DOOGEEがスマートフォン「S punk」を発売しました。「製品名が『パンク』でSoCがUNISOC T606」という時点で興味を失う方もおられるかもしれませんが、ちょっと待ってください。148.99ドル(23,867円、6月12日現在の価格)で購入できる製品として、またアウトドア用のサブ機として素晴らしいと感じられるんですよね。
1.概要
スペック表
DOOGEE S punk |
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OS | Android 14 |
SoC | UNISOC T606 |
RAM | 6GB(拡張機能により最大16GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 6.58インチ(2,408 × 1,080)90Hz |
バンド | FDD:B1/2/3/4/5/7/8/18/19 B20/25/26/28A/28B/66 TDD:34/38/39/40/41 |
SIM | nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン16MP/アウト50MP+2MP |
バッテリー | 10,800 mAh |
サイズ | 178.5 × 83.1 × 17.9 mm |
重量 | 422 g |
コメント
OSはAndroid 14でSoCはUNISOC T606です。Antutuスコアが25万点前後のSoCなので、性能面ではエントリークラス、ということになるでしょう。RAMは6GBで拡張機能により最大16GBとして使え、ストレージは256GBと低価格品としては大きめです。
ディスプレイは水滴型ノッチで6.58インチ、解像度はFHD+です。150ドル近辺のタフネススマホの場合、ディスプレイがHD+になるのかFHD+になるのか微妙と言いますか、製品によって異なりますので、FHD+であることは歓迎できます。
一足先に発売されたDOOGEEの上位モデル「DK10」と同様、カメラにはMorpho(画像処理ソフトウェアの研究開発型企業。日本企業です)の技術が使われています。アウト側メインカメラの画素数も50MPと高いので、撮影品質には期待できそうです。ただし、S punkにはナイトビジョンカメラなど、タフネススマホ特有の特殊機能はありません。
バッテリーは10,800 mAhと大容量でリバースチャージにも対応します。もはやタフネススマホ界隈では10,000 mAh越えのバッテリーは「普通」になっちゃいましたね。
こちらが外観。筐体色はブラックとグリーンの2色で、背面のカメラ付近のデザインが「パンク」です。筐体はもちろんIP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性を備えています。
で、「背面のカメラ付近」にあるのは超大音量(最大126dB)が出せるスピーカーです。うかつに最大音量にしてしまうと周囲に大きな迷惑がかかりますが、アウトドアでの非常時にはとても助かる存在になると思います。
それと、S punkはスピーカー部分を中心にLEDライトが搭載されており、色を変更することができます。このあたりも「パンク」ですね。
2.価格など
DOOGEE S punkはAliExpress内のDOOGEE Official Storeに製品ページがあり、6月12日現在の価格は148.99ドル(23,867円)です。なお、この価格は製品ページにあるクーポンを使用したものです。
SoC性能は低めながら、タフネス筐体でバッテリー容量も大きく、カメラは日本の研究開発企業の技術が使われ、さらに大音量のスピーカー搭載と、アウトドア用のサブ機としては非常に魅力的な製品だと感じました。2万円台前半という価格も素晴らしいですよね。
3.関連リンク
DOOGEE S punk:DOOGEE Official Store(AliExpress)