こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。中国メーカーのOukitelといえば、私は10,000mAhの巨大バッテリーを搭載する「K10000 Pro」をイメージしてしまいます。バッテリーがすべて、というわけではありませんが、Oukitelといえば大容量バッテリー、という印象を持つ人も多いのではないでしょうか。
今回紹介する「K5000」もまた、5,000mAhという大容量バッテリーを搭載しています。そしてデザインは「S8タイプ」なので、K10000 Proのようなゴツさはありませんよ!
1.スペック
CPUはMediaTekのMT6750T、RAMは4GB、ストレージは64GBと、ここ最近の中華ミドルスペック製品としては標準的なものになっています。これよりもうワンランク上だとMediaTekのHelio P20(P25)、ワンランク下だとMT6737、というのがお約束ですね。アクションゲームや音ゲーなんかをする場合はMT6750よりも高性能なCPUを選ぶ方がいいと思いますが、ニュースアプリとかパズル系のゲームをする程度ならこの製品の性能でも全く問題はありません。
ディスプレイは5.7インチと大型ですが、筐体デザインがGALAXY S8に似せてある(Infinity Display)ので、ベゼル幅が非常に細く、筐体サイズも比較的コンパクトになっています。ディスプレイのアスペクト比は18:9とかなり縦長です。一方で解像度の方は「HD(本来だと1,280 × 720)レベル」です、縦長形状のため、縦方向の解像度が高くなっているだけですね。ディスプレイガラスはゴリラではなくドラゴン(旭硝子のDragontrail)です。
また、この製品はカメラ性能も高いです。ソフトウェア補間後ですがイン16MP、アウト21MPと、ミドルスペック機としてはごく高精細なものになっています。ただし、最近の中華スマホの標準とも言えそうなデュアルカメラではありません。それと、中華スマホのカメラはスペック表よりも品質が低いケースがあり、最近だとふんぼさんがレビューした「Ulefone Armor 2」のカメラ性能が低評価でした。なので、中華スマホのカメラについては過度の期待は禁物かと思います。
記事の冒頭にも書きましたが、バッテリー5,000mAhというのは筐体デザインとならんでこの製品の最大のセールスポイントになると思います。メーカーによれば「普通の使い方で3日もちます」とのこと。ただ、おそらくバッテリーも原因のひとつになると思いますが、筐体の厚みが10.8 mmと、結構厚くなっています。また、重量についてはメーカーで公表しておらず、TOMTOPで「207 g」Gearbestで「175 g」という記載がありましたが、個人的にはTOMTOPの数字が妥当かと思います。
2.筐体
す、すみません、でもこの手の、というかGALAXYもどきの中華スマホはもう見慣れちゃいましたから、正直あまり新鮮味を感じません…。新鮮味は感じませんけど、キレイなスマホだなあ、とは思います。筐体素材はCNC加工のオールメタル、とのことです。あと、背面の左下にスピーカーらしきものが見えますね。
前後面とも2.5D曲面で仕上げられていて、非常に美しいデザインになっているのがわかります。
側面の画像もありました、下面にはスピーカーがなく、USB Type-Cポートがあるだけなので、やはり背面にあるのがスピーカーのようです。また、オーディオジャックもありません(Type-Cからアダプターを介してイヤフォン接続するタイプ)。
筐体色は「ブラック」「ゴールド」「ブルー」の3色展開です。この製品に限らず、最近の中華スマホはブルーとレッドをラインナップするケースが増えており、しかもいい感じの色目なんですよね…。
3.価格など
Oukitel K5000は中国の通販サイト「Banggood」「TOMTOP」「Gearbest」に製品ページがあり、10月24日現在BanggoodとTOMTOPでプレオーダー(予約販売)が開始されており、価格はBanggoodが159.99ドル(18,661円)、TOMTOPが149.99ドル(16,649円)となっています。
この製品はS8タイプの筐体デザイン(サイズの割にディスプレイが大きく、デザインも美しい)、カメラ性能、そして5,000mAhの大容量バッテリーに魅力があります。ただ、筐体デザインに関しては中華スマホで非常によく似たものが多くなっていますので、差別化ポイントにはなりにくいかな、と思います。やっぱり「Oukitelといえばバッテリー」なのかな?
4.関連リンク
Oukitel K5000:Banggood
OUKITEL K5000:TOMTOP
OUKITEL K5000:Gearbest