中国メーカーのTeclastがAndroidタブレットのニューモデル「M40」を発売します。製品名から考えて「Teclast M30」の後継機と思われますが、コストパフォーマンスが非常に高く、日本でも人気のあるM30の後継なのであればスペックや価格にも期待できます。UNISOCの最新CPUを搭載するM40、どんな製品なのか見ていきましょう。
1.スペック
Teclast M40 | |
OS | Android 10 |
CPU | UNISOC T618 |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 10.1インチIPS(1,920 × 1,200) |
LTEバンド | B1/3/5/7/8/20/34/38/39/40/41 |
SIM | Nano SIM×2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | IEEE 802.11a/b/g/n/ac、 Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、3.5mmイヤホンジャック |
カメラ | イン8MP/アウト8MP |
バッテリー | 6,000mAh |
サイズ | 243 × 163 × 9.3 mm |
重量 | 531 g |
Teclast M30については過去にウインタブで何度か実機レビューをしていますが、最新の実機レビューは2019年9月にライターのかのあゆさんが担当しています。
Teclast M30 レビュー - Helio X27に2Kディスプレイ、そして大容量ストレージが魅力のタブレット(実機レビュー)
M40のOSは最新となるAndroid 10、CPUはUNISOCの「Tiger T618」です。UNISOCといえば、最近になって「SC9863A」というモデルがエントリークラスの中華タブに多く採用されるようになりましたが、T618はかなり高性能のようです。
8月31日現在、T618の情報は多いとは言えず、性能についてご説明するのが難しいのですが、Teclastによれば、この画像のように「Antutu20万点オーバー」とのことです。Antutu20万点をマークするスマホというのは今どき珍しくもありませんが、タブレットで20万点というのはかなりの高スコアです。おそらくほとんどのAndroid向けゲームは動作するでしょう。
RAMは6GB、ストレージは128GBと、こちらもタブレットとしてはかなりの大容量です。T618の実力がAntutu20万点クラスなのであればRAM6GBというのはありがたいですね。
ディスプレイは10.1インチでWUXGA解像度です。前身機のM30はモデル末期には2,560 × 1,600解像度までスペックアップしていましたが、高いCPU性能を生かしてゲームプレイをするのであればWUXGAのほうが快適でしょう(ディスプレイ方面にリソースが取られないため)。
あと、カメラ性能が改善されました。イン、アウトとも8MPです。ただし、ウインタブでは「これまでタブレット製品のカメラで高い評価をしたことがない」ですし、8MPと言っても今どきのスマホとは比べものにならないので、画質についてはあまり期待しないほうがいいと思います。
サイズをM30と比較してみましょう(このあとの説明で重要になりますw)
M40:243 × 163 × 9.3 mm / 531 g
M30:240 × 170 × 10 mm / 591 g
横幅(長辺)が若干大きくなったものの、奥行き(短辺)と厚さは小さくなっています。また、重量は結構軽くなっています。おそらくディスプレイ解像度がM30に対して少し低くなったことにも要因があるのでしょう。で、このサイズ感を踏まえて筐体のご説明を…。
2.筐体
Teclastにはお世話になっているというか、過去に何度もレビュー機を提供していただいてますし、筐体品質は中華メーカーとしてトップレベルだと評価しています。なので、ディスるつもりはありませんが、Teclastで唯一信用できないのが「筐体の画像」です。要するに「盛りすぎ(画像加工しすぎ)」なんですよね。
こちらはM30の実機画像です。この記事でサイズ比較をしていますが、M40は「横幅がM30より3 mm大きく、奥行きがM30より7 mm小さい」です。もちろんディスプレイサイズは同じです。なので、特に左右ベゼルに関しては「まあ盛ってるな」ということになるでしょうね。
背面です。筐体素材は「オールメタル」という表記がありました。画像を盛ってる、というのはありますが、Teclastの実機の質感は非常に高いので、筐体品質に関しては心配いらないと思います。
ちょっとわかりにくいですが、エッジ部分は2.5D曲面で処理され、非常に美しいものになっているようです。経験上、このへんも信用して大丈だと思います。
入出力ポートなどの配置です。スピーカーはTeclastが「ステレオ」と明言しています。ポート配置に関しては割と自然で、横持ち時に「上部にイヤホンジャック、下部にスピーカー」という感じになります。
3.価格など
Teclast M40は中国の通販サイト「Banggood」に製品ページがあり、8月31日現在は「In Stock Alert(入荷お知らせ)」というステイタスで、まだ販売はスタートしていません。参考価格は179.99ドル(19,532円)です。
最近中華の低価格なAndroidタブレットが人気のようです。「動画のサブスク」需要の拡大が要因と思われますが、1万円クラスのタブレットだとさすがにゲームプレイには向かず、ある程度特化した使い方になると思います。しかし、このM40であれば、おそらくほとんどのゲームが快適にプレイできると思われますので、使いみちも広がりそうです。実売価格次第ですが、このスペックで2万円を切っているのなら「買い」でいいんじゃないでしょうか。
4.関連リンク
Teclast M40:Banggood