DOOGEEがエントリータブレット「U11」のAndroid 16版を発売しました。DOOGEEと言えばタフネススマホ、というイメージがありますが、非タフネスのエントリースマホやタブレットの販売にも力を入れていて、他の中国メーカーと同様に日本での販売も積極化しています。ただ、DOOGEEの場合「どちらかと言うとAmazonより楽天」ですかね。このU11 Android 16版についても楽天で先行販売されています(7月14日現在)。
1. スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | Android 16 |
SoC | UNISOC T606 |
RAM | 4GB(拡張機能により最大16GB) |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 11インチIPS(1,280 × 800)120Hz |
バンド | — |
無線通信 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0 |
ポート類 | USB Type-C 、microSDカードリーダー 3.5 mmオーディオジャック |
カメラ | 前面:5MP/背面:13MP |
バッテリー | 8,680 mAh |
サイズ | 257.0×169.6×7.9 mm |
重量 | 537 g |
2. OS
この製品の最大の特徴はOSがAndroid 16であることです。中国タブレットとしては「おそらく最速導入」だと思います。最近はOTAアップデートに積極的な中国メーカーも見られるようになりましたが、OSのメジャーアップデートまで対応してくれるケースは少ないです。なので、初期導入OSがAndroid 16である、というのは低価格中国タブレットでは大きなメリットと言えるかもしれません。
3. SoC/RAM/ストレージ
SoCはウインタブではすっかりおなじみのUNISOC T606です。Antutuスコアは約25万点で、ゲーム向きの性能ではありませんが、動画視聴やWeb閲覧などであれば問題なく動作します。
RAMは4GB(+仮想12GB)、ストレージは128GBと、低価格帯タブレットの典型とも言える容量です。余裕のある容量ではありませんが、ゲームアプリを大量にインストールするような用途でなければ十分かと思います。また、microSDカードによるストレージ拡張も可能です。
4. ディスプレイ
先日、この「オピニオン記事」を掲載しました。
中国タブレットの選び方 - 失敗しないために絶対チェックしたい3つのポイント
この記事での私の意見は「SoCは用途に合わせて選ぶ。最低でUNISOC T606」「10インチ以上のタブレットのディスプレイはFHD(WUXGA)が目安」「ケースは必須」というものです。U11は残念ながら私の3つの主張のうち、ディスプレイ要件を満たしません。解像度はWUXGAではなくWXGA(1,280×800)にとどまります。そのため、使っていて少々画面の粗さが気になるのではないかと思います(ただし、動画視聴の「HD画質」というのは「1,280×720(720pと表記されます)」なので、U11でもHD画質での動画視聴は可能です。
また、リフレッシュレートは90Hzと少し高めなので、スクロールは比較的滑らかになります(低価格帯タブレットで標準的なリフレッシュレートは60Hz)。
5. 筐体
オーソドックスなデザインの筐体です。サイズも特に大きいとか小さいということはなく、厚さは7.9 mmと比較的薄型になっています。筐体色は「ブラック」「グレー」「ブルー」の3色から選べます。また、microSDカードリーダーとイヤホンジャックもついています。
カメラは前面5MP、背面13MPと、11インチタブレットで想定される用途(Webミーティングやドキュメントの撮影など)を考慮すれば十分な画素数だと思います。
バッテリーは8,580 mAh。11インチでUNISOC T606搭載のタブレットとしては標準的な容量です。
6. 「セットモデル」が魅力
DOOGEE U11には「タブレット本体のみ(充電器とUSBケーブルは付属)」と「セットモデル」があります。
こちらがセットモデルの同梱物です。ケース、ガラスフィルム、Bluetoothキーボード、マウス。タッチペンが付属します。ケースは必需品だと思いますし、キーボードやマウスはそれほど高品質とは思えませんが、U11以外のデバイスにも使えますので「持っていれば何かと便利」です。
7月14日現在だと、「本体のみ」と「セットモデル」の価格差は2,000円なので、ウインタブとしては「セットモデルにするほうがいいのでは?」と思います。
7. 価格など
DOOGEE U11 Android 16版は楽天で販売中で、7月14日現在の価格は本体のみ(レビュー投稿でケースがもらえます)が14,900円、セットモデルが16,900円です(いずれも製品ページのクーポンを適用した価格です)。また、同じ製品ページで既存のAndroid 15版も併売されており、Android 15版は本体のみが13,900円、セットモデルが14,900円です。
システムスペックに関してはOSがAndroid 16であるという点以外、特に注目すべきところはありません。14,900円というのは「一足早くAndroid 16を試せる」という点を含めるとお買い得かな、と思いますが、やはりセットモデルの16,900円というのが魅力的ですね。
8.関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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