画素数。16MPの超広角カメラも備えます。超広角カメラは、多くの場合、マクロ撮影にも活躍するので、ソフトの処理次第ではあるものの、マクロ撮影もそこそこ期待できるかもしれません。フロントカメラも32MPとかなりの画素数となっています。
3.Unihertz 8849 Tank 2 販路と価格
販路はAliexpressで「Unihertz Mobile Store」と、「8849 Store」で扱いがあります。
「Unihertz Mobile Store」はトップブランドマーク付きで、Uniehrtz公式Twitterなどからもリンクしているので、メーカー直営と思われます。「8849 Store」は、8849ブランドの公式サイトからリンクしているので、新規の出品者ですが、メーカー公式なのは確かなようです。「Unihertz Mobile Store」は、6/12からワールドプレミアセール価格での販売となっていて、最大割引で323.99ドルからとなります。Aliexpressの割引体系は極めて複雑なので、割引をフルで受けられるかどうかは分かりませんが、おおむね5万円前半くらいになると思います。
Unihertz 8849 Tank 2は、プロジェクターというすさまじい個性はもちろん、タフネススマホとしても十分な性能を持つ製品となっています。あるいは、Androidの汎用性の高さとスマホの操作性というのは、アウトドア要素を度外視して、簡易プロジェクターとしても有用かもしれません。さすがはUnihertzらしい、可能性を感じさせる製品です。
4.関連リンク
TANK 2:8849公式サイト
【PR】TANK 2:Unihertz Mobile Store(AliExpress)
TANK 2:8849 Store(AliExpress)
コメント
10年以上前にプロジェクターケータイというのがあったけどそれ以来かな。スマホサイズの小型プロジェクターが現時点でもあんまり需要ない(機能的なところで)事を考えるとどうなんだろうとは思っちゃうね。
最近攻めたデバイス減ってきたからこういうの増えて欲しいけど。
需要はさておいて、何でもやってみよう!というのが中華メーカーの醍醐味ですね。特にこのUnihertzは、「攻めた」機種しか出さないことに定評があります。ただ小さいだけのプロジェクターなら、だったらちゃんとしたの使うよ、となるかもしれませんが、スマホに付いているとなると、また特性が変わってくるんじゃないかとも思います。
ディスプレイのリフレッシュレートですがプロジェクターの影響で60とのこと。これは120へ修正入るとのこと。過去にプロジェクター搭載のスマホだと10年前にギャラクシー海外向け版にあったそうです。レーザープロジェクターなので40ルーメンでもかなり明るいそうですよ。旧TANKからあまり言われていませんが、動画の手振れ防止付いてます。doogeeVmaxでも手振れ防止ありませんでしたが。unihertzniに問い合わせたらG99では4K動画撮影はできないとのことです。手持ちのG95搭載機種は4K動画撮影できるのですがそれよりあとに出たG99ができないのが残念です。
情報ありがとうございます。4K手ぶれ防止が効かないのは残念ですが、FHDでも手ぶれ防止が効くなら、撮ったものがすぐ投影できるというのも楽しそうですね。
書き忘れましたが、TANKにはユーザー切り替え機能があります。おそらくTANK2にも実装されてると思いますが、複垢でゲームとかするのには良いです。あと、気圧計が内蔵されています。どちらもdoogeeのタフネスには実装されていませんので便利です。unihertzはTANKの使いやすさの改善を提案したら、アップデートで意見反映してくれたので良い会社だと思います。個人的にdoogeeは話すら聞いてくれませんでしたが。TANK2で外部SDや拡張RAMが実装されたのも意見からだと思っています。ユーザー寄りのunihertzなのに知名度が低いので、もっと有名になってほしいですね。