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OUKITEL WP12の実機レビュー - 1万円強で購入できるAndroid 11搭載のタフネススマホ

アイキャッチ画像
こんにちは、ゆないとです。今回は1万円台で購入できるアウトドア向けのタフネススマホ「OUKITEL WP12」の実機レビューをお届けします。ウインタブでは何度かOUKITELのスマートフォンをレビューしておりまして、直近ではライターのひつじさんがC22というiPhoneライクなデザインの低価格な製品をレビューしています。私が試用したこちらは、似たスペックでありながらボディがタフネス仕様になったアウトドア向けのスマートフォンです。

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1週間ほど試用してみたところ、Android 11を搭載していることに驚いたのですが、撮影した画像の綺麗さにも感心しました。確かに高価なフラッグシップとは比べることはできませんが、こうしたジャンルのスマホのカメラは”撮影できればOK”で、カメラはオマケという印象を持っていた私としては、十分満足できるクオリティです。過去にいくつか中華のタフネススマホをレビューしてきましたが、継続して使いたいなと思える良い製品なので、じっくり紹介していきます。

なお、レビュー機は中国の通販サイト「Banggood」にサンプル提供していただきました。この場にて御礼申し上げます。

1.OUKITEL WP12のスペック

OUKITEL WP12
カラー ブラック、レッド、ブルー
OS Android11
SoC MediaTek Helio A22(MT6761V)
RAM 4GB
ストレージ 32GB
ディスプレイ 5.5インチ IPS HD+(720×1,440)
バンド 4G:B1/B3/B7/B8/B19/B20
SIM nano-SIM ×2(内1スロットはmicroSDカードと排他)
ネットワーク IEEE802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0
入出力 microUSB ×1、オーディオジャック
カメラ フロント:5MP
リア:13MP+2MP
バッテリー 4,000mAh
サイズ 174 × 81 × 14.3mm
重量 約237g

OS/SoC/RAM/ストレージ

OSは「Android 11」と比較的新しいバージョンが搭載されています。SoCはMediaTekの「Helio A22」でRAMは4GBなので、エントリークラスのスペックですね。グラフィック性能が必要な重めのゲームは厳しいです。ストレージは32GBという一昔前の容量で、様々なデータを本体に保存することには向かないです。

ディスプレイ/通信バンド/ネットワーク/入出力

ディスプレイは5.5インチのHD+(720×1,440)解像度で、コンパクトなサイズです。ネットワークはWi-Fi 5とBluetooth 5.0に対応しているので、ネットワーク接続で困ることは無いでしょう。入出力ですが、Banggoodの製品ページではType-Cという表記があるのですが、日本のAmazonページの”一部”という表記が正しく、レビュー機にはmicroUSBが搭載されていました。最近発売のスマートフォンだとほとんどがType-Cだと思いますが、中華スマホではまだ時々見かけたりしますね。これもそれです。

技適検索結果
なお、この製品は設定から各種認証のマークを表示できるのですが、確認してみたところ技適を取得していました。

カメラ/バッテリー/サイズ・重量

カメラはフロントが5MP、リアが13MP+2MPのデュアルという構成です。エントリークラスとしては標準的な組み合わせですが、想像よりも綺麗な画像が撮影できて驚きました。ただし、デュアルカメラについては広角や望遠というような構成ではなく、2MPの方は補助的に使われるのだと思います。

バッテリーは4,000mAhと十分な容量です。ただし、充電ポートはmicroUSBなので、充電には結構時間がかかりますね。Amazonの”一部”の表記には18Wの急速充電という表記があるのですが、microUSBなので急速充電は働きません。重量は237gで、5.5インチのディスプレイを搭載するスマホとしては重めですが、アウトドア向けスマホなのでそんなものでしょう。

2.OUKITEL WP12の付属品・外観

PDA工房にて専用の画面保護フィルムを作成して頂きました!

PDA工房のフィルム
今回はレビューに際し、PDA工房に専用の画面保護フィルムを作成して頂きました。いつもありがとうございます。

貼り付けも簡単で、気泡もすぐ抜けます。今回は選んだのは9H高硬度のアンチグレアです。これで少しはラフに使っても傷はあまり怖くありませんね。

付属品・外観

付属品
付属品です。プラグは海外仕様のものが付属していました(Banggoodでは日本からの購入の場合、プラグ変換アダプターを同梱してくれます)。その他Type-A to microUSBケーブル、各種ガイド類が同梱されていました。

ディスプレイ
ディスプレイです。上下のベゼルは太めで、画面占有率が高めの昨今では久々に目にするスタイルです。しかし、野暮ったさはほとんど感じませんし、タフネススマホであるということをふまえると実物は結構スッキリとした見た目です。

背面
背面です。4つの角は尖っておらず、落下させてしまっても衝撃を吸収してくれそうです。今回試用しているカラーは「ブルー」になります。外装は樹脂製と思われますが、このブルーの部分は周りとは異なり金属質(おそらくアルミ素材)で、メタリックな表面加工による見た目がブラックの背面と良くマッチしていてかっこいいです。

カメラ
カメラはデュアルレンズで、その横にはフラッシュライトが配置されています。カメラ部分は少しだけ出っ張っていますが、比較的大きい面積であるため背面を下にして置いたときでもグラつきません。

カーボン調バックカバー
このように、中央はカーボン調仕上げです。カーボン調の素材にあまり触れたことが無いので断定はできませんが、触れた感じはカーボンではなくカーボン”調”ですね。模様に合わせて少しザラザラとした手触りです。握ったときには良好な触り心地で違和感はありません。

右側面
右側面です。画像右側から、ボリュームボタン、電源ボタンと並んでいます。電源ボタンには滑り止めのために凹凸に表面が加工されていて、視認しなくても手触りでしっかり捕捉することができて便利です。ボタンのグラつきも無く、価格を考えると良いクオリティと言えますね。

上部側面
上部側面です。こちらにはイヤホンジャックが搭載されています。この製品は、IP68とIP69Kの防水・防塵性能を有しているため、ポート類はカバー(パッキン)で塞がれています。水や埃が混入しないようしっかりと閉じられていますが、爪で比較的簡単に開くことができます。

イヤホンジャック
開いてみるとわかったのですが、ジャックが奥まった位置にあり、プラグの根本(指で摘む部分)が大きなサイズだと入らない可能性が高いです。手持ちのイヤホンは細身のものが多く特に困るものではありませんでした。

左側面
左側面です。画像左側から、SIMカードスロット、ファンクションキーが並んでいます。気になるファンクションキーですが、設定から「長押し」したときに起動するアプリを選択できます。端末を右手で握ったときに、ちょうど人差し指が届く位置で押しやすいです。

SIMカードスロット
SIMカードスロットのカバーを外せばイジェクターピンをでスロットを取り出すことができます。

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下部側面
下部側面です。こちらにはUSBポートが配置されています。右側の角に空いている穴はストラップホールです。OUKITEL WP12を首に提げて持ち運びたい場合には重宝しますね。

microUSBポート
ポートのタイプはmicroUSBです。こちらもイヤホンジャック同様奥まったところにあり、コネクタの摘む部分が大きなものは奥まで入らないかもしれません。製品付属のケーブルは問題ありませんでした。

ディスプレイ端に注目して頂きたいのですが、ディスプレイの周りは目測1mmくらい高くなっていて、平らな机上であればディスプレイ側を下にしても傷付かないと思います。

3.OUKITEL WP12の使用感

UIは中華スマホらしさを感じるが、比較的シンプル

システムUI1
設定画面ですが、見た目は素のAndroidの設定画面に近い見た目です。ただし、見出しのアイコンがポップなものになっているのと、中華特有の個別の設定項目(SOS Call/Custom key function/DuraSpeedなど)があります。

システムUI2
セットアップ直後のホーム画面です。ホームランチャーは「QuickStep」でした。ただし、ホーム画面の仕組みは変更することができません。アプリ一覧がドロワーとして下から引き出す方式ではなく、ホーム画面に全て表示されてしまう仕組みのみです。

セキュリティバージョン
Android 11搭載なだけあり、セキュリティアップデートは比較的新しい2021年3月のものが搭載されていました。ただし、中華スマホなので、Pixelなどのように毎月アップデートは望めないでしょう。半年に1回のアップデート頻度すらも期待しないほうがいいと思います。

ディスプレイ・タッチ操作

ディスプレイはHD+の解像度ですが十分綺麗です。個人的に特に良かったと思うのは画面輝度です。最高輝度は大抵の製品と変わりませんが、最低輝度は十分低くなり、真っ暗な部屋でも目に刺さらない暗さまで下がってくれます。

タッチやスワイプなどの感度は良好です。スクロールする際は高速でページを送ってもカクつきが気になるほどにはなりません。もちろん画面のリフレッシュレートは一般的な製品並なので、常に滑らかなアニメーションとは言えませんが、これらの操作についてはストレス無い印象です。

スピーカー

スピーカー
スピーカーは背面下部に配置されています。音質は決して悪くはありませんが、やはり背面にスピーカーが配置されていることと、低音が弱いために、迫力のある音は楽しめません。アーティストのMVや映画のPVなどの動画、音楽再生には向かないです。ただし、セリフやボーカルが聞き取りやすいバランスで、トーク系の動画であれば問題ありません。

カメラ

カメラUI1
カメラUIですが、エントリークラスの中華スマホによくある、画像・動画モードだけではなく、FacebeautyやMonoモードが使えます。

撮影モード他
Moreを選択すると、詳細に設定できる”Pro”やボケを付加できる”Bokeh”などがあります。

カメラ設定項目
歯車マークから設定メニューを展開すると、タイマーや手ブレ補正、色調補正などが可能です。

撮影画像1
被写体として小物を選んで撮影しました。通常の撮影モードであれば左下にウォーターマークを付けることができます。正直なところアウトドア向けのスマホのカメラはオマケで、それなりの明るさの場所でもノイジーな仕上がりだと、あまり期待をしていませんでした。しかし、このOUKITEL WP12は13MPのリアカメラを搭載しているため、十分に綺麗に撮影できます。結構寄った場合でも、輪郭があまりぼやけることなくはっきり撮影できますし、下に引いたデスクマットの表面も良く写っていると感じます。

撮影画像Bokeh1
Bokehモードでは、ボケ具合とボケさせない領域のサイズが変更できます。カメラの力を入れた製品ではないため、被写体を認識して判定はしてくれるような仕様ではありません。そのため、上記の画像のように中央の円の外側がボケることを上手に活かす必要があると思います。

撮影画像Bokeh2
試しに撮影をしてみましたが、このように周囲をぼやけさせ、中央の被写体を強調し、夢の中にいる視界を表現しているような画像になります。

撮影画像Mono
Monoという撮影モードではモノクロ撮影が可能です。このOUKITEL WP12のリアカメラは13MPの他に2MPのものも搭載しています。おそらくこちらがモノクロ撮影用なのだと思います。白黒がはっきりとしたものではありませんが、いい感じに色が抜けた画像に仕上がります。手軽に撮影ができるので、アウトドア中の景色を味のある画像にできると思います。

アウトドア向け独自機能

便利機能
ToolBagというアプリで、アウトドアで役に立ちそうな機能が1つになっています。コンパスやサウンドメーター、高さ測定、傾き測定などが利用できます。アウトドア向けのスマホではこのような機能はだいたい搭載されています。頻繁に使うような機能でもありませんが、意外にあると助かりますね。単純にこうした機能はかっこよくて楽しいですし。

ゲームプレイ

初めに今話題のウマ娘をプレイしてみましたが、結論として満足にプレイはできませんでした。今回は自分のアカウントでログインせず新規で始めましたが、オープニング画面を完全に表示しきるまでにもカクついてしまい、データダウンロードが済んで初めの会話パートではキャラクターの動きがスローモーションに感じるほどフレームレートが落ちています。

ポケGoアプリ
アウトドア向けのスマホといえば、位置情報ゲームも良いですね。今回「Pokemon Go」をインストールしましたが、比較的快適にプレイができました。モンスターボールで捕まえるときも、滑らかにスワイプ操作に反応し、途切れたりすることが無いため的確にゲットができました。フィールド画面で視点を操作するときはやや反応が遅れることがあった以外は快適です。

Ingress
なお、同じ位置情報ゲーム「Ingress」の方は、やや動作が重めなもののプレイには支障がないレベルです。せっかくなのでこうした外でラフに使える位置情報ゲーム端末としても良いかもしれませんね。

4.OUKITEL WP12のベンチマーク結果

Antutuベンチ
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
OUKITEL C22(Helio A22):99,664

エントリークラスであればこのくらいでしょう、といったスコアですね。やはりゲームなどパワーが必要なアプリを動かすには向いていません。ブラウジングやSNSといった基本的な用途であれば問題ないです。

5.OUKITEL WP12の価格・まとめ

OUKITEL WP12は中国の通販サイトBanggoodにで販売中ですが、Banggoodよりクーポンを頂いており、クーポンコード「BGJP43599」で94.99ドル(10,547円)で購入が可能です(10台限定です)。カラーはブラック、ブルー、レッドの3色展開となっています。

1万円台で購入ができるAndroid 11搭載のアウトドア向けスマホのOUKITEL WP12はカメラも十分なクオリティでボディの質感も良いです。エントリークラスのスペックであるため重めのゲームはできませんが、Pokemon Goなどの位置情報ゲームは比較的快適に使えたので、ラフに使えるボディであることを活かして位置情報ゲーム専用端末として如何でしょうか(ウインタブ注:読者の方から、Pokemon Goはうまく動作しなかった、という情報を頂きましたので、念のため追記します。2021年12月15日)。

私はこれを機会にOUKITEL WP12をお供にPokemon GoとIngressを始めてみようと思います。

6.関連リンク

OUKITEL WP12:Banggood
※Banggoodよりクーポンを頂いております。
・10人限定クーポン:BGJP43599
・適用価格:94.99ドル
・有効期限:6月30日迄

OUKITEL WP12

OUKITEL WP12

94.99ドル

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コメント

  1. 森川宏 より:

    ポケモンGOについては、動作止まる症状があり、レイドバトル後に、ボールが投げられなくなり、何度もアンインストールして、インストールし直しましたが、改善しませんでした。
    ポケモンGOのために購入するのはやめたほうが良いです。

    • wintab より:

      こんにちは、情報ありがとうございます。ライターは快適だったと言っているのですが…。このような情報を頂いたことを記事に追記しておきます。