こんにちは、かのあゆです。先日開催されたMWC 2019で発表されたXperiaスマートフォンのうち、一番安価な価格設定のエントリーモデルが「Xperia L3」です。日本で発売するかどうかは微妙なところですが、エントリーモデルながらXperiaらしい魅力も備えた一台に仕上がっているので紹介したいと思います。
1.スペック
同時発表されたXperia 1やXperia 10/10 Plusと異なり、Xperia L3に初期搭載されているOSはAndroid 9 Pieではなく前バージョンとなるAndroid 8.1 Oreoです。
現時点ではOSアップデートを実施するのかどうか特にアナウンスされていませんが、なぜ同時発表したXperia 1やXperia 10シリーズとバージョンをそろえなかったのかは不明です。
CPUはMediaTek Helio P22となっており、2019年発表のXperiaスマートフォンとしては唯一MediaTek製CPUを搭載した端末ということになります。Helio P22に関してはあまり搭載端末を見かけませんが、昨年5月に発表されたミッドレンジ向けのCPUで、GPUにPowerVR GE8320を採用しており、AI機能やデュアルカメラなどもサポートされた製品です。
性能としてはQualcomm Snapdragon 625相当となっており、Antutuでのベンチマークスコアは75,000点台程度を計測するようです。Xperia L3以外ではXiaomiのRedmi 6にも採用されています。
昨年発売されたHuawei P20 liteなどのミッドレンジクラスと同等くらいの性能と思われますが、これがエントリークラスの性能になってしまうとはスマートフォンに搭載されているCPUが短期間で高性能化していることを実感させられます。重量級の3Dゲームをプレイするような用途でなければ十分快適に利用できるスペックです。
RAMは3GBでストレージは32GBと、こちらに関してもエントリーモデルということで上位機種と比較すると控えめなスペックです。ただしMicroSDカードによるストレージ拡張もサポートしているため、画像データや動画などはMicroSDカードに保存するように設定すれば問題ないでしょう。
ディスプレイは5.7インチサイズで解像度は1,520×720となっており、こちらも2019年のエントリー~ミッドレンジクラスのスマートフォンクラスの平均的なスペックです。
Xperia 1とXperia 10/10 Plusでは縦横比21:9のワイドディスプレイを採用していますが、Xperia L3は今やベーシックになった縦横比18:9のディスプレイを採用しています。
カメラはインが8MP、アウトが13MP+2MPで、エントリーモデルながらデュアルカメラを採用していますが、上位機種と比較するとそのスペックは控えめなものになっています。
バッテリーは3,300mAhのものを搭載しています。USB-PDによる急速充電や「いたわり充電」、Qnovo社のバッテリー長寿命化技術にも対応しています。
Xperia 1やXperia 10/10Plusではハイレゾ音源の再生や既存の圧縮音源をハイレゾ相当にアップコンバートする「DSEE HX」に対応していますが、Xperia L3ではこれらの機能はサポートされておらず、上位モデルと差別化された印象になっています。
2.デザイン
前面はXperia 1やXperia 10/10 Plusと異なり、縦横比18:9のディスプレイを採用していることもあって、2019年現在ではスタンダードなスマートフォンといった印象です。左右ベゼルは細くなっていますが、上下ベゼルに関しては広く取られています。
背面はエントリーモデルながら一目でXperiaとわかるデザインとなっており、この辺に関しては手を抜いていない印象です。
カラーリングは「シルバー」「ブラック」「ゴールド」の3色が用意されています。
3.まとめ
Xperia L3はすでにグローバル市場にて199ユーロ(約25,000円)で販売中です。日本では現時点では入荷しているショップはありませんが、Amazon.co.jpでは並行輸入品が34,131円で販売中です。
また日本にも発送してくれる海外ショップとしては「Clove」でも169.00ポンド(約24,859円)で販売中となっており、こちらのほうが本来に近い価格で購入可能です。ただし、日本国内では技適の問題があるのと、対応バンドが少ないこともあって海外渡航用の端末として購入するのがベストかもしれません。
今年発表されたXperiaスマートフォンとしては一番安価なモデルで、上位モデルと比較するとスペック的には落とされている部分もあるものの、十分なスペックを備えているうえにXperiaらしさは継承していると思います。日本国内においてはフラッグシップモデルのみが投入される傾向にありますが、2019年は安価なミッドレンジモデルの投入も検討しているという報道もあり、先に記事にしているXperia 10/10 Plusともども日本向けの通信バンドに対応させたうえでぜひとも発売してほしい一台に仕上がっています。
最新の3Dゲームをバリバリプレイするような用途でなければ普段使いでも十分使える性能を備えており、Xperiaブランドの知名度が日本国内では高いこともありますので、安価な価格設定で日本市場に投入されればOppoやHuaweiの同クラスのスマートフォンとも十分競えるのではないでしょうか。
今後の展開に期待したいところです。
コメント
かのあゆ氏の「十分快適」や「普段使いに困らないスペック」は大嘘なので信じないようにしましょう。
どうせtwitterで「実機も試さないで」「この価格で文句を言うな」って反論するのが目に見えてるんでこれ以上は言いませんけど。
あと全然関係ないですけど、ウインタブさんはもうちょっとご飯の写真を上手に撮ってほしい。
メシテロとはおっしゃいますが、「うわー!こんな時間に腹減る画像貼りやがって〜!」ってならないです。
実際のところスペックを見る限り、ゲームをやらなければ必要十分(十分快適)なのではないでしょうか。
中華端末が跋扈している昨今、Xperiaが30kであればアリだと個人的には思います。
2年前に買ったSD625のスマホ使ってますが、普段使いで困るようなことは全く無いですね。
もっとも2年後に快適に使えるかと言えば分りませんが。