CUBOT X20 Pro レビュー - トリプルレンズカメラ採用のミッドレンジスマホ、美しいデザインでメイン端末としてもおすすめです(実機レビュー)

CUBOT X20 Pro 実機レビュー
こんにちは、かのあゆです。CUBOTから発売されている最新ミッドレンジスマートフォン「X20 Pro」をレビューさせていただきたいと思います。この機種は十分メインとしても利用できるスペックとハイエンドクラス並みのRAMとストレージ容量が特徴です。アウトカメラには近年のトレンドでもある広角レンズを含むAI対応のトリプルレンズ構成を採用し、ガラス素材を採用した美しい筐体も魅力の一つです。

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今回のX20 ProはCUBOTからの提供品となります。CUBOTにはこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。

1.スペック

CUBOT X20 Pro スペック
搭載OSは2018年にリリースされたAndroid 9 Pieを搭載しています。メーカー独自UIは採用されておらず、商品ページの説明通り「ピュアな」素のAndroid OSが搭載されています。現在のAndroid OSの最新バージョンはAndroid 10ですが、中華スマートフォンでは一部のメーカーを除きまだ普及していない印象です。とはいえAndroid 10独自の新機能は少ないのでよほど最新のシステムを使いたいという用途でもなければ古さを感じることはないでしょう。当然Google Mobile Service(GMS)認証も通過しており、Googleアプリが初期状態でプリインストールされています。

CPUはMediaTek Helio P60を搭載しています。QualcommのSnapdragon 665とほぼ同クラスのベンチマークスコアを計測する製品で、2019年現在ではミッドレンジ(ミッドハイ)クラスのスペックを持ち合わせています。GPUにはARM Mali-G72 MP3(3コア)を採用しており、PUBG MobileやCoD Mobileなどの重量級タイトルも十分プレイできる性能です。

RAMは6GB、内蔵ストレージは128GBという構成で、これは現在販売されているハイエンドクラスのスマートフォンと同等のスペックです。大容量RAMを搭載しているため、バックグラウンドで複数のアプリを起動しながら使用してもパフォーマンスが低下することなく快適に動作します。また内蔵ストレージも128GBと大容量となっているため、一般的な使用方法であればストレージ拡張を行う必要はないかもしれません。それでも足りないのであればMicroSDXCカードによるストレージ拡張も可能で、大容量ストレージ搭載スマートフォンとしては珍しく通常のメモリーカードとしてだけでなく、内蔵ストレージとの統合オプションも用意されています。

ディスプレイは6.3インチサイズで解像度はFHD+(2,340 x 1,080)です。視野角の広いIPSパネルを採用しており、色合いも日本国内で正規流通している同スペッククラスのスマートフォンと比較しても見劣りすることがない高画質を実現しています。解像度もFHD+と十分高解像度となっているため、X20 Proで撮影した写真だけでなく、ゲームや動画などのコンテンツも美しい画面で楽しむことが可能です。

カメラはイン13MP、アウト12MP(標準) + 20MP(深度測定) + 8MP(超広角)という構成です。中華スマートフォンでもアウトカメラにトリプルレンズカメラを採用した端末は増えてきていますが、X20 Proの場合深度測定用のレンズに20MPと高解像度のものを採用しているのが特徴です。他メーカーのスマートフォンの場合深度測定用のレンズは2MPから8MPのものを採用している機種が多く、20MPと高解像度のものを採用しているのは非常に珍しいといえます。アウト、インカメラともにソニー製のCMOSセンサーを採用しており、AIによるシーン自動識別にも対応します。

バッテリーは4,000 mAhと大容量のものを搭載しています。残念ながらMediaTek PumpExpressやUSB PDによる急速充電には対応していませんが、かなりヘビーな使い方をしても1日半は十分持つスタミナ性能を実現しています。

近年販売されているスマートフォンとしては珍しく、指紋認証センサーは搭載されておらず、生体認証は顔認証のみサポートされています。認証精度自体は悪くないのですが、生体認証としてはセキュリティ的に甘くなってしまうため、パターンロックやPINコードなどと組み合わせて使用することをお勧めします。

2.筐体

CUBOT X20 Pro 付属品
付属品はマニュアル類、USB-A to Cケーブル、ACアダプター(海外プラグ)、SIMピン、純正TPUケースです。標準で付属しているACアダプターは海外プラグのものとなっていますが、こちらに関しては汎用のACアダプターが利用できるので、特に困ることはないでしょう。マニュアルはシンプルなものが多い中華メーカーのスマートフォンとしては珍しく黒を基調とした独特のデザインとなっており、なかなか印象に残ります。

CUBOT X20 Pro 前面
前面です。ディスプレイにはサイズの小さい「ティアドロップ型」のノッチが採用されており。画面占有率は92.8%とかなり高くなっています。ディスプレイの画質は前述のとおり国内で販売されている他メーカーのスマートフォンと比較してもかなり高画質となっており、色合いもかなり自然に表示できています。解像度が高いこともありディスプレイに関してはいい意味で予想を裏切られました。左右ベゼルはやはりメーカーが用意しているイメージ画像と比べると広い印象はありますが、十分スタイリッシュなデザインに仕上がっていると感じました。

CUBOT X20 Pro 背面
背面はガラス素材が採用され、非常に高級感のあるデザインです。今回のレビュー期は「ブラック」ですが、このほか「ゴールド」と「ブルー」も用意されています。カメラレンズ部のデザインがAppleのiPhone 11 Proによく似ている印象で、デザイン面に関しては多少なりの影響を受けていることがわかりますが、レンズの配置としてはiPhone 11 Proとは異なるものになっています。どちらにしてもかなり印象に残るデザインに仕上がっていると思います。

CUBOT X20 Pro 左側面
左側面はSIMトレイが配置されています。SIMトレイに関してはnano SIMとなっており、うち一つはMicroSDカードと排他利用となります。デュアルSIM使用時はストレージ拡張を行うことができませんが、X20 Proの場合内蔵ストレージが128GBと大容量なためあえてストレージを拡張する必要もないかもしれません。

CUBOT X20 Pro 右側面
右側面には電源キー、ボリュームキーが配置されています。

CUBOT X20 Pro 上部
上部には何もありません。

CUBOT X20 Pro 下部
下部にはスピーカーとUSB-Cポートが配置されています。内蔵スピーカーは一見するとステレオスピーカーのように見えますが、画像左側はマイクとなっており、実際には右から音が出力されるモノラル出力となります。音質は音が割れたりすることもなく、スマートフォンに内蔵されているスピーカーとしては十分な音質を確保しています。3.5 mmイヤホンジャックは廃止されており、変換アダプターも同梱されていないためイヤホンを使用する場合別途USB-C to 3.5 mmイヤホンジャック変換アダプターを用意するか、Bluetoothイヤホンの利用をお勧めします。

3.使用感

システム

標準ランチャーはLauncher3
初期搭載OSはAndroid 9 Pieで、CUBOT公式サイトの説明通り余計なカスタマイズは行われていない「ピュア」なAndroid OSが搭載されています。ナビゲーションバーはAndroid 9 Pieから採用された2ボタン式のジェスチャーナビゲーションが採用されており、他メーカーのように従来の3ボタン式のナビゲーションバーに戻すオプションは用意されていませんでした。

ブロートウェアなし
プリインストールアプリです。CUBOT独自のアプリはカスタマイズされた「カメラ」アプリのみで、あとは素のAndroid OSに含まれている標準アプリと最低限のGoogleアプリのみがインストールされています。

設定
MediaTek製CPUを搭載したAndroidスマートフォンやタブレットでは設定に「DuraSpeed」(MediaTek独自のタスク管理ソフト)が組み込まれていることが多いのですがX20 Proではそれすら組み込まれておらず、内容としてはAndroid Oneなどに提供されている、メーカーによる独自カスタマイズが施されていない素のAndroid OSそのものです。

Androidバージョン
現時点で搭載されている最新のファームウェアでのAndroidセキュリティパッチレベルは「2019年8月5日」のものが適用されています。MediaTek純正のOTAアップデーターも設定に用意されているため、セキュリティアップデートや不具合修正などがリリースされればアップデートすることも可能です。

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初期ストレージ容量
工場出荷時の内蔵ストレージの使用率です。素のAndroid OSに最小限のアプリのみ組み込んでいるため、システムが使用している容量は11.29GBとかなりコンパクトに収まっています。容量もかなり空いているため、3Dゲームなどの大容量コンテンツのインストールにも十分対応可能です。前述のとおりX20 ProではMicroSDカードによるストレージ拡張にも対応しており、内蔵ストレージと統合化するオプションも用意されています。

カメラ

カメラアプリ
撮影モード一覧
カメラアプリはAndroid標準やMediaTek標準アプリではなく、CUBOT独自のカメラアプリが搭載されています。機能としては「美顔モード」「FaceCute(フェイススタンプ機能)」「ぼかし」のほか、「タイムラプス」モードや自分で細かく撮影設定を変更できる「プロ」モードも用意されています。面白いところでは撮影した写真からSNSなどで共有できるショートアニメを作成できる「GIF」モードもあります。

カメラサンプル1

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カメラサンプル2

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カメラサンプル3

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X20 ProではAIによるシーン自動識別機能に対応しており、撮影するシチュエーションに応じて最適な設定にしてくれるのですが、現時点ではチューニング不足なのかAIをオンにすると色がきつめに補正される印象です。画質自体はきれいに取れている印象なのですが、人によってはかなり気になるかもしれません。

HDR OFF

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AIをオフにしてHDRをオンにした写真サンプルです。こちらのほうが自然な色合いに感じられます。撮影するシチュエーションによってはAIはオフにしたほうが良いかもしれません。

ボケモード

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ボケモードに関しては深度測定用のレンズに20MPのものを採用していることもあって自然にぼかせている印象です。中華スマートフォンの場合ボケ撮影に関しては不自然になってしまう機種が多い印象ですが、X20 Proに関しては十分実用的に活用することができそうです。

夜景モード

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X20 Proでは「夜景モード」にも対応しています。Google PixelシリーズやGalaxy、Huawei Pシリーズ/Mateシリーズなどに搭載されている同名の撮影モードと比較してしまうとノイズは目立つ印象ですが、かなり薄暗い場所でも明るく撮影することが可能です。

広角撮影

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近年のスマートフォンのトレンドになっている広角撮影にも対応しています。X20 Proの場合広角撮影時にAI自動認識機能が使用できないのでオフにする必要があります。現時点ではチューニング不足なのか上のサンプル画像のように両端がぼけてしまっています。これはこれで味はあるのですが、この点に関しては「残念」というのが正直な感想です。ただしハードウェアの問題というよりはソフトウェアのチューニングで修正できそうなので、AI補正のチューニングとともにこの点の改善に期待したいところです。

4.性能テスト

ベンチマークテストはいつも通りAntutu Benchmarkの最新バージョンであるv8.1.8で行っています。
Antutu

ASUS Rog Phone 2(Snapdragon 855+) : 487,784
Xiaomi Mi 9(Snapdragon 855): 414,693
Samsung Galaxy S10e SM-G9700(Snapdragon 855) : 410,899
Sony Xperia XZ2 Compact SO-02K(Snapdragon 845) : 289,484
Samsung Galaxy S8 SC-02J(Snapdragon 835) : 237,841
Huawei Mate 10 Pro(Kirin 970) : 210,485
Apple iPhone SE(Apple A9): 193,246
Blackview BV9800(Helio P70):188,265
UMIDIGI S3 Pro(Helio P70):179,103
Smartisan U3 Pro(Snapdragon 660) : 167,968
Teclast M30(Helio X27) : 116,771
UMIDIGI Z2(Helio P23): 107,355
Ulefone Armor X5(Helio P23) :102,062
Xiaomi Redmi 6(Helio P22) : 83,181
KYOSERA Android One S4(Snapdragon 430): 68,802

今回RAMが6GB搭載されているということもあり、Antutu Benchmark v8.xで新たに搭載された3Dベンチマーク「Terracotta Warriors」も実行されました。さすがにHelio P60ではこのベンチマークテストは荷が重い印象で、ほぼ紙芝居状態ではあったもののこのベンチマークはSnapdragon 855環境でもフルフレームでは動作せず、今後登場するハイエンドCPUを前提にしたようなベンチマーク項目で、実際このクラスのAndroid向け3Dゲームはまだ出回っていないため、あまり気にする必要はないかと思われます。

ベンチマークスコアとしてはマイナーチェンジ版に相当するMediaTek Helio P70とほぼ同点数となっています。3Dテストで使用しているグラフィックAPIの仕様が異なるため、単純比較はできないもののApple A9を搭載するiPhone SEを上回るスコアを計測しており、全体的なスコアとしては2016年のフラッグシップスマートフォンに近い性能です。

COD

(クリックで拡大します)


ゲームのテストにはActivisionの人気FPSタイトルである「Call of Duty: Mobile」で検証しました。CODの場合ジャンルがFPSということもあり、快適にプレイするのであれば高フレームレートでプレイできる環境が推奨されそうなタイトルですがX20 Proの場合グラフィック設定「高」、フレームレート設定「高」が選択可能で、この設定でも非常にヌルヌル動作しており、致命的なフレーム落ちが発生することもありませんでした。CODはAndroid向け3Dゲームの中では重量級クラスに分類されるタイトルですが、X20 Proであれば十分快適にプレイすることが可能です。

5.まとめ

CUBOT X20 Proは現在AliExpress内にあるCUBOTオフィシャルストアにて199.99ドル(約22.218円)で販売中です。今回通信面に関しては取り上げませんでしたが、国内で使われている主要LTEバンドであるB19もサポートしています。

UMIDIGIや以前C17 ProというモデルをレビューしたOUKITELのように国内展開を積極的に行うようになった中華スマートフォンメーカーも存在しますが、CUBOTに関してはまだそこまで知名度は高くないかと思われます。実際かのあゆ自身もCUBOTに関してはウインタブで端末の紹介はさせてもらったことがありますが、実機をレビューするのは今回のX20 Proが初となります。とはいえUMIDIGIやOUKITELと比べても端末のクオリティは十分高く、国内での展開に関しては不明ではあるもののすでにLTEバンド19に対応するなど、国内展開も視野に入れているような設計になっていることから今後CUBOTも技適を取得してAmazon.co.jpなどのストアで販売していく可能性もあり得そうです。

カメラ面に関してはAIによる画像補正のチューニング不足や売りになっているはずの広角撮影に関しても甘い部分は感じられるものの、この点に関してはソフトウェアアップデートでいくらでも改善できるはずなので今後のファームウェア更新に期待したいと思います。

6.関連リンク

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CUBOT X20 Pro : CUBOT
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