OUKITELがスマートフォン「WP50」を発売します。「OUKITELのWPシリーズ」と言えばタフネススマホ、そして「50というキリ番」なのでフラッグシップクラスの製品かな、と思いましたが、実際はエントリーモデルでした。WP50に先立ち、5Gエントリースマホの「C50」というのが発表され、このWP50も5Gモデルなので「50で合わせた」のだろうと思います。
ということで、今後中華スマホでも続々登場するであろう、低価格な5Gのタフネススマホ、というのがWP50です。
販売ページはこちらです
OUKITEL WP50:OUKITEL Official Store(AliExpress)
1.概要
スペック表
OUKITEL WP50 | |
OS | Android 14 |
SoC | MediaTek Dimensity 6100+ |
RAM | 4GB(拡張機能により最大12GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 6.6インチ(1,612 × 720)60Hz |
バンド | 5G:n1/2/3/5/7/8/20/28/38 40/41/66/71/77/78 FDD-LTE: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17 18/19/20/25/26/28AB/66/71 TDD-LTE: B34/38/39/40/41F |
SIM | nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac(推定)、Bluetooth5.2 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン8MP/アウト48MP+2MP+0.3MP |
バッテリー | 6,500 mAh |
サイズ | 172.2 × 80 × 12.4 mm |
重量 | 286 g |
コメント
OSはAndroid 14、SoCはDimensity 6100+です。このSoCはAntutuスコアが約39万点(出所:Nanoreview、6月13日現在の数値です)と、5G対応のSoCとしては低く、5G非対応で中国製品に搭載例の多いHelio G99といい勝負くらいの性能です。
RAMは4GBと小さく、一応拡張機能により最大12GBとして使えます。ストレージは256GBと悪くない容量ですね。
ディスプレイは6.6インチで解像度はHD+と低め、水滴型ノッチが使われています。
カメラはイン側が8MP、アウト側は48MPを含むトリプルレンズになっています。画素数とかレンズの数だけで「高品質」とは言えませんが、エントリーモデルのカメラ仕様としては悪くないですね(なお、この画像はよろしくないです。真ん中の8MPというのはインカメラですね。誤解を招くというか、悪質というか…)。
バッテリーは6,500 mAhと、タフネススマホとしては小さめの容量です。また、リバースチャージ機能(この製品をモバイルバッテリー代わりにして他のデバイスを充電できる機能)については説明がありませんでした。
筐体はこんな感じ。背面デザインはタフネススマホとは思えないくらいのおとなしさです。しかしIP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性を備えた、立派なタフネススマホではあります。それと、前面ガラスはゴリラガラス 5が使われています。
WP50の「最大の魅力」と言えそうなのがサイズです。バッテリー容量が小さめなこともあって厚さは12.4 mm、重量は286 gと、タフネススマホとしては非常に薄く、軽いですね。このサイズであれば「街なかで普通に使える、水没させたり派手に落としても平気なスマホ」と言えるでしょう。
2.価格など
OUKITEL WP50はAliExpress内のOUKITEL Official Storeに製品ページがあり、6月17日から発売記念セールが開催されます。セール価格は159.99ドル(1ドル160円として約25,600円)です。冒頭で言及した5Gエントリースマホの「C50」も同日付で発売記念セールがあり、こちらは109.99ドル(約17,600円)と、5Gスマホとしてはかなりの安さになっています。
中華スマホのジャンルでは、遠からず「5G対応のタフネススマホが2万円切り」になるかもしれない…とちょっと思いました。
3.関連リンク
OUKITEL WP50:OUKITEL Official Store(AliExpress)