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高性能化していくハイエンドスマートフォン、無理に選ばずにミッドレンジでもいいんじゃないか?(かのあゆ)

Snapdragon
こんにちは。かのあゆです。近年のスマートフォンに搭載されているCPUの高性能化は著しく、Appleが販売しているiPhone 7/7 Plusに搭載されている「Apple A10 Fusion」は同社が販売しているノートPC「MacBook Air」のほとんどのモデルをベンチマークでしのぐほど高性能化しています。

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すでにQualcommがこのA10 Fusionの性能の上をいく「SnapDragon 835」を発表しており、おそらくAppleも今年発表される新型iPhoneでより性能向上を果たしたCPUを搭載していくことが容易に予測できることから、当面ハイエンド向けCPUの高性能化が止まることはなさそうです。

ただし、すでにスマートフォンとして通常求められる作業に関して、言ってしまえば2013年ごろにクアッドコアCPUに本格移行したあたりで十分な域に達しており、一般的な使い方をするユーザーが果たしてハイエンドスマートフォンを必要とするのかどうかは微妙なところです。

ミッドレンジでも3年前のハイエンドと同性能

ASUSのスマートフォン
例えば格安SIM運用で手ごろな値段といえる2万~3万クラスのCPU、MediaTek MT6750やQualcomm SnapDragon 430などはAntutuベンチのスコアとしては4万前後ですが、この性能は3年前に普及していたハイエンドスマートフォンに搭載されていたSnapDragon 801と同程度の性能だったりします。

これくらいの性能であればすでにWEBブラウジングやSNS、メールなどのやり取りはもちろんのこと、「パズドラ」「モンスト」「ポケモン Go」などの軽めのゲームであれば十分こなせる性能だと思います。

さすがにもともと途上国向け低価格端末に搭載されることを前提にしているCPU、SnapDragon 210などではこれらの作業においてパワー不足な面が出てくるので、今このクラスのAndroid搭載機を購入するのはお勧めできませんが、基本的に現在販売されている、極端な低価格品を除くAndroid端末であれば実用上十分性能になってきています。

ただし後述する高性能GPUを推奨している本格的な3Dゲームもプレイしたい場合、パワー不足を感じるかもしれません。そうでもない場合はこのクラスでも十分満足できるはずです。

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ゲーム機として使うならミッドハイ~ハイエンドクラス


それではミッドハイ以降の性能が必要なのはどのような場面かといえば、やはりコンソールゲーム機並みのクオリティに達しつつある3Dゲームをプレイする場合で、こういうゲームをミッドレンジ向けスマートフォンでプレイすると、どうしても内蔵されているGPUの性能の都合上低解像度のデータが利用されたり、場合によってはフレーム落ちが激しくてゲームプレイに支障を起こしたりと、まともにプレイできないようなケースもあり得るため、スマホを携帯ゲーム機としても活用したいのであればCPUの処理能力とGPU性能が高いミッドハイ~ハイエンドモデルを選んだほうが間違いはないでしょう。

CPUとしてはMediaTek Helio P20/X25/X27やQualcomm SnapDragon 625/650/820/821などが該当します。

ただ、全体的にMediaTekのCPUに搭載されているGPUであるARM MaliシリーズはQualcommのAdrenoと比べると性能が劣る面があり、ハイエンド向けCPUであるHelio x27とSnapDragon 820を比較してもGPUの処理性能としては後者のほうが上だったりしますので、3Dゲーム前提であればSnapDragon搭載機を選んだほうが安心できるはずです。

ハイエンドならよいというわけではない。


最近ではハイエンドCPUの高性能化に伴いそれ以下のクラスのCPUの性能も底上げされており、メーカーによるAndroid OSのUI調整などを別にすれば、2~3年前の日本国内向けSIMフリー端末に見られたような「安いけど動作がもっさりしていて価格相当」な端末は姿を消し、どの端末でも一般的な使い方であれば快適に利用できるようになってきています。

もちろんGearBestなどでは今でも低価格帯クラスだと2~3年前クラスの、実用するには厳しいクラスのスマートフォンが在庫として残っているケースもあるため、1万円未満に関してはお勧めしかねる部分もありますが、中華スマホであれば1万円台から快適に運用できるスマートフォンは購入可能です。

またAntutuベンチのスコアがすべてというわけでもなく、メーカーのチューニングによってはベンチマークスコアが高いCPUを搭載していてもUIに癖があり使いづらい端末というのも存在はするので、必ずしもベンチマークスコアがすべてというわけではありません。

少なくともハイエンドじゃないと快適に動作しないということはないので、あとは実機レビューを参考にしたり日本で流通している端末であれば実際に店頭で実機を触って自分の用途に合った端末を選べば間違いはないのではないでしょうか。どのメーカーも近年品質が上がってきているのでミッドレンジ機でも満足できる一台が見つかるはずです。

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コメント

  1. 匿名 より:

    中華なら200ドル出せばほぼ

  2. より:

    スナドラ650搭載機がその性能を再認識されて値上がりしてて泣ける
    ミドルとハイエンドの値段の差が少なくなるのは勘弁して欲しい
    あとゲームエンジンのMediaTekへの最適化を早くしてほしいですね
    あれはスナドラ売りたい為の妨害工作に思えてならない

  3. takeota より:

    パソコンの世界においてもしばらく前にこうした話題はよく出ていましたが
    スマホの世界もそれなりに成熟してきた証ですね。
    一部を除けば付加価値による競争にシフトしそうな印象があります。

    私も昨年せっかくだし面白いものをと自分のスマホとしてxiaomi mi5sを買ってみましたが
    ROMやbandいじるくらいでその性能を発揮させてやることはできていません(笑)

  4. タブレット7枚 より:

    最近HuaweiのMate 9を購入しましたが、FreetelのRei(新品で2万円)と
    比べて出来ることがほとんど変わらなかったので、この記事には共感します~。

    た・だ・し、DMMやyoutubeのVR動画はキチンと動くようになって、
    毎日VR体験を楽しめるのはハイエンドだけっ!と思う今日この頃でした。
    差額5万円のコスパはすごく悪い気がしますが、、、

  5. magritte より:

    ハイエンドでなければいけない場面って、そうそう無いですもんね。
    SnapDragon 820~が必要な人は、全体の数%のような気がします。

  6. 匿名 より:

    裏を返すと、ハイエンドであれば先3年は十分に戦えると言い換えることも出来るわけで……
    コスパとしても、ミドルより1年長く快適に使えると考えればそこまで低くはないでしょう
    まあまず先にバッテリーがやられて使い物にならなくなりますが……

  7. lessbigger より:

    Oneplus Oneを個人輸入でIYHして以来、ずっとメイン使いしている身としては「ハイエンドであれば先3年は十分に戦える」というのは、割とその通りになりそうだなあ、Nougat(7.1.1)も降ってきてるしと、思っているところです。SD835までこれで頑張ります。

    ※CyanogenModコミュニティ(現Linage OS)に愛された端末に限る。

  8. ぱぱ より:

    OSのバージョンアップが途絶えたら使えなくなるので、高くても長く使えるとは限らない。
    3Dゲームをバリバリやるわけではないので、3年持てばいいやと思うとどうしてもミドルクラスになってしまいますね。

  9. 匿名 より:

    S800のXperia Z1ですらポケGO位なら難なく遊べる性能なので、S810相当の性能があるS650搭載のミッドレンジ機でも、大抵のことはできそうですね。

    ただ、最新のハイエンド機はカタログ上では分からない性能(画素数以上に綺麗なカメラ、解像度以上に美しいディスプレイとか)もあるので、日本のハイエンド機志向は今後も続いて欲しいです。