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FREETELブランドのスマホを手がける株式会社MAYA SYSTEMから、「クラウドSIM」に対応するスマートフォン「jetfon」が発売されます。「クラウドSIMって何よ？」と思いますよね。MAYA SYSTEMによれば「クラウド上に世界各国のSIMを格納し、通信端末へネットワーク環境を提供する先進の技術です。jetfonはこの技術を用いた、 SIMカード不要で世界100以上の国と地域でデータ通信が可能なスマートフォンです。通信プランは内蔵のアプリで購入することができる為、 SIMカードの差替えやAPN設定などの作業は一切必要ありません。また、高価な海外ローミングと違い、現地の通信事業者と直接通信をするため、低コストで安心して利用できます。 」とのこと。
つまり、海外に出張したり旅行する際に便利に使える機能と言えます。ただし、クラウドSIMというのはデータ通信専用なので、クラウドSIMだけでは電話機としては使えません。それともうひとつ、jetfonはクラウドSIMに対応しますが、クラウドSIM専用機でもありません。nano SIMスロットを2つ備え、普通にSIMフリーのスマホとして使うことができます。
1.スペック
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今回はメーカーサイトのスペック表をそのまま引用しています。ハードウェアとしての基本スペックは下記のとおりです。
OS： Android 7.1.2
CPU： Qualcomm Snapdragon 652
RAM： 4GB
ストレージ： 64GB
ディスプレイ： 5.5インチIPS（1,920 × 1,080）
カメラ： イン8MP/アウト13MP
バッテリー： 2,900 mAh
サイズ： 154 × 76 × 7.9 mm / 180 g
ミッドハイクラスと言っていいくらいの構成ですが、（良くも悪くも）アグレッシブに最新スペックを追求する中華スマホをよく紹介しているウインタブとしては「ちょっと古くないですか？」という気はします。ディスプレイは縦長タイプではありませんし、カメラもデュアルレンズではありません。性能面では十分かと思いますが、わりとベーシックな感じがします。
指紋センサーも装備していますが、より新しい技術である顔認証には対応しません。
この製品の特徴はなんと言っても「クラウドSIM対応」という点でしょう。海外（日本でも使えます）に行った際に、あらかじめインストールされているアプリを起動して、その国の通信事業者と契約するだけでデータ通信が可能になります。面倒なAPN設定なども不要。
一例として北米地域の通信料金を掲載します。高いか安いかはノーコメント。でも「3泊5日のハワイ旅行」なんかの際には便利そうです。もちろん北米だけでなく、ほぼ全世界で使えるようです。
通信料金：jetfon公式サイト
また、クラウドSIM対応に伴い、この製品が対応する通信バンドはめちゃめちゃ広いです。各種3GやFDD-LTE、TDD-LTEはもちろん、2Gまで対応します。国内での利用を前提とする場合はあまり意味はありませんが、これだけの通信規格に対応しているのはすごいですよね。
2.筐体
筐体色は「グラファイトブラック」と「シャンパンゴールド」の2色です。よく言えばすごくオーソドックスなデザイン、悪く言えばちょっと古臭い感じがします。前面にはホームボタンがあり、これが指紋センサーも兼ねています。
筐体はCNC加工のアルミ製。エッジ部分にはダイヤモンドカット加工も施されていますので、筐体の質感は高いものと思われます。
3.価格など
jetfonは8月28日の発売予定ですが、すでに予約販売がスタートしており、家電量販店やAmazon、jetfon公式サイトで購入が可能です。8月21日現在のAmazonでの予約価格は税込み39,073円です。Snapdragon 652搭載機でRAMやストレージ容量も十分、さらに膨大な通信規格に対応し、クラウドSIMも使えるということなので、決して割高ではないと思います。むしろニーズのある人にしてみればかなり安いと言えるでしょう。
一方で、デザイン面は最新のトレンドから少しばかり乗り遅れている印象があります。海外での利用を前提としない人にしてみればクラウドSIMというのは特に大きな恩恵とも言えませんので、そうなるとあまり購入欲をそそられないかもしれないですね。
4.関連リンク
jetfon公式サイト
MAYA SYSTEM jetfon：Amazon