こんばんは。ひつじです。スマホレビューは久しぶりな気が。今回はOUKITELのエントリースマホであるC22を実機レビューいたします。なお、レビューにあたりMint Greenの実機をBanggoodより提供頂いております。いつも本当にありがとうございます。
そして頂いておいて言うのもあれですが、この機種「前面ノッチとカメラ周りのデザインが某果物」じゃないですか?結構心配だったんです。トリッキーな製品ならどうしよう、と。
ひとまずその点については杞憂に終わりました。比較的シンプルなスマホだなーという印象です。
1.スペック
OUKITEL C22 | |
OS | Android 10 |
CPU | MediaTek Helio A22 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 5.86インチ(1,520 x 720) |
LTEバンド | B1/3/5/7/8/19/20/38/40/41(EU版), B2/4・5・7・12・17・28(A+B)(アメリカ版) |
SIM | Micro SIM + Nano SIM(microSDと排他) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0(ウインタブ推定) |
入出力 | microUSB、microSDカードリーダー |
カメラ | イン8MP / アウト13MP+2MP+2MP |
バッテリー | 4,000mAh |
サイズ | 150.5 × 73.7 × 8.9mm |
重量 | 178.6 g |
Android 10はそれより前のバージョンから色々とアップデートされていることもあり、「十分に新しい」と感じさせる面が多いですね。
またCPUはHelio A22。決して高性能ではありません。特にGPU周りの性能は低く、後述しますが3Dゲームなどで期待はできないかと思います。ただ通常使用の範囲ではそこまで不満が溜まるようなものでもないです。
ただSIMはmicro SIMとnano SIMのデュアル仕様(説明書も同様に記載あり)で、後者がmicroSDカードと排他になっています。つまりmicroSDカードを使いたければmicro SIMを用意する必要がありますね。
嬉しいのはRAMが4GB、ストレージが128GBもある点。今では4GBのRAMはエントリーと言われてしまう範疇かもしれませんがこのスマホでRAMを大量消費するような活用は現状ないでしょうし使用上も十分快適です。
数年経てば根本的にこのRAMが不足するような時期がやってくるかもしれませんが、その頃には多分RAMだけでなくCPUも不足を感じるような状況になっているでしょう。バランスは取れていると思います。
ディスプレイはエントリーらしく解像度がHD+。発色そのものは鮮やかで良いのですが、ノッチが大きくベゼルも太いというちょっと野暮ったさを感じる部分ですね。
2.筐体
3.使用感
OS・アプリ
基本的に独自機能は少ない「素のAndroid」に近い機種ですね。ただダブルタップでの画面ON/OFF等を網羅した「インテリジェント・アシスタント」が優秀。
画面ダブルタップでスリープ解除や電源ボタン二度押しでカメラ起動等、それぞれは他社でもよくある機能ですが体系立てて1画面で整理されていること、価格の割に実装されている機能が多い点は魅力的だと感じますね。
なおインストールされているアプリ一覧はこんな感じ。翻訳度合いは極稀に違和感がある、といった程度で通常使用なら問題ないでしょう。ちなみにこの下の3枚目の画像にある「注」はメモアプリでした。
カスタムOSは時にやりすぎ感を覚える場合もあったりしますが、この機種はそういった違和感もなくすんなり使えるような気がしますね。ホーム画面もLauncher3ととてもオーソドックスです。
ディスプレイ
HD+の液晶ディスプレイなのでそこまで期待していませんでしたが発色等の基礎性能は十分優秀な部類だと思います。色の正確性などはもちろんハイエンドスマホなどと比べるものではありませんが、単体で見て違和感を感じさせるような部分はありません。
CPU性能からなのか、画像が多いページではがたつく感じはありますがディスプレイとしてのタッチ感度も過不足ない感じで好印象です。
なお、WideVineはL3なので、この点はちょっと残念(WideVineがL3の場合、Netflixなどの動画のサブスクリプションサービスで高画質での視聴ができません)。
スピーカー・イヤホン
モノラル1発という割り切った仕様です。音質は想像通り…といったところ。「価格相応」です。全体的に曇っていて、音の輪郭などは掴みづらい感じですね。
オーディオ端子も良く言えば柔らかい、悪く言えばぼんやりした感じの音が出ます。こういった部分は格安のスマホらしさが目立つかなあ、といったところ。妥当ではあるんですけどね。
カメラ
最近のスマホのカメラ性能の向上は著しいですが、写真を見ていただいた方が分かりやすいかなと。一応AIカメラらしく被写体に合わせて色々と色調などは調整してくれます。
まず部屋のギター等を撮影。ややコントラスト感を強調したような画作りになっています。右側のベースはもう少し青みが弱いですし、左側のギターの黄色はもう少しトーンが暗いです。全体的な写りとしては悪くないです。ただもう少し解像度感は欲しい、というところ。
続いて料理。チャプチェですね。AIが有効化することで青みが抜けた色に仕上がりますね。比較的この写真はいい感じに仕上がっていますが結構肉眼で感じた印象からは離れます。
仕事帰りの道で夜景を撮影してます。順番にオート撮影、オート撮影(HDRオン)、夜景モード撮影です。夜景モードはノイズ感も少なく結構健闘している気がしますね。光も上手くコントロールしていて解像度感も高まっている印象です。
続いて指輪を撮影。ついでに接写も試しています。指輪の撮影では比較的解像度感が表に出てきていて、写りとしてはいい感じ。接写は2cmの距離がもっとも良いらしいのですが、フォーカスが固定なのが使い勝手の上でちょっと厳しいポイントかなあと。ハマればちゃんと使えます。
インカメラも予想より撮影クオリティは良いですね。やや白が強い傾向はアウトカメラと同様な気がします。
さすがに今どきのミドルレンジ以上と比べるのは酷ですが、価格帯を考えればよく頑張っている撮影クオリティだと思います。
ゲーム
ウマ娘クラスは基本的にNG、オクトパストラベラーは頑張ればなんとか出来る、といった感じですね。簡単なパズルゲームなどであれば十分にプレイ可能かとは思います。
元々ベゼルが割と目立つデザインに加えて全画面使えないアプリが多く、小さめの表示になってしまう点が少々残念ではありますが、時間つぶしに軽いゲームをするような使い方であれば問題ないですね。いいと思います。
4.ベンチマーク
Antutuのver9で計測をしています。
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
エントリーらしい、という結果かとは思います。普通にメールや電話、軽いブラウジングくらいであれば不満が出ないですがサイトが重いと多少引っかかる体感はあるので、数値的にも「それくらい」といったところ。
5.まとめ
OUKITEL C22はBanggoodにて、104.99ドル(11,625円)で販売中ですが、ウインタブ読者向けにクーポンを頂いており、クーポンコード「BGJP43505」(10台限定)を使えば94.99ドル(10,518円)で購入ができますなお、別途送料が5.21ドル(577円)必要です。
どちらかというと「スマホ好きのサブ機」としての利用に丁度いいのかな、という機種ですね。比較的プレーンなandroidを味わえるスマホだと思えば魅力を感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
他にも皆様のメインスマホとして活用するにはやや力不足な部分もあるかと思いますが、古いハイエンド機種を使い続けているご両親にプレゼントしたり、格安な通信事業者へ乗り換える際の端末として使用する分には悪くないのではないかな、と思いました。
興味がある人は購入してみてはいかがでしょうか。安いですしね!
6.関連リンク
OUKITEL C22:Banggood
コメント
面白そうだったのでサブ機になるかなと思ってBanggoodさんに行ったら、すでにグリーンは売り切れていました。中華スマホは再製造するんだったら新機種をつくるってノリなので、タイミングを逸してしまったのが残念です。
日本だったらジョークグッズと言われそうなくらいにiPhoneですよね、これ。