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懐かしのあのゲームたちがアレンジされて蘇る!! ― カタログIPオープン化プロジェクト(natsuki)

カタログIPオープン化プロジェクト
こんにちは、natsukiです。前回に引き続き、一人でまったり遊べる、そしてノスタルジーあふれるAndroidスマホゲームをご紹介します。今回は、ナムコの「カタログIPオープン化プロジェクト」から3本まとめて紹介します。「カタログIPオープン化プロジェクト」とは何か? 簡単に言うと、ナムコが自社レトロゲームに関する権利を一定の条件で開放しているもので、誰でも、対象となっているナムコのゲームのキャラやシステムを使って創作ゲームを作成・公開できる、というものです。

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このプロジェクトで作成されたゲームは、「OPEN GAME」にまとめられています。ただ、一見、数は多く見えるものの、キャラを借りただけのコラボ作品なんかが多いのも確か。ここでは、原作をしっかり受け継いで、その上で現代のスマホ向けゲームとしても十分楽しめるものを3つ、絞りこんで紹介します。この3つにした決定的要因は、私自身がそれぞれの原作をかなりやりこんで思い出深いものがあるからでもあります。いずれも、レトロゲーム好きを唸らせるデキですよ。

1.ゼビウス ガンプの謎はすべて解けた

カタログIPオープン化プロジェクト ゼビウス
もう、タイトルでニヤリとさせられる。「じっちゃんの名にかけて!!」……ってのはとりあえず関係無いです。

ゼビウスの現代版アレンジ。無料版と¥600の有料版があります。有料版はクリア済みステージを選択可能なのと、コンティニューを広告無しで行えるだけなので、プレイそのものの部分には無料版と有料版で違いはありません。

ゲームシステムは、基本的に初代ゼビウスまんまのシューティングゲームです。操作は画面をフリックするだけで、ザッパー(通常弾)は打ちっぱなし。別の指でタップするとブラスター(地上攻撃弾)を打てます。まあ、はじめてみれば説明は要らないでしょう。

みどころ

モードは「昔なつかしい アーケードモード」「ガンプ発動 パワーアップモード」の2つがあります。せっかくだからということで「ガンプ発動」で始めてみます。すると…

カタログIPオープン化プロジェクト ゼビウス2
テーッテタラリラッタパッパラッパー パラッパテーッテタラリラッタポッポロッポー
パラリラピロリロパラリラピロリロパラリラピロリロパラリラピロリロ…… もうこのファンファーレと麻薬的な電子BGM曲がかかるだけでたまりません。そして、おおお、ゼビウスが立体に! って、メチャメチャ操縦しづらいわ!!

いやー、一見の価値はありなんですが、特に画面左上の敵の倒しづらいこと。これは、さすがにゲーム性の面で不評だったようで、その後のアップデートで、現在は設定から「斜めスクロール」と「縦スクロール」を選択できるようになっています。

それはさておき、このゲーム、ともかく原作やナムコのその他のシューティングへのパロディー精神にあふれています。

カタログIPオープン化プロジェクト ゼビウス3
いや、お前ゲームが違うから。なんと、「ゼビウス」だけでなく「ギャラガ」「ギャラクシアン」の自機が使えてしまう。敵も、しれっとギャラクシアンのエイリアンが降ってきたりします。画像のギャラガの自機は1発やられても片方残るので継戦能力に優れ、真面目に攻略を目指すなら、個人的にはもっともお勧めの機体です。

これら3作の中では、「ギャラクシアン」が一番やりこんだなー。ギャラクシアンは弾速が遅い上に、弾が画面外に出るか敵に当たるまで次弾が撃てないので、1発もムダにできず敵の動きを読んでスナイプしていく、すごく地味でストイックで、そして最高に中毒性のあるゲームでしたよね……

カタログIPオープン化プロジェクト ゼビウス4
って、何じゃそのビームは!? 超射程ビームで敵をなぎ払うギャラクシアン!! 原作の不自由さが身に染みているだけに、パワーアップ時のこのビームはもう爆笑。

しかも、パワーアップアイテムは、なんと、「バキュラを壊して」手に入れるという! バ・キ・ュ・ラ・を・壊・せ・る!!!(すべてではなく、特定のバキュラだけですが) もうこれだけで、やる価値があるでしょう? ああ、ご安心ください、256発もかかりませんから(笑)。ちなみに、パワーアップ時は、原作で思わせぶりな動きをしながら何の意味もなかったシオナイトが付くという芸の細かさ。特にやられたりしなくても、一定時間が経つと「バシューン」と音を立てて勝手に飛んでいってしまい……、あれ? パワーアップ終了です。いや、そんなところまで原作再現せんでも。

カタログIPオープン化プロジェクト ゼビウス5
もちろん、隠しアイテムも健在。ほら、スペシャルフラッグもちゃんとあるよ。やればやるほど、細かいところまで原作を知り尽くしているという愛情が伝わってきます。

ちなみに、ゲームとしての難易度はガチのゼビウスなので、タッチ操作はかなりむずいです。ジョイスティックをつないでやりたいアプリです。

2.狭くて小さいドルアーガの塔

カタログIPオープン化プロジェクト 狭くて小さいドルアーガの塔
狭くて小さいドルアーガの塔」……うん、狭くて小さいね(笑)。横4マス、縦5マスで、全20階のかわいらしいドルアーガの塔です。原作との最大の違いは、アクションではなくターン制になったこと。「風来のシレン」を想像していただくとよいでしょう。無料で、課金はヒントにという仕組みになっていますが、ヒントをもらうとこのゲーム台無しなので、むしろ課金しちゃイカンでしょう。なお、Windows用のブラウザ版もあります。

みどころ

「ドルアーガの塔」といえば「謎解き」。「ドルアーガの謎解き」といえば「不親切ゲーム」の代表格。誰しもが「んなもん分かるかーっ」と叫んだ、攻略本無しでは絶対に不可能な理不尽さ。でも、かつてはそんなのが当たり前だった。「アトランティスの謎」とか「マイティボンジャック」とか、クリアさせる気絶対ないよね。

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カタログIPオープン化プロジェクト 狭くて小さいドルアーガの塔2
このゲームは、ズバリ、その謎解きをメインに据えてあります。しかし、ご安心ください。さすがに原作の理不尽さはなく、ちゃんと考えて、ちょっとのひらめきがあれば解けるものばかりです。画面中の紙切れは謎解きのヒントを表示するアイテムです。ただし、1フロアに謎解きが1つとは限らないので、要注意。紙切れになくても、「こんな行動はどうだろう?」と推理していろいろ試していく必要があります。要は、レトロゲームの「隠れアイテム探し」のみを取り出したものと言えば分かるでしょうか。なぜかゼビウス要素が強引に絡んでくるのが笑えるところ。

カタログIPオープン化プロジェクト 狭くて小さいドルアーガの塔3
謎解きといっても、結果はシンプル。「特定の行動を取るとアイテムが手に入る」というだけです。つまり、宝箱が出たら成功です。なお、どうしても分からなければ、¥300でさらなるヒントをもらうこともできますが、それをやっちゃあこのゲームはオシマイなので、制作者には悪いですが絶対お勧めしません。自力で隠し要素を暴いたときの喜びのみを取り出したゲームなんですから。解けないときは、いったん置いておいて眠れぬ夜を過ごしましょう。布団の中でひらめくのはよくあることですよ。

全20階なので、ボリュームはさほどありません。また、いったん分かってしまえば、それ以上の物は無いのでやり込み要素もありません。さらりとやって、腕試しを。ちなみに、私は18階以外の謎はすべて解いて、あとはそこだけです。こうなってくると、「裏ドルアーガ」は是非欲しいところ。製作者さんの次回作に期待しましょう。

3.バトルシティ電撃作戦 オフライン

カタログIPオープン化プロジェクト バトルシティ電撃作戦 オフライン
ゲーム性という部分では、個人的にこれが白眉だと思います。ご存じ、バトルシティで、キャラの動きや種類、アイテムといった要素は原作とほぼ変わりないのですが、4台の戦車を同時に操り、また、弾の発射は自動です。ほぼ同じシステムでありながら、わずかなアレンジによってまったく別のゲーム性を作り出すことに成功しています。

カタログIPオープン化プロジェクト バトルシティ電撃作戦 オフライン2
戦車を補給したり、パイロットを載せたり、戦車の出撃(出現)順を決めたりといった、ちょっとしたシミュレーション要素もあり、細かいところでけっこう覚えるルールは多いんですが、丁寧なチュートリアルがあるので、それをこなしていけば自然と身につきます。チュートリアルは1つの項目を終えるたびに戦車をもらえるので、初期戦力を整えるためにもチュートリアルは必ず一通り受けましょう。ところでこのナビゲーター、どこかで……、「大怪獣デブラス」って知ってます? ……いや、何でもないです。

みどころ

カタログIPオープン化プロジェクト バトルシティ電撃作戦 オフライン3
いざ、ゲームが始まると、ついついかつてのノリで敵の司令部へ進軍しようと考えるんですが、すぐにこれがまったく別のゲームだということに気付かされます。まず、戦車を4台同時に扱うのは非常に大変です。しかも、このゲーム、いまいち戦車選択のレスポンスが悪く、かなり正確にタッチしないと命令を出せません。あせると、あっというまにぐちゃぐちゃに。そもそも、砲撃がオートなので、確実に相手を仕留めるということが非常に難しいんですよ。4台に精密な命令を行うのはほぼ不可能で、そんな状態で進軍していくと次々各個撃破されていっちゃいます。

カタログIPオープン化プロジェクト バトルシティ電撃作戦 オフライン4
じゃあこれ、どうすればいいかというと、いわゆるタワーディフェンスだと思えばいいんです。こちらから攻め込むのではなく、敵をどのように待ち伏せするか、と考えると、勝利への道が開けてきます。実際、敵司令部破壊より、敵戦車全滅の方が、アイテム入手のチャンスも増えてメリットが大きいですし。

カタログIPオープン化プロジェクト バトルシティ電撃作戦 オフライン5
もちろん、バトルシティと言えば、ステージエディタ機能。当時、自分で面を作れるというのは非常に斬新で、非常に熱中したものです。これも、しっかり健在ですよ!!

なお、現在、完全無料で課金はありません。小さいですが画面下部に広告が出っぱなしですし、出撃に必要な燃料の補給も、使い果たしてしまうと、時間による回復や戦略マップ上を時々飛んでいく飛行機をタップする以外は、15秒~30秒程度の広告を見なくてはいけません。そのため、連続して長時間プレイするのはやりづらいのですが、なかなか中毒性のあるゲームなので、そのくらいがちょうどよいのかもしれません。

一点だけ、先に触れたように、操作のレスポンスがどういうわけかいまいち悪いのが惜しい。ゲームとしては文句なしに素晴らしいので、アップデートでの改善を期待したいところです。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。昔懐かしのゲームがその雰囲気を残したまま、現代にも通用するゲームとして蘇る。そういったものを紹介させていただきました。というよりも、ゲームの原点は派手な演出でもなければ、美麗なグラフィックでもない、シンプルかつ独創的なルールこそが重要なんですよね。今回紹介したゲームは、そのことを実によく分かっています。

カタログIPオープン化プロジェクト
そういった意味で、今回紹介しなかった「タッチ・ザ・マッピー 復活のニャームコ団」は、かつてのナムコスタッフの手によるもので、さすがというべきか、これも非常に遊び甲斐のある素晴らしい出来です。今回、このマッピーを紹介から省いたのは、単に私が原作の「マッピー」をほとんどやっていないため、原作を踏まえた記事を書けなかったというだけです。

レトロゲームを題材にしたからこその、見かけ倒しを廃した、ゲームシステムそのものの面白さで勝負するゲーム群。ぜひ、ゲームが本来持っているシンプルな楽しみを満喫してください。

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