中国メーカー「HOMTOM」から、5.5インチサイズの縦長ディスプレイを搭載するスマートフォン「HOMTOM S99」が発売されました。この製品はCPUにMT6750Tを搭載しているのでエントリー~ミッドレンジの処理性能となり、実際価格も安いのですが、機能盛りだくさんで非常にお買い得感のある製品です。
1.スペック
OSはAndroid 8.0と新しく、CPUはMT6750Tですから、Antutuスコアが6万点弱(Ver.7の場合、Ver.6だと45,000点くらい)となる、ウインタブ的には「ミドルスペック」のものが搭載されています。RAMは4GB、ストレージは64GBと十分な容量が確保されます。
ディスプレイは5.5インチで縦長(アスペクト比18:9)タイプ、解像度はHD+の1,440 × 720となります。もうワンランク上のスマホだとFHD+になっていることが多いですが、価格帯から見て妥当な水準だと思います。
入出力ポートはUSB Type-Cではなく、従来からあるmicroUSB + オーディオジャックです。イヤホンを使う機会が多い人は「USB Type-Cでオーディオジャック廃止」のタイプよりもこちらのほうがいいかもしれないですね。
この製品、価格の割によさげなのがカメラとバッテリーです。
カメラはアウト側21MP + 2MPのデュアルレンズで、イン側の13MPとあわせ、かなりの高画素数です。撮影品質のほうは実際に使ってみないとなんとも言えませんが、スペックとしては素晴らしいと思います。それとバッテリー容量が6,200 mAhもあります。最近の中華スマホだと10,000 mAhなんてのがたくさん発売されていますので、それらの製品と比較すると控えめなものの、これだけの容量があれば終日バッテリー切れを心配しなくて良さそうですよね。
また、この製品はモバイルバッテリー代わりに使うこともできます。6,200mAhということなので、自分自身の消費電力を賄うぶんを除けば、決して十分な容量ではないものの、友達のスマホを緊急支援するくらいなら楽勝でしょう。
ただし、バッテリーを大きくしたしわ寄せはサイズに現れます。タテ・ヨコサイズは十分コンパクトと言えますが、厚さは12.8 mmと1センチ越え、重量も200 gありますので、比較的重量の重い製品の多い中華スマホの中にあっても重量級(アウトドアスマホを除く)と言えます。
2.筐体
前面は縦長スマホとしては「普通」な感じです。上下にはそれなりの太さのベゼルが残っていますね。また、ディスプレイのエッジ部分は2.5D曲面になっているようです。背面はプラスティック製と思われますが、無地ではなく、模様が入ります。このへんの処理は好き嫌いが分かれるかもしれません。
背面には指紋センサーもありますね。この製品は指紋認証のほか、顔認証にも対応します。
それと、側面の画像を見ると、やはり厚みはかなりのものですね。しかし、10,000 mAh越えの超大容量バッテリーを搭載するスマホだと、アウトドアスマホっぽいゴツいデザインにして厚みをカモフラージュするような処理をすることが多いですが、この製品の場合は一般的なスマホデザインになっています。
本来はカラーバリエーションがあり、「ホワイト」「ブルー」「グレー」「ブラック」の4色展開となるはずなのですが、7月9日現在だと中国通販ではブラックのみの取り扱いとなっています。
3.価格など
HOMTOM S99は中国の通販サイト「TOMTOP」「CAFAGO」「Gearbest」に製品ページがあり、7月9日現在最も低価格なのはTOMTOPで128.99ドル(14,344円)です。
MT6750T搭載でAndroid 8.0、RAM4GB、ストレージ64GB、そして縦長ディスプレイを備える中華スマホの価格が128.99ドルというのは「お、結構安いじゃん!」という感じがしますが、この製品の場合はそれだけでなく、6,200 mAhの大容量バッテリーと高画素数のカメラまで搭載して128.99ドルですから、私の印象としては「激安じゃん!」となります。実際のところ、10,000mAhでなくとも6,200 mAhもあれば終日使えると思いますし、カメラ(これは額面通りの画質になっているかは少し不安)の性能にも期待大です。そしてMT6750Tであれば、ゲーム用途以外なら性能面で不満も出ないだろうと思いますので、次期メインスマホということで検討の余地はあるんじゃないでしょうか。
4.関連リンク
HOMTOM S99:TOMTOP
HOMTOM S99:Gearbest
HOMTOM S99:CAFAGO
コメント
前からおもってたのですが
特に廉価版は電波帯チャンネルが少ないので
こういうのってどこに対応した電波帯が使えるかも載せたほうがいいんじゃないでしょうかね