こんにちは、壁です。前回はUMIDIGI One Maxの紹介記事を書かせていただきましたが、今回はその兄弟機種であるUMIDIGI One Proのカメラとオーディオをレビューしていこうと思います。どうぞ、最後までお付き合い下さい。また、端末を提供していただいた、「TOMTOP」にはこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。なお、製品のスペックや各部名称など基本項目については第1回のレビューに記載していますので、そちらも合わせてご覧ください。
UMIDIGI One Pro レビュー - ハイスペック機顔負けの高い筐体品質とミドルクラスの性能を備えたスマホ、でも価格はエントリークラス(実機レビュー)
1.カメラをチェック
カメラは12MP+5MPのデュアルレンズ仕様です。natsukiさんがレビューされているZ2はサムスン製イメージセンサーでしたが、One Proの方は12MPのセンサーがオムニビジョン製、5MPのセンサーがサムスン製という構成です。オムニビジョン製のセンサーは手持ちの機種ではGranbeat DP-CMX1のフロントカメラに採用されてます。
オムニビジョンというメーカーの名前にイマイチ、ピンとこない方もいらっしゃるかと思いますが、台湾の半導体メーカーでスマホではフロントカメラのセンサーに使われることが多いです。レンズ解放値はF2.0です。さてさてバシバシ撮ってみますか。
カメラUIがまた変わってるよアポロ…。Media-TekカメラアプリのUIはコロコロ変わるのですが、今のところ使い勝手がいいと感じたUIはBLUBOO S3に入っていたMedia-Tekカメラですかねぇ。
しかし、進化した機能もあります。タッチAFの時に長押しすると露出のスライダーが出て露出の調整が出来るようになっています。ZTE AXON 7のカメラと同じ機能ですね。
いつもの限界集落。おおっ!!今まで使ってきた中華スマホでは一番映りがいいゾ!!せっかくなので、1年前に買ったUlefone T1と比較。
まぁ撮影日が12月と4月なのは勘弁してください。んで、見ていくと意外とホワイトバランスがしっかりしてる。それにT1では塗りつぶしている感じだったディテールも割とクッキリ。うーむ、1年でここまで進化してきたか…。
いつもの漁港とノート。次回の記事ではこのノートが主役です。natsukiさんのZ2レビューを拝見していて夜景は厳しいという評価でしたが、One Proでも傾向は似たような感じだと思います。が、それでもGranbeatよりは写りがいいのには驚きでしたケド。気になると言えば、ヘッドライトのゴーストが出来てしまってるところですかね。それを除けば割と使えると思います。
街に繰り出して、明治維新150周年に沸く鹿児島市内をパシャリ。流石にファーウェイといった大手メーカーに比べると厳しい評価になっちゃいますけど、それでも1年前の機種に比べればだいぶキレイに撮れるようになったと思いますヨ。
あー花の名前を失念した…。接写もキレイ。花びらの細かい模様の描写も悪くありません。
菜の花と池田湖と開聞岳。まさに指宿らしい風景…ゑ?今は12月なのになんで菜の花が咲いているのか??実は指宿で植えられる菜の花は品種改良により12月~3月の間の長い期間でも咲くように品種改良されているんですって。1月には『菜の花マラソン』が開催されるので、それに合わせて咲くように改良をしてったそうですヨ。
ウン、なかなかいいです。
しかし!
気になる点が1つ。
それは、連続して撮ると、何故か2枚目以降に出来た写真はどれも暗くなってしまうこと。最初はあれー?と思いましたが、ちょっとこの特性を使ってこんなのも撮ってみました。
夜明け直前のサンセットブリッジとノート。ちょっと暗めなところが夜明け前な感じに出来たかな?と。
正常な状態で撮るとこんな感じ。これはこれでいいけど、やっぱり少し暗め方がムードが出ていいかなウン。もしかしたら、この不具合も解消されるかもしれないけど…。
あ、そうだ、ボケ機能も試してみましょう。
……。うん、やっぱり不自然な感じは否めず…。いや、それでもだいぶ良くなったとは思うんですよ。
これはUlefone T1で撮ったものなんですけど、1年前だとフレームの真ん中だけクッキリさせるだけでしたからね。それに比べるとかなり良くなったと思います。
クセはありますが、それでも1年前のUlefone T1の頃と比べると考えずに撮れるようにはなってきてると思います。T1の時はHDR撮影の処理が苛烈で結構苦労しましたが、One Proではそこまではなかったです。いやぁくどいようですが、1年でここまで進化するなんて。
2.オーディオ面はどう?
えーいきなりですが、「喝!」を入れさせていただきます。フロントステレオスピーカーなんですが…。第1回のレビュー(ウインタブ注:私がやりました…)だとモノラルなんじゃないかと書かれていましたが、音源を色々変えて検証してみたところ確かにステレオになってます。
が、
左側の出力が弱すぎて聞こえないんですよ。分かりやすいのがDave Blubeckの『Unsquare Dance』という曲なんですが、ドラムスティックでリズムを刻むパートがあるのですが、最初は右側で鳴って、次は左側が鳴るという部分があり、そこをよく聞いてみると右側…つまり本体底部のスピーカーはしっかり鳴っていますが、左側スピーカーとなる受話スピーカーの出力が弱く鳴っているのがハッキリと分かります。
確かにカタログ通り、ステレオと言えばステレオなんですが、ここまで左右のバランスの悪いと確かにモノラルと判断されてもおかしくありません。ここは要改善です。イヤホンでの再生では出力もそこそこあるので、ほとんどのイヤホンを鳴らせると思います。最近、Granbeatで音楽を聴いているせいか、通信時に干渉するノイズがハッキリと分かってしまいますね。まぁこれはOne Proに限らず、大手メーカーの端末でもあることなので、Granbeatが異端なだけですハイ。
Bluetooth使用時にはAndroid 8.0から標準化されたLDACでも聞くことができます。Sound PeatsのフルワイヤレスイヤホンなどはAACコーデックに対応していることが多いのですが、本機ではAACにも、もちろん対応しています。
3.PDA工房製キズ自己修復フィルムを試す
この端末で少し気になってたのが、タッチ感度が良すぎるところ。フィルムを貼れば少しはマシになるかな?ということで、今回もPDA工房さんにフィルムを提供していただきました。ありがとうございます。選んだのはキズ自己修復タイプ。
表面の特殊コーティングでキズがついても修復してくれるという。
どれどれ…。
ハイ、事務員愛用のオルファのカッターでガリっといっちゃいましたゾ。
少し置いておくと…。
あら不思議。ホントにキズが無くなっちゃいました。よ~っく見ると薄く傷跡が残っていますが、そんなには目立つように残ってません。これなら、粒の細かい桜島の灰で擦っても…。大丈夫でした。
ただ、あくまで表面のコーティング層に修復機能がありますので、それより深いキズとなると流石に修復できませんので注意してください。
4.まとめ
UMIDIGI One Proは中国の通販サイト『TOMTOP』で12月20日現在、199.99ドル(22,597円)で販売中です。所有欲くすぐるトワイライトカラーの背面といった外観だけでなく、中身も着実にブラッシュアップされてきていることに驚きました。
以前書いた、Ulefone T1と他機種で撮り比べ特集した時と比べると、かなり進歩してます。カメラのUIがイマイチな点を除けば、ミドルスペック級のカメラにしては十分以上だと思いますよ。ただ、オーディオ面に関して…正確にはスピーカーですが、まだまだと辛口の評価をさせていただきます。
アップデート履歴を見てみると、細かいバグフィックスのアップデートを行っているようなので、今後の改良に期待したいところです。今回もお付き合いいただきありがとうございました。
5.関連リンク
UMIDIGI One Pro:TOMTOP
コメント
Umidigi one pro、電池の減りが早すぎるのは個体の問題?
満充電から30分で7%減、マル1日もたないんですが検証して頂けないでしょうか。
うちのone proも同じように電池が減りましたが、Google同期をOffにしたら少しは改善しました。
でも、こまめに機内モードにするのが一番なようです。
電池持ちに関しては、Media-Tek Helio P2x系の宿命と割り切ってます。
Ulefone T1しかり、Xperia XA1 Ultraしかりで待機時の消費は多くはないのですが、稼働状態にあるとモリモリ減ります。ゲームをするとより顕著ですね。
デフォルトのカメラが再起動後消えてしまったのは私だけ?アップデート後のアプリは再起動しないとまともに動いてくれないうえ、アプリを開いたままスリープしてしまうとアウェイク後は画面のどこを触っても反応なし。一日に5回は再起動してます。もうここのスマホは買いたくない。見た目に騙された。
UMIDIGI Z2の方になりますが、電池持ちは可動時待機時ともに良いです。もっとも、前機種UMI Zはパフォーマンスと引き換えに可動時の消費が凄まじかったし、このZ2もはじめはかなり不安定でアップデートで改善したようですが。
UMIDIGIは、中華メーカーにしては、事後のアップデートをそれなりにやってくれるので、そこでの改善に期待したいですね。Zは、Androidそのもののバージョンアップまで面倒見てくれましたんで、密かに期待しているんですが果たして…
最後の匿名さんの症状は、ちょっと通常のエラーの範囲を超えてひどいですね。初期不良を疑ったほうがいいように思います。
OneシリーズはAPN消失バグ等最初は不安定でしたが、バグフィックスは行われているので、この辺りも解消に向かっていると思います。
でも、カメラアプリが『OFF』ってなっているのはなんでだろー?
natsukiさんのおっしゃる通り、アップデートは中華メーカーにしては多めですよね。
LTE拡張モードをOFFにしたら劇的に電池持ちが良くなりました。